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後半の『人工の毒』。身近な【有機化合物】【食品添加物】【農薬】などは、生活に入り込んでいる毒である。ここを理解し賢く避けることがポイント。お薦めの一冊です。

■毒物雑学事典■(後半)
―後半『人工の毒』44項目について―


今回は、後半の『人工の毒』から、身近で気になる“毒”について、なかでも【有機化合物】【食品添加物】【農薬】などは、日常の生活に入り込み、常に接している“毒”である。普段、身近で、なにげなく接している【有機化合物】のなかに潜む危険を、あらためて認識させられる。

身の回りにあふれる【有機化合物】、食事として常に摂り込まれる【食品添加物】、そして残留【農薬】。避けて通ることができない身の回りの“毒”の数々。恐ろしくもなるが、その作用、人体への摂り込まれ方、危険度合いなどが分かりやすく解説されているので、ここを理解し、賢く避けることがポイントである。

著者は、人体のメカニズムを解く生理学を、分子レベルで研究しているので、“毒”の作用についても、分子のレベルからのメカニズムとして、統括的に解説されていることが本書の特色。しかも、難しい専門用語を噛みくだきながらの説明が分かりやすい。

蘊蓄ある解説に、“ナルホド”の記事がたくさんありお薦めです。
身近な本棚にあると、事あるごとに重宝する一冊です。



★詳細はこちら↓
毒物雑学事典

毒物雑学事典

価格:903円(税込、送料別)

大木幸介(おおき・こうすけ)著
1984.08.20. 第一版
ブルーバックス B-569


★★★☆☆ 難易度
★★★★★ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★★ 保存版
★★★★★ 編集、構成
★★★★★ 総合評価






 ◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎【クローズド・システム】P140
【重金属】の数は知れたもの、しかも、使われ方もわかっているため、当初から【クローズド・システム】にすることで、【重金属毒】は防ぐことができるとともに、リサイクルもできる。
★このシステムは、新しい【合成有機化合物】にも広げたいと著者。
【合成有機化合物】は、脂溶性のため分解しなければ、いずれ人体に溶け込み、DNAに達し【発癌性】をもつことになる。小型の【合成有機化合物】は、ガス化しやすく【ガス毒】となり、脳へ達し、精神を狂わせる危険が伴う。従って【クローズド・システム】は、重金属に限らずあらゆる化合物に取り入れなくてはならない。

◎【安全性】P192
『“毒”はすべて化学物質であり、“毒作用”は化学作用である。したがって“毒”を使わない方法は、物理的方法を使うことである』と著者。保存料より冷蔵、冷凍、あるいは加熱滅菌や放射線滅菌の方が安全。
『【食品添加物】は、薬のような臨床試験にあたるものがなく、モニター制にあたるものもない。一度許可されると追跡調査をする義務もない』この文は、『医薬品、食品添加物の“安全性”神話』(橘敏明)での指摘。

◎【食品添加物】 ★Keyword=【π(パイ)電子】P176
農薬のミニチュア版であると著者。食品の保存、見かけを良くするため、農薬に準じた温和な毒が【食品添加物】として使われている。
 【タール色素】 P188
19世紀の石炭化化学工業の発展は、石炭タールから着色料【タール色素】を生みだした。きれいで安価、少量で良く染まることから他の色素を駆逐した。しかし、【タール色素】には【ベンゼン環】があり、強力な発癌物質【ベンツピレン】の構造に似ている。着色がよく使いやすい色素ほど【発癌性】を発揮することが分かった。
1947年に食用色素として、22種の【タール色素】が許可されたが、これらにも【発癌性】認められ、現在では11種が残る。
★【タール色素】は、ベンゼン環に反応性の強い【π電子】があり、これが【発癌性】につながる。


◆《ポイントひろい読み》◆

◎【発癌毒】 ★Keyword=【デラニー条項】【エームズテスト】 P106
天然の【発癌毒】が数えるほどなのに対して、人工の【発癌毒】は、科学の進歩とともに無限に増える。人工の化学製品が体内に留まると、必然的に【発癌毒】となるため、人工の毒のなかでも最悪の毒となる。
重要な【ホルモン】と【発癌毒】は表裏の関係であり、【ホルモン】は【発癌毒】にもなりうるといえる。なかでも、遺伝情報を直接刺激し活動させる【ステロイドホルモン】は、すべて発癌性をもつことになる。
【デラニー条項】P122
1958年、ジェームズ・デラニーが提唱『少しでも発癌性があれば食品添加物として使用できない』
【エームズテスト】
1973年、ブルース・エームズが開発『一般的な遺伝毒性を、細菌を使い簡易にふるい分ける試験方法』

◆【アフラトキシンB1】 P108
ピーナツ、トウモロコシに発生するコウジカビ【アスペルギルス・フラブス】がつくる【アフラトキシンB1】が癌を引き起こす。ネズミは、15ppb(1ppb=1/10億)を含む飼料で、68週間で100%【肝臓癌】を生じるという最強の発癌物質。このカビは、コウジカビの1種で、熱帯地方の穀物から摂り込まれ、人、家畜に【肝臓癌】が多く発生する。
★★化学構造が、DNAの塩基対そっくりで、遺伝子情報に入り込み、無制限な増殖をおこしてしまう。
◆【マイコトキシン】 (真菌毒素)P109
“マイコ”はカビの接頭語。カビの毒をまとめて【マイコトキシン】という。【麦角(ばっかく)】やこれからつくられる【LSD(幻覚剤)】、麦類の【赤カビ中毒】なども【マイコトキシン】が原因。

◆【ベンツピレン】 ★Keyword=【縮合環化合物】【π電子】 P112
【コールタール】のなかには【ベンツピレン】以外にも【発癌物質】が数十認められる。石油の燃焼、煙突の煙、排気ガス、タバコの煙にも含まれる。【ベンツピレン】は【ベンゼン環】5個からなる化合物で、【縮合環化合物】と呼ばれ、ほとんどのものが【発癌性】をもつ。
★【ベンツピレン】に【発癌性】がある理由は、
1.DNAの塩基対に似ている。
2.気化しやすいこと、脂溶性であることから、どこからでも細胞内のDNAに侵入できる
3.環状の2重結合があり、化学反応性の強い【π電子】が、DNAの遺伝情報を撹乱し、発癌させてしまう。
【ベンツピレン】に似た色素の【スレン染料】【アゾ染料】【アニリン染料】にも【発癌性】がある。【食用色素】に利用されているものや【医薬品】【農薬】などにも、よく似たものが多くあり、【発癌性】の危険がある。
★★DNAの塩基対に似た【人工の有機化合物】は脂溶性であり、細胞内のDNAに達すると、情報撹乱を生じ、必然的に【発癌毒】となる。

◆【DES】P114
女性ホルモン剤の【発癌性】。
切迫早産治療として、投与した【合成卵胞ホルモン剤(合成女性ホルモン剤)】の【DES(ジエチルスチルベストロール】が原因となり、成長した娘が、若くして膣の腺癌を発病した。
【DES】 は安価なホルモン剤であるため、家畜の肥肉用として飼料に添加されている。
★性ホルモンの科学構造はDNAの塩基対にそっくりで、これが【発癌性】をもつのは当然。【性ホルモン】作用は、DNAに直接作用し、タンパク質合成に関与することにあるため、その作用は【発癌性】と表裏にある。
★【性ホルモン】は、すべてコレステロールで、体内で化学的に安定している脂質を分解しつくられる。このため【性ホルモン】も化学的に安定し、その上【脂溶性】である。

◆【タンパク質の焼け焦げ】 ★Keyword=【トリプP1】【トリプP2】 P116
タンパク質の焼け焦げに生じる【発癌物質】。
魚を焼くとアミノ酸の一つの【トリプトファン】が焦げ【トリプP1】【トリプP2】と呼ばれる強力な【発癌物質】が生じる。このほかにも、各種タンパク質の黒焦げから、各種のアミノ酸から生じた【発癌物質】が生じる。

◆【ニトロソアミン】P116
酸性条件下で、タンパク質が分解され生じる【アミン】と【亜硝酸】が反応すると、強力な発癌物質【ニトロソアミン】が生じる。胃は酸性のため、特に【ニトロソアミン】が生じやすい。【亜硝酸】は、ハム、ソーセージの肉の色保持のため使われる【亜硝酸塩】【硝酸塩】から生じる。
★【ビタミンC】【ビタミンE】など還元力のあるビタミンが、生成を抑えている。


◎【重金属毒】 ★Keyword=【d電子】【π(パイ)電子】“ラジカル” P124 P138
 重金属特有の【d電子】人体に侵入すると、重金属特有の“絶対的な毒性”を発揮する。
周期律表の第四周期の重金属【遷移金属】からは、【d電子】と呼ばれる特定の方向にだけ複雑な回転運動をする電子が生じる。“ラジカル”という電子1個で、化学反応性が強い状態が生じやすい(通常は2個の電子が結合し、化学的に安定している)
【d電子】は、触媒作用があり、人体では【発癌性】を生じる。この強い化学反応性が、重金属の絶対的な毒性の原因。
 有機化合物の【π(パイ)電子】有機化合物を構成する原子間で【原子価】が遊んでいて、【二重結合】【三重結合】など余分な結合をつくることができる電子を【π電子】と呼び、“ラジカル”を生じやすい。【d電子】同様触媒性があり、化学反応性が強く【発癌性】も大きい。
★生物は、酵素の触媒作用やホルモン作用では、【d電子】【π電子】の反応性を利用している。

◆【水銀:Hg】【カドミウム:Cd】 ★Keyword=【生物連鎖】 P124
【周期律表】でどちらも2価の重金属。同じ2価でも軽金属の【マグネシウム:Mg】【カルシウム:Ca】は有用な生体元素。2価の重金属は、2価の軽金属にとって代わり、毒性を発揮する。また、体内で2価の重金属は、重い非金属の【硫黄:S】と結合しやすいことから、長期にわたり毒性を発揮する。
◆【有機水銀】P126
金属水銀は、酸性の水溶液に溶け2価の水銀イオンになる。これが【無機水銀】で、塩素イオン2個と結合して猛毒の【塩化水銀(昇汞:しょうこう)】になる。水溶性の【塩化水銀】の塩素に代わり有機化合物が結合したものが【有機水銀】で、脂溶性で体内に吸収されやすくなる。
【無機水銀】でも、脂質が多い生物の体内で【有機水銀】に変わり濃縮する危険があり【生物連鎖】で重要な問題になる。

◆【鉛:Pb】P128
融点が低く、柔らかく加工しやすい上に、化学薬品に対し安定。また、密度が高く【X線】【γ線】をよく吸収するため放射線の遮蔽材として利用される。消費の大半は蓄電池と有機鉛。性質は水銀に似て、毒性は悪質である。
ローマ時代の上水道、化粧品、食器、葡萄酒の壺などに加工されたため【鉛中毒】が発生。【鉛中毒】を防ぐには、有鉛ガソリン、鉛を含むペイント、鉛製の玩具、水道管に鉛管などに使わないことである。

◆【砒素:As】【砒素化合物】はすべて有毒。「石見銀山ネズミ捕り」とし使われ、化粧水の「トファナ水」、薬品や農薬としてもよく使われた。
周期律表で【リン:P】の下にあり非金属であるが、【砒素】のように重い原子は、金属としての性質をもち、多くの鉱山で産出する。体内でタンパク質と結合しやすく、酵素のはたらきを阻害する。タンパク質合成を阻害し、【発癌性】を促す。
一般に【無機ヒ素】は毒性が強く【有機ヒ素】は弱い。【水銀】では【有機水銀】の方が毒性が強く逆。

◆【クロム:Cr】P132
鉄に似た重金属で、2,3,4,5,6価と、多数の原子価をもち【遷移金属】と呼ばれる。
【遷移金属】は他の金属にない【d電子】を使う。【六価クロム】のような猛毒は、重金属のもつ電子による絶対毒である。【六価クロム】は、水溶性で、クロムメッキ、皮革なめし、染料、防腐剤、洗浄剤、電池など用途が多い。気化しやすく、消化管、肺、皮膚から吸収されやすいため、皮膚の潰瘍、血流の少ない鼻中隔穿孔症、肺がんの原因となる。
★糖やコレステロールの代謝に不可欠であることから【必須微量元素】でもある。

◆【アスベスト(石綿)】P134
鉱山、石綿(アスベスト)工場で【珪肺】になる職業病がある。粉塵、繊維状珪酸塩(微細なアスベスト)が原因で、肺機能の低下をおこし、結核、肺がんを発症する。
天然の綿状の岩石で、耐熱性、耐圧性、絶縁性、酸・アルカリ耐性など、他にはない優れた繊維のため、“魔法の鉱物”とも呼ばれ、用途も広い。珪素(シリコン)の化合物で、周期律表の炭素の下に位置する各種岩石の構成物質。
【アスベスト】の粉塵が、吸入されると、肺胞内にとどまり、数十年も経ってから発症することがある。化学的に安定し、安全と考えられていたが、体内に蓄積されると【発癌性】の危険がある。
★代謝されにくい物質には、同じように発癌の危険がある。アスベスト中毒患者の半数が、肺がんで死亡するといわれ、特に喫煙は顕著に癌化を進める。
★都市の高層ビル解体時に多量に発生する原因は、断熱材としての【アスベスト】吹きつけ。

◆【放射性同位元素】P136
・原水爆で、半減期29年の【ストロンチウム90】、と半減期30年の【セシウム137】が生じる。
★【ストロンチウム:Sr】は【カルシウム】そっくり、【セシウム:Cs】は【カリウム】そっくりの原子のため、体内に入り込み放射線を出し続けることになる。
・原子炉では、さらに悪質の 半減期 5,715年の【炭素14】、半減期12年の【トリチウム(三重水素)】が生じる。【炭素14】は炭酸ガスとして植物に取り込まれ、食物連鎖で体内に、【トリチウム】は、水、水蒸気から取り込まれ、体内を循環するため危険である。
注記)半減期は、『元素111の新知識』(ブルーバックス)を参考にしています。

◎【有機化合物】 P142
一般に、【有機化合物】は融点、沸点が低く【脂溶性】。【水溶性】のものは少ないが、生体物質はほとんどが【水溶性】。人工合成された【有機化合物】は、ほとんどが【脂溶性】。生物は、【脂溶性】の【生体膜】で、【水溶性】の核酸、タンパク質を包み、【脂質】の細胞膜で包まれた細胞で構成される。
【水溶性】の水やイオンは通しにくいが、【脂溶性】の有機化合物は通すことになる。人体に侵入し、脂質の多い脳へたまる。化学的に安定しているため、体内で代謝・分解されない限り、必然的に『【発癌】せよ!』と指令を出す【分子言語】になる可能性がある。
★【性ホルモン】の特徴を備えていれば、すべて【発癌物質】になる。(脂溶性/DNA遺伝情報に影響/“ラジカル”の発生など)

◆【PCB】P144
【PCB】が“夢の工業薬品”として1970年には、世界で10万トンも生産された。
酸・アルカリに対し安定/不燃/脂溶性があり金属を腐食しない/微生物に分解されない/水より重く水中でも“油”として利用できる/電気絶縁性が高く電気機器を小型化できる/など優秀で、安価なため工業面でひろく使われた。
これらの工業的な利点は、人体にとっては害となり毒となる。【脂溶性】であるため、人体に溶けこみ、DNAに達して遺伝情報を狂わせる。分解されないことでいずれ【発癌】につながる。

◆【有機塩素剤】P146
【トリクレン】【PCB】【クロロフォルム】【DDT】【BHC】【ダイオキシン】などは、塩素を含む有機化合物で【有機塩素剤】と呼ばれる。
有機化合物に塩素を含むことで不燃性/絶縁性/殺菌性/殺虫性など利点が増えるため、利用度が高くなる。工業製品としては優れているが、人体に対しては悪質な“毒”として作用する。
★【トリクレン】は三塩化エチレン(エチレンの水素原子3個が塩素原子に置き換わったもの)のことで、揮発性を利用しドライクリーニング、工業用洗剤に利用される。

◆【塩ビモノマー】 ★Keyword=【モノマー】 P150
【塩化ビニール樹脂】の原料で、【塩ビモノマー】を重合しつくられる。
【エチレン】の4つの水素原子の一つが、塩素原子に置き換わったもので【エチレン】には、もともと2重結合があり【π電子】があることで【発癌】につながる。
【モノマー】の一つに、アクリル繊維、アクリル樹脂、アクリロニトリル(アクリル合成ゴムの原料)がある。これらが火災に遭うと、【モノマー】や類似した毒ガスが発生する点注意が必要である。

◆【フタル酸エステル】 ★Keyword=【可塑剤】 P154
【塩化ビニールモノマー】を重合させて【塩化ビニール樹脂】ができる。硬い樹脂のため、【可塑剤】として【フタル酸エステル】など小型の有機分子を加えることで、柔らかな樹脂にすることができる。
【可塑剤】は、多種あるが【フタル酸エステル】がよく使われる。有機溶剤に似ているため、体内に入ると害になる。硬い高分子樹脂に添加され、温度による変形や柔軟性を得ている。また塩化ビニール加工時に、熱による変色を避けるため、【鉛系安定剤】が多く使用される。重金属の“鉛”であり、慎重に対応する必要がある。


◎【ガス毒】
◆【青酸】P162
【青酸ガス】は、【炭素:C】と【窒素:N】が結び付いたガスで【CN】、極めて単純、どこにでもある原子の組み合わせである。通常は、青酸カリ、青酸ソーダのように安定した塩として存在する。酸性溶液で分解し、猛毒の【HCN】青酸ガスを発生する。
天然では、【配糖体】(青酸と糖の化合物)が、青梅、杏仁の種子に含まれ、食べると胃酸と反応し【青酸ガス】を発生する。反応性が強いことから、メッキ、青酸系樹脂や繊維製造、殺虫剤に利用される。
★血液中のヘモグロビンと結合し、酸素伝達を妨げる呼吸の毒。脳の呼吸中枢も急激に冒され、瞬時に死にいたる。

◆【CO(一酸化炭素ガス)】P164
【CO】中毒の初期は、血色がよくなり、気持ちもよく感じるため、気がつくことが遅れる。
【CO】は毎年2.5億トン発生し、大気中に2.0億トンがあると推定されるが、紫外線、土壌細菌により酸化され炭酸ガスとなる。
【酸素ガス】そっくりで、酸素ガスより2^300倍ヘモグロビンに強く結合するため、窒息することになる。
100ppmで軽い頭痛、認識・運動能力の低下
500ppmで激しい頭痛、めまい、嘔吐
1000ppmで失神、昏睡 がおこる。
★炭酸ガス【CO2】も、10%を超えると窒息する危険がある。

◆【酸性雨】【大気汚染】P166
【亜硫酸ガス】
化石燃料には硫黄が含まれ、燃焼すると【亜硫酸ガス】が発生する。これが雨に溶け酸性の【亜硫酸】になる。
また、【亜硫酸ガス】の数%が、硫酸に変わり【硫酸ミスト】になる。【硫酸ミスト】は、紫外線による光化学反応などで生成され【過酸化水素】【オゾン】とともに【光化学スモッグ】となる。
【NOx(ノックス)】
【窒素酸化物のガス】で、水に溶けると【亜硝酸】、さらに酸化され【硝酸】になる。毒性は【亜硫酸ガス】より強い。【亜硫酸ガス】と性質も似ていて、【酸性雨】と【大気汚染】の元凶となる。

◆【塩素ガス】P168
【毒ガス兵器】は、1915年第一次世界大戦でドイツ軍により【塩素ガス】が初めて使われた。
ナトリウムイオンと結合し、食塩をつくりやすいが、塩素同士が結合し【塩素ガス】になると、猛毒性を発揮する。【塩素ガス】は、黄緑色で空気より重く、致死量の100^1000ppmで呼吸困難になるため、【窒息性ガス】に含まれる。特に、粘膜など湿った組織に障害を起こし、細胞を破壊する。
【塩素ガス】は、毒性とともに有用性があり、【さらし粉(カルキ)】【次亜塩素酸ソーダ】として、上下水道、プールの消毒に使われる。

◆【神経ガス】P170
無色無味無臭だが、これほど毒性の強いガスはない。作用は【アセチルコリン】分解酵素を阻害し、神経伝達を遮断する。(【サリン】の半数致死量は100㎎/m3、【塩素ガス】は3200㎎/m3)
他の人口毒と異なり、神経を破壊する毒で、動物毒や植物毒に近い。しかし、天然の神経毒は、【アルカロイド】のように窒素をもつ【アミン】に対し、【神経ガス】は周期律表上、一周期下の重い原子である【リン】をもつ【有機リン剤】。このため、はるかに毒性が強く、体内から排除されにくい


◎【農薬】 P176
害虫は昆虫であり、神経が発達している。そのため農薬は、昆虫を殺す神経毒として作用する。
◆【有機リン剤】P178
【神経ガス】と同様【神経毒】で、【アセチルコリン】分解酵素を阻害する。猛烈な【神経毒】であるために、神経をもつ動物に作用するが、神経のない植物に害はないため、農業生産に欠かせないものとなった。

◆【有機塩素剤】P180
1938年、【DDT】が、1942年【BHC】が発見され農薬として、また家庭用殺虫剤としてよく使われた。R.カーソンの【沈黙の春】以来、日本でも1971年【DDT】【BHC】ともに使用は全面禁止となった。
【有機塩素剤】は【有機化合物】を塩素化するだけ、そのため安価で、しかも多種多様なものができる。

◆【除草剤】P182
 《雑草を異常成長させて枯らすタイプ》
植物ホルモン様物質が使われる。
【成長ホルモン】の【オーキシン】に似た有機塩素剤【2,4-D】【2,4,5-T】がある。1962年、ベトナムの「枯葉剤作戦」で【2,4,5-T】とともにそこに含まれる【ダイオキシン】が散布された。
 《光合成作用を阻害するタイプ》
土壌に施す。【トリアジン化合物】などがある。
 《“ラジカル”を生じることで枯らすタイプ》
葉面に散布され、光により“ラジカル”を生じることで枯らす【ビピリジウム除草剤】で、【パラコート】【ダイコート】がある。
★人体に対して、染色体異常などの危険が内在する。



◆《チェックポイント》◆
ここは少し上級編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。

○【致死量】 ★Keyword=【半数致死量】 P13
毒性の強さを表す。【半数致死量】が一般的で、実験動物を半数しに至らしめる量。体重1kgあたりmgで示される。毒の強さを比較するとき【半数致死量】が使われるが、まだ未決定の“毒”に対しては、不正確ながら【最小致死量】【致死量】の順に使う。
★実験動物の種類(ラット、ウサギ、など)、使用方法(静脈注射、皮下注射など)により値が違うため、数値は“ケタ”を比較できる程度

《主な毒物の半数致死量》 

【テタヌストキシン】(破傷風菌の外毒素)   推定 0.00005mg/kg
【ボツリヌストキシン】(ボツリヌス菌の外毒素)推定 0.00005mg/kg
【テトロドトキシン】(フグ) 0.01mg/kg
【リシン】(トウゴマの種子) 0.03mg/kg(最小)
【ジフテリアトキシン】推定  0.2mg/kg
【アコニチン】(トリカブト) 0.3mg/kg
【ストリキニーネ】(マチン子)0.98mg/kg
【コルヒチン】(イヌサフラン)3.53mg/kg
【青酸カリ】(合成剤)  4.4mg/kg(最小)
【亜ヒ酸】 (鉱物)   5^7mg/kg
【ニコチン】       7.1mg/kg
【スコポラミン】   100mg/kg
【アトロピン】    200mg/kg
【カフェイン】    220^250mg/kg
【アセトアルデヒド】 300mg/kg
【モルヒネ】     500mg/kg
【アスピリン】    500mg/kg
【エチルアルコール】8000mg/kg



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Author:Dr.kusaichi
日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
そんな中から、選りすぐりのお薦め書籍をご紹介します。

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科学の本 身近で分かりやすく、肩の凝らない本が中心。
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★こんな図鑑もありますョ!

◆【イモムシハンドブック】
チョウ類91種、ガ類135種、の合わせて226種を掲載。 幼虫、さなぎ、成虫の写真、ここまでの資料に感激。



イモムシハンドブック





◆【冬虫夏草ハンドブック】
漢方薬でよく知られる冬虫夏草。 基本から見分けまで見ているだけでも楽しい図鑑。



冬虫夏草ハンドブック




◆【ベリーハンドブック】
ツツジ科とバラ科の“ベリー”と呼ばれる実を付ける植物の図鑑。 女性に人気のベリー、こんなにたくさんあった!



ベリーハンドブック




★お薦めフィールド図鑑
                          (季節編)★


◆【日本の桜】
サクラ、栽培品種から、モモ、リンゴまでわかりやすく分類。 写真が鮮明で桜の季節に、必携の図鑑。



日本の桜増補改訂版




◆【日本のスミレ】 
山渓ハンディ図鑑⑥
可憐で人気のスミレ。しかし地域種あり、交雑種あり外来種もある。 検索表でまず見当を付けることから見分けるスミレ専門の図鑑。



日本のスミレ増補改訂




◆【日本の野菊】 
山渓ハンディ図鑑⑪
『検索チャート』『見分け方コラム』で野菊を見分ける手法を詳しく解説。 どこで見分けるかのポイントがつかめる。



日本の野菊




★じっくり調べる図鑑★
各部の詳細写真が多く分かりやすい。

◆【樹に咲く花】離弁花①

樹に咲く花(離弁花 1)改訂第3版


◆【樹に咲く花】離弁花②

樹に咲く花(離弁花 2)2版


◆【樹に咲く花】合弁花他③

樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物)改訂第3版


◆【野に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑①


野に咲く花


◆【山に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑②


山に咲く花4版


◆【高山に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑⑧


高山に咲く花


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