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「昆虫の不思議」ナルホド!ヘーェ-!の記事がいくつも見つかる。ここに不思議さを感じられるほど面白い一冊となる。

■昆虫の不思議■

雑学といえば雑学、【ジャノメチョウ】の脚が4本だろうと6本だろうとどうでもいいと思えば、それもそうかもしれないが、昆虫なのになぜ?と思うとなかなか興味がわいてくる。【アリ】など6本脚の昆虫は、3本ずつ3点支持を繰り返し歩く、これをナルホド!なるほど!と受け止められると、この本楽しい本になる。
昆虫の雑学、なるほどと思う記事、ヘーェ-、ほんとに!と思わせる記事がいくつもある。

【アリジゴク】が幼虫時には肛門がなく排泄できないことなどこれもどうでもいいが、ヘーェ!と感じられるとまた面白くなる。カンパリソーダの着色に【カイガラムシ】が使われていたことも同様で、知っていれば知っているで、現在の着色料や添加物とも重ねて考えるとこれまた興味がわいてくる。
要は、このへんに面白さや不思議さを感じることができるほど面白い一冊となるのである。

『はじめに』より
「本書で紹介しているのは、各地でごく普通に見られる種類が中心。けっして特別でない普通の虫たちが、どんなに不思議か、おどろかれることだろう」
「いざ虫について知りたいと思ったときに、雑学的に興味深いことが書いてある図鑑は少ない。この本を読んで、虫をより身近に感じていただければうれしい」とある。

著者、監修者など昆虫が大好きで、その魅力に取りつかれた方々、まだまだ解っているようで分かっていない昆虫の世界。著者と一緒に、昆虫の世界を覗き見て楽しいひとときを共有してみてはいかがでしょうか。

★詳細はこちら↓
昆虫の不思議



三枝博幸(さいぐさ・ひろゆき)監修
伊沢 尚(いざわ・しょう)著
2006.07.10.発行
株式会社ナツメ社


★☆☆☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★☆☆ 保存版
★★★★☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価
 

◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎「昆虫の歩き方=6本の脚で三角形をつくりながら歩く」P14
6本足の昆虫、なぜ6本なのだろうか?この問いに対する一つの答えが書かれている。
右前脚と右後足それに左中足、この3本の脚が地面と接する点を結ぶと三角形になる。次に使わなかった残り3本を繰り出し、ここでも三角形をつくる。このように交互に三角形をつくりながら重心移動すれば、安定していて歩きやすい。
ナルホド今まで考えてもみなかった。イラスト付きで分かりやすい。

◎【アサギマダラの移動】P50
最近、【アサギマダラ】が2,000kmほど移動していることが分かってきた。北米の【オオカバマダラ】の移動は有名で、北米とメキシコ間の3,000kmを世代を超えて移動する。
現在【アサギマダラ】の羽にマーキング(採取者、採取場所、日時などが書かれる)して調査されている。秋に南下し台湾へわたり、春から初夏にかけ北上しているが、正確なルートはまだ分かっていない。
★【アサギネット】【アサギマダラを調べる会】などにより調査されている。

◎「カマキリの目にある【偽瞳孔】」P84
【カマキリ】の目を見ると、複眼のはずなのに黒い点が見える。見る方向を変えると黒い点が追ってくるようにも見える。これが【偽瞳孔】。黒い紙の上に束ねたストローを立て、上からのぞく。視線と平行なストローでは黒い下地が見える。これが黒い点が見える理由で、【偽瞳孔】という。【バッタ】【チョウ】でも見られる。
★もう一つ、夜には複眼の表面にそれぞれ色素が集まり、黒っぽくなる。かすかな光も吸収できるようにしているため。

◎「コンクリートを食べる【ダンゴムシ】【カタツムリ】」P102
土のないブロックやコンクリートの周辺で見つかる。【ダンゴムシ】の殻はカルシウムでできている。カルシウムを摂り入れるためコンクリートを食べる。脱皮後の殻も食べカルシウムのリサイクルをする。
☆この【ダンゴムシ】昆虫ではないが、虫と付くので記載されている様子。

◎「【ジャノメチョウ】【タテハチョウ】の退化した前脚」P155
【ジャノメチョウ】6本脚の前脚が退化して、4本脚に見える昆虫
【タテハチョウ】の前脚も退化し短くなっているため、4本脚に見える。

◆《ポイントひろい読み BEST 5》◆

○「ホタルの光点滅の違い」P40
【ゲンジボタル】の点滅は、東日本では1回/4秒、西日本で1回/2秒。
★中間の長野県付近では1回/3秒。

【ヘイケボタル】の点滅は、かなりせわしなく、1回/秒。
【ゲンジボタル】のオスは、葉の上にいるメスの光を見つけ、20センチほどの距離から点滅信号を送る。
これに対してメスが1回光れば交渉成立となる。
★日本に50種ほどいるホタルのうち、幼虫が水の中で生育するのは【クメジマホタル】を加えて3種類。

○「【アリジゴク】は肛門がなく糞をしない」P100
【ウスバカゲロウ】の幼虫で、【アリ】などの体液を吸って成長する。成長により2^3年で成虫になるが、その間一度も排出ができない。
成虫になって最初にたまった糞を排出する。

○「【ナミテントウ】の模様」P126
さまざまな模様のテントウムシの写真が載っている。しかもすべて同種であることが【ナミテントウ】の特徴という。すごい個体差?多様性?
英語でLady Beetle(貴婦人の甲虫)、かわいさから女性にも人気の昆虫。
突くと、脚の付け根から黄色の苦い汁を出す。これで鳥からの捕食を逃れる

○「【ゲンゴロウ】と【ガムシ】水中では空気の蓄え方が違う」P144
【ゲンゴロウ】逆さになり水面からお尻を出して呼吸、吸い込んだ空気を翅の下に蓄える。肉食。
【ガムシ】胸に牙のような突起があるため牙虫(ガムシ)?らしい。【ゲンゴロウ】によく似ているが、成虫は草食。腹に細かい毛がありここに空気をためるため、水中で反射して銀色に光るのですぐわかる。

○「儚い命の【クリオオアブラムシ】長寿の【ヤマトシロアリ】の女王」P192 P207
【クリオオアブラムシ】:生まれて6日で成虫、4^5日子を生み続ける11日間の一生
【ヤマトシロアリ】の女王:小さな王と暮らし、寿命は100年にもなるらしい。体長15mm、命の限り産卵し続け、総数は50億個にもなるという。

◆《チェックポイント BEST 5》◆
ここは少し上級者編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。

○「翅の形ができるまで」 ★キーワード=【アポトーシス】 P21
チョウの羽の尾状突起、これが形作られるのは、はじめにあるなめらかな翅の細胞が【アポトーシス】により少しづつ死んで形をつくる。種により【アポトーシス】での細胞消滅の形が異なり違いが生じる。
★1997年、国立がんセンターは、モンシロチョウの蛹から、【アポトーシス】を起こす物質【ピエリシン】の分離に成功。ガン細胞を死滅させることに応用できるのではと期待される。モンシロチョウの学名【ピエリス属】から命名された。

◎「昆虫の持つ【目玉模様】」P56
【目玉模様】をもつ昆虫は、危険が近づくとその模様を見せつける。
しかも、その模様も自分を捉えようとする捕食者の天敵である【カマキリ】【フクロウ】【ヘビ】などに似せている。敵の天敵など知る由もないと思うのだが不思議である。
【トラフシジミ】の後翅の先は、触角と目のような形に飛び出している。これも襲われても致命傷にならないための防御の役目を果たすらしい。

○【蜂蜜の成分】P62
花の蜜の成分は砂糖と同じ。蜂蜜の成分は、【ミツバチ】の唾液で酵素分解され【ブドウ糖】【果糖】である。乳児、病人でも吸収されやすいのはこのためで、糖分の比率も花の蜜で20%、蜂蜜で80%。水分が少ないため保存が効く。
★【蜜胃】:【ミツバチ】の腸の手前にあり、ここに蜜を集めて移動する。弁がありエネルギーとして自分が使うことはない。

◎「【ロウムシ】と色素」 ★キーワード=【食用色素】 P97
植物に口管を差し込み樹液を吸う【カメムシ】の仲間で、つぶすと赤い体液が出てくる。【ロウムシ】の仲間の体液を【コチニール】といい【カンパリソーダ】などの【食用色素】、口紅の色素として利用される。
 《これ調べて見ると》
カイガラムシの仲間の【エンジムシ(Coccus cacti)】は【コチニールカイガラムシ】とも呼ばれ、【食用色素】として利用されていたが、2007年以降は人工着色量【赤色2号=アマランス】【青色1号=ブリリアントブルーFCF】【黄色5号=サンセットイエローFCF】(いずれもタール系色素)に代替されているらしい。エンジムシの種小名は、サボテン(CACTUS)につくカイガラムシに由来する。
 《もっと調べると》
メキシコ産の【ウチワサボテン】につく【カイガラムシ】で、ハムや明太子の着色にも使われているようです。エンジ色の“エンジ”は、【エンジムシ】の名が由来とは驚き。

◎「【カ】の針と注射針」P99
【カ】に刺されても痛くないことをヒントにした注射針をテルモが開発。0.2ミリ、インスリン用注射針で実用化、2005年度【グッドデザイン大賞】を受賞した。
唾液には、凝固反応を阻害する物質や痛みを麻痺させる物質をもつ。痛みを麻痺させる【たんぱく質】はアレルギー反応を起こしてかゆみを生じる。
★【抗血液凝固物質】は吸血性の【ヒル】から発見され【ヒルジン】として医薬品として開発された。




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Author:Dr.kusaichi
日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
そんな中から、選りすぐりのお薦め書籍をご紹介します。

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科学の本 身近で分かりやすく、肩の凝らない本が中心。
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