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モンゴル圧巻の4日目、32種の山野草120枚の画像記録と植物ガイドブックの紹介です。

モンゴル大草原、ゲルを起点に山野草紀行 (2010年 PartⅡ )
■FLOWERS of HUSTAI NATIONAL PARK■
(モンゴル草原の【山野草】の旅行記事と現地で手に入る【植物ガイドブック】のご案内です)

Geranium pratense(フウロソウ科) Delphinium triste(キンポウゲ科デルフィニウム属) Allium leucocephalum(ユリ科ネギ属) Aconitum sp.(キンポウゲ科トリカブト属)
Resize\Chamaenerion angustifolium(アカバナ科ヤナギラン属) Inula britanaca (キク科オグルマ属) Sedum purpureum(ベンケイソウ科セダム属) Veronica incana(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)
(※写真内をクリックすると、拡大した鮮明な写真になります)


前回に続いてモンゴル野草の旅 PartⅡ。7^8年ぶりに十分な雨量があり、山野草はBESTな状態という幸運に巡り合えました。日が長いこともあって、20時過ぎまで湿原、草原、林、丘と条件の違う場所ごとで一面の山野草を追う日々となりました。なかでも今回は、お花畑の広さといい種類といい時間を忘れてしまうほどの一日、圧巻でした。その中から選りすぐりの32種をご紹介します。
前回記しましたように、北緯約50度、日本の高山あるいは北海道で馴染みのある山野草が多いのに驚きます。平均海抜1,580M、ウランバートルで1,351M。短い夏のモンゴルに咲く花、お楽しみいただけると幸いです。



※山野草の名前は、ホスタイ・ナショナルパーク発行の「野草図鑑」にて確認しています。一部確認のできないものは、( )付きにて表示させていただきました。
以下、ご紹介します。モンゴルお出かけの際は是非入手をお薦めします。


◆植物ガイドブック-1

Flowers of HUSTAI NATIONAL PARK  (内容)内容-A 内容-B
(※写真内をクリックすると、拡大した鮮明な写真になります)
                        
ホスタイ・ナショナルパーク発行の「野草図鑑」。主要な250種について2枚の写真と、国内の生育地が色分けされている。モンゴルで頼りになる唯一に近いガイドブック。表紙に何故か“ウマ”が登場するのがモンゴルらしい!旅行者が立ち寄る博物館、民俗芸能館、規模の大きなツーリストキャンプ売店で入手できる。

◆植物ガイドブック-2

FLOWERS OF HUSTAI NATIONAL PARK  (内容)資料6
(※写真内をクリックすると、拡大した鮮明な写真になります)
 
写真がそれぞれ1枚なのと、ピンボケ写真があることが難。上記図鑑には及ばないが、160種を記載。お手軽な1冊。




《4日目》ツァガンスムの【ゲル】を起点に周囲を散策

空・雲

◆近くの湿地で見つけた山野草《ツァガンスム》
ツァガンスムのツーリストキャンプ ツァガンスムのツーリストキャンプ
ツーリストキャンプと【ゲル】入り口は南向、簡易な作りで夜は寒そうだが、薪ストーブがあり暖かい。しかし、夜間薪が燃え尽きてしまうと冷えてくる。ここでは親切にも3時と5時の2回ほど、薪を補充しに来てくれた。

湿地全景 湿地 湿地
昨日馬で通り過ぎた場所。ちょうどスキーモーグルの斜面のような“コブ”が並ぶが、ここは斜度のない平面である。低い部分は水がたまり、湿原植物が生育する。馬上から【シオガマギク】【ウメバチソウ】が見え、降りて確認したかった場所。


Haplophyllum dauricum(ミカン科) Haplophyllum dauricum(ミカン科)
Haplophyllum dauricum(ミカン科)
これなんとミカン科、ハプロフィルム属など聞き覚えもない。移動の車中でミカン科とわかった。茎でもつぶして香りを確かめておきたかった残念!遅かりしである。

Parnassia palustris(ユキノシタ科ウメバチソウ属) Parnassia palustris(ユキノシタ科ウメバチソウ属)
Parnassia palustris(ユキノシタ科ウメバチソウ属)
高地の湿地で良く出会う。よっぽど湿地を好むようでモンゴルでも湿地には必ず生えているほど多い。“梅鉢紋”に似ているので、日本特産と勝手に考えていたら、わんさか生えている。花のつくりは仮雄しべが綺麗に分岐し、ディテールがスゴイ。どうしてこのような作りを獲得したのか見るたびに感嘆する花。

pedicularis flava(ゴマノハグサ科シオガマギク属) pedicularis flava(ゴマノハグサ科シオガマギク属) 
Pedicularis flava(ゴマノハグサ科シオガマギク属)
植物の解説に“半寄生”とよく書かれているが、いまだにどう寄生しているのかいまひとつピンとこない。
ヤマウツボ、ハマウツボなどのように葉緑体を欠く寄生でないだけに理解しにくいと見るたび感じる。

Utricularia sp.(タヌキモ科) Utricularia sp.(タヌキモ科)
Utricularia sp.(タヌキモ科)
これまた面白い植物が見つかった。【補虫嚢】がたくさんついている。膨らんでいるのがあるので、何か捕えているか探してみたが、見つからない。ちょっと残念!

Resize\Inula britanaca (キク科オグルマ属) Inula britanaca (キク科オグルマ属)
Inula britannica (キク科オグルマ属)
日本でも湿地や田んぼの畦にいある。懐かしさを感じてしまう。花はいくぶん終わりかけ。

Euphrasia  tatarica(ゴマノハグサ科 コゴメグサ属) Euphrasia  tatarica(ゴマノハグサ科 コゴメグサ属)
Euphrasia tatarica(ゴマノハグサ科 コゴメグサ属)
これも半寄生とある。ゴマノハグサ科はやたら半寄生が多い科。日本では高山植物。

Cirsium esculentum(キク科アザミ属) Cirsium esculentum(キク科アザミ属) Cirsium esculentum(キク科アザミ属)
Cirsium esculentum(キク科アザミ属)
これすごいアザミと思う。周りのイネ科の植物を葉で抑え込み、しっかりと場所を確保している。他の植物が入り込む隙間もない。しかも刺がまたスゴイ。これなら草食動物も寄りつけない。つくづつ関心してしまった植物。

Serratula centaurioides(キク科 タムラソウ属) Serratula centaurioides(キク科 タムラソウ属)
Serratula centaurioides(キク科 タムラソウ属)
アザミのように見えても、刺のないタムラソウの仲間。風に揺れている様子が印象的。

騎馬トレッキング騎馬トレッキング

◆宮殿跡地・丘上の【オボー】周辺で見つけた山野草《ツァガンスム》

丘の上の“オボー”  オゴタイハーンの夏の宮殿跡

【オボー】:小高い丘の上にあるので、遠くからでもよく目立つ。石が積まれ、6^7mのヤナギやカラマツの枝を寄せて“ハダク(絹の布)”や“ヒーモリ(経文が書かれた布)”が結びつけられている。石の間にモンゴルTg(トゥグリク)紙幣が挟まれている。途中、草原のヨモギに絡まっていた紙幣はここから飛ばされたのだろう。

【オゴタイ・ハーンの夏の宮殿跡地】:チンギス・ハーンの三男。土を突き固め何層にも積重ねられ構築された宮殿の一部が残る。周囲は草原と彼方になだらかな山。一体なんでここに夏の宮殿を造ったのか?資材、物資の輸送だけでも大変ではないか?と思えてくる。「占い」「祈祷」でここにしたのではないか。誰ともなくつぶやく。皆なんとなく納得しながら散策した。

Saussurea amara(キク科トウヒレン属) Saussurea amara(キク科トウヒレン属)
Saussurea amara(キク科トウヒレン属)
日本では【ヒゴタイ】【トウヒレン】の仲間は、高山でしかお目にかかれないが、条件がいいとは思えない乾燥地でよく見かける。塩性土、アルカリ土にも対応できる強みがあるらしい。

Thymus gobicus( シソ科イブキジャコウソウ属.) Thymus gobicus( シソ科イブキジャコウソウ属.)
Thymus gobicus( シソ科イブキジャコウソウ属)
タイムの仲間。風あたりの強い吹きさらしの岩陰にマット状に生育している。軽くなでるととてもいい香りが手に移る。現地でも枕に入れて利用されている。

Veronica incana(ゴマノハグサ科クワガタソウ属) Veronica incana(ゴマノハグサ科クワガタソウ属) Veronica incana(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)
Veronica incana(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)
馬上からトウテイランのような花があると気になっていた。近づいてよく見ると、それぞれの花から2本の雄しべが伸び揺れている。イヌノフグリと同じ【クワガタソウ属】。特徴的な2本の雄しべからクワガタソウ、名前の由来も面白い。

Pulsatilla turczaninovii(キンポウゲ科オキナグサ属) Pulsatilla turczaninovii(キンポウゲ科オキナグサ属)
Pulsatilla turczaninovii(キンポウゲ科オキナグサ属)
花弁に見えるのは萼片だが、身の丈に比べ異常な大きさ。持てる養分の大半をつぎ込んでいるよう。

Gentiana decumbens(リンドウ科) Gentiana decumbens(リンドウ科)
Gentiana decumbens(リンドウ科)
5裂する花冠の間に副片が見え10裂しているように見える。薄い涼しげなブルーの花。

Astragalus galactites(マメ科レンゲ属) Astragalus galactites(マメ科レンゲ属) Astragalus galactites(マメ科レンゲ属)
Astragalus galactites(マメ科レンゲ属)
マメ科の花であることはすぐわかるが、ゲンゲの仲間とは思わなかった。良く見るほど綺麗な色合いの花。



ワレモコウ.Chamaenerion angustifolium(アカバナ科ヤナギラン属).

◆カラマツ林の林床で見つけた山野草《ツァガンスム》
草原ばかりで林がない。そんな物足りなさも手伝って、林を目指した。樹種はすべてカラマツ。球果の形がやや細長い。シベリア系の【ダフリアカラマツ】は【グイマツ】【シコタンマツ】とも呼ばれ、球果はやや小さいが、細長くはない。はて?と思っていると、林床に【ヤナギラン】の群落のピンクが映える。踏み入れば、次から次へと野草が見つかる。草原とは当然種類も違う。お茶をしながらの素晴らしい散策。カラマツの根元には【シャクヤク】がある。草原に比べいろいろな環境があり、それぞれ気に入りの場所で花を咲かせている様子。

カラマツ林 カラマツ林 tea time

Chamaenerion angustifolium(アカバナ科ヤナギラン属) Chamaenerion angustifolium(アカバナ科ヤナギラン属) Resize\Chamaenerion angustifolium(アカバナ科ヤナギラン属)
Chamaenerion angustifolium(アカバナ科ヤナギラン属)
カラマツ林のなかでも縁の明るい場所を優先している。歓声をあげるほどあたり一面はピンク色に染まっている。
このヤナギラン、撹乱地に入り込むが、衰退が速くいつまでもこの状態が維持されないらしい。薪としてカラマツが伐採されている。そんな跡地に群落をつくっている様子。

Linaria acutiloba(ゴマノハグサ科ウンラン属) Linaria acutiloba(ゴマノハグサ科ウンラン属) Linaria acutiloba(ゴマノハグサ科ウンラン属)
Linaria acutiloba(ゴマノハグサ科ウンラン属)
釧路湿原へ行った折、無人駅の線路わきに群生していたのを思い出す。ヒメキンギョソウ(姫金魚草)として園芸種にもなる花。最近【マツバウンラン】を空き地で良く見かける。花は小さいがよく見ると同じ表情をしている。

Aconitum barbatum(キンポウゲ科トリカブト属)
Aconitum barbatum(キンポウゲ科トリカブト属)
現地で黄花のデルフィニウムと呼んでいたが、トリカブト属。遠目では上記の【ウンラン】と見間違えるが“距”の位置、向きが違うので見分けやすい。

Aconitum sp.(キンポウゲ科トリカブト属) Aconitum sp.(キンポウゲ科トリカブト属) Aconitum sp.(キンポウゲ科トリカブト属) Aconitum sp.(キンポウゲ科トリカブト属)
Aconitum sp.(キンポウゲ科トリカブト属)
烏帽子をかぶった独特の花が見つかる。青紫の花がツルの先で揺れる。【トリカブト】はホスタイの図鑑に載っていない。有毒の【アコニチン】があるので敢て載せないのかと、余計な詮索をしてしまう。それにしても美しい花。

Campanula glomerata(キキョウ科ホタルブクロ属) Campanula glomerata(キキョウ科ホタルブクロ属) Campanula glomerata(キキョウ科ホタルブクロ属)
Campanula glomerata(キキョウ科ホタルブクロ属)
ホタルブクロの仲間だが、上向きの花は【ヤツシロソウ】に似ている。

Silene jenisseensis(ナデシコ科マンテマ属) Resize\Silene jenisseensis(ナデシコ科マンテマ属) Silene jenisseensis(ナデシコ科マンテマ属)
Silene jenisseensis(ナデシコ科マンテマ属)
ここへ来る途中の湿地でも見かけたが、萼筒が赤味を帯びる。花の後も萎れたまま残っているのでよく目立つ。

Paeonia (anomala)(ボタン科) Paeonia (anomala)(ボタン科) Paeonia (anomala)(ボタン科)
Paeonia (anomala)(ボタン科)
自生の【シャクヤク】が見つかった。しかも実をつけている。園芸種は八重咲きで雄しべが花弁に変異しているため結実しない。ムベの実でも見るようである。万能薬で漢方薬の中でも重要な植物、乱獲が心配される。

Vicia multicaulis(マメ科ソラマメ属) Vicia multicaulis(マメ科ソラマメ属) Vicia multicaulis(マメ科ソラマメ属) Vicia multicaulis(マメ科ソラマメ属)
Vicia multicaulis(マメ科ソラマメ属)
“巻きつく”意味のVicia属。クサフジに似て林床で他の植物の間から顔を出し花をつけるため、あちこちに紺色の花が見つかる。


Galatella (dahurica)(キク科).Galatella (dahurica)(キク科).

◆カラマツ林の林縁で見つけた山野草《ツァガンスム》
草原から林に移り変わるところ。向かいの南斜面草原とカラマツ林に挟まれた緩い谷間で適度の湿度がある。ここでの優先種は【フウロソウ】あたりは淡いブルーに染まっていた。林を外れると今度は一面【ワレモコウ】。モンゴルでこれほどの【ワレモコウ】を見るとは思わなかった。草原の上で風を受けなびく様子が印象的。

風景 風景

山野草の冠 自作の花の冠をつけたガイドのヒシゲさん
同行者は皆、山や花が好きな連中が集まった。現地に着くや、それぞれ好き勝手な方向へどんどん進む。こうなると、しばらく“放し飼い”にするほかない!そこでガイドのヒシゲさんいつの間にか山野草のリースをつくりあげていた。

Geranium pratense(フウロソウ科) Geranium pratense(フウロソウ科) Geranium pratense(フウロソウ科)
Geranium pratense(フウロソウ科)
フウロソウ科フウロソウ属。林縁の植物の中でひときわ目立つ存在。ブルーの花がとても綺麗。実の形も特徴がある。女性陣は、丸くカールしているところを利用して、ピアスにして盛り上がっていた。

Tragopogon trachycarpus(キク科) Tragopogon trachycarpus(キク科) Tragopogon trachycarpus(キク科)
Tragopogon trachycarpus(キク科)
トラゴポゴン属、馴染みのない花。球形の大きなそう果が目立つ。タンポポの親分?矢じりのような蕾とともに草原から飛び出しているのでよく目立つ。

Achillea asiatica(キク科ノコギリソウ属) Achillea asiatica(キク科ノコギリソウ属) Achillea asiatica(キク科ノコギリソウ属) Achillea asiatica(キク科ノコギリソウ属)
Achillea asiatica(キク科ノコギリソウ属)
ロシア版ノコギリソウといったところ。セイヨウノコギリソウ【A. millefolium】は園芸種にもなり良く見かける。

風景;ワレモコウ Sanguisorba officinalis(バラ科ワレモコウ属) Sanguisorba officinalis(バラ科ワレモコウ属)
Sanguisorba officinalis(バラ科ワレモコウ属)
バラ科にしては変わっている。花弁がなく、4つの萼片、4つの雄しべで、上から下へ咲いてくる。葉の形も特徴的だが、図鑑などには花と集合果ばかりで葉の載っているものが少ない。草原一面ワレモコウだらけ!

Galatella dahurica(キク科) Galatella dahurica(キク科)
(Galatella dahurica)(キク科)
Galatella属、馴染みのない属、ホスタイの図鑑の写真で確認のレベルのため確定できない。単性なのと雌しべの飛び出した具合、冠毛が長いことなど…。前にも記したように、ここではまとめて『野菊』がいい。

Dasiphora fruticosa(バラ科) Dasiphora fruticosa(バラ科) Dasiphora fruticosa(バラ科)
Dasiphora fruticosa(バラ科)
紫外線が多いためか、青紫の花が多い中、ポテンチラとともに良く目立つ黄色の花。庭にある園芸種のような印象。

Allium leucocephalum(ユリ科ネギ属) Allium leucocephalum(ユリ科ネギ属)
Allium leucocephalum(ユリ科ネギ属)
乾燥地に行くとたいがいネギの仲間がある。ネギ坊主が光を浴びてかわいい美しさ。

Rumex thyrsiflorus(タデ科ギシギシ属) Rumex thyrsiflorus(タデ科ギシギシ属)
Rumex thyrsiflorus(タデ科ギシギシ属)
このギシギシも背が高く大きい。草原からぬきんでている。しかしほかに見当たらない。1株単一にある。

Peucedanum hystrix(セリ科カワラボウフウ属) Peucedanum hystrix(セリ科カワラボウフウ属)
Peucedanum hystrix(セリ科カワラボウフウ属)
このあたりでほかに散形状の花序をつくるのは、ノコギリソウ。セリ科には小さな甲虫、花バエがきている。

Sedum purpureum(ベンケイソウ科セダム属) Sedum purpureum(ベンケイソウ科セダム属)
Sedum purpureum(ベンケイソウ科セダム属)
瓦礫地では常連のベンケイソウ。写真にしてからこの花なかなかきれいなことに気がついた。


ノコギリソウノコギリソウ

◆カラマツ林向かいの南斜面で見つけた山野草《ツァガンスム》
かなりの勾配、表面が乾燥し瓦礫交じりの表土が歩くと崩れる。かわいそうだが、野草の根元で安定したところを選んで歩く。なだらかそうでいて結構息が切れる。周囲は色とりどりの山野草。圧巻である!このあたりはヤギ、ヒツジが来ないと見えて、草原にはない野草がいくつも見つかる。

【オルティン・ドー】を歌える同行の一人が斜面を登り切ったなだらかなところを選んで歌い出す。仲間がモンゴルの風景を背景にして録画を始める。長く伸ばされ歌われる声が草原に響きわたる。思いもかけない歌声に現地ガイドも感激。モンゴルに浸った感のある一時。

★【オルティン・ドー】:長い歌という意味のモンゴル民謡。拍がなくゆったり長く伸ばす歌い方は、日本の追分や馬子唄との共通点もあり、聞いていてゆったりリラックスした気持ちになる。短い歌の方は【ボギン・ドー】で一般によく歌われる。

気がつけば20時を過ぎている。またまた、時を忘れ夕食の予約時間をかなり過ぎてしまった。長い一日、湿原、草原、丘、林と歩きまわった。なかでもカラマツ林と周辺は、近年雨が少なく、これほどの野草が咲くのは7^8年ぶりという。幸運というほかない。


Sedum aizoon(ベンケイソウ科 キリンソウ属) Sedum aizoon(ベンケイソウ科 キリンソウ属)
Sedum aizoon(ベンケイソウ科 キリンソウ属)
最近屋上緑化で取り上げられる機会が増えた植物の仲間。だがこれCAM植物で乾燥に強い。趣旨を取り違えているよう。セダム属にしても予想外の出来事か?

Galium verum(アカネ科ヤエムグラ属) Galium verum(アカネ科ヤエムグラ属)
Galium verum(アカネ科ヤエムグラ属)
茎からの汁を牛乳に混ぜて凝固させチーズを作ったといわれる。モンゴルではどうなのだろう?

Artemisia mongolica(キク科ヨモギ属) Artemisia mongolica(キク科ヨモギ属) Artemisia mongolica(キク科ヨモギ属)
Artemisia mongolica(キク科ヨモギ属)
モンゴルの草原にヨモギは必ずある。種類も多く、歩いていると特有の香りがしてくる。普通家畜は食べないといわれるが、馬が食べている。ヨモギしかないからしょうがなしに食べているのかよくわからないが、そんなところの家畜は痩せているように感じる。

Dianthus versicolor(ナデシコ科ナデシコ属) Dianthus versicolor(ナデシコ科ナデシコ属)
Dianthus versicolor(ナデシコ科ナデシコ属)
花弁の形、色、大きさに個体差が大きい。決して図鑑通りの花がない。変異の幅が大きい植物なのだろうか。

Potentila (viscosa)(バラ科) Potentila (viscosa)(バラ科)
Potentila (viscosa)(バラ科)
お馴染キジムシロ属の一種。モンゴルの図鑑では、葉の形、匍匐の様子など詳細が分からない。日本のものとよく似た種も載っている。葉と茎がカワラサイコに似ている。

Limonium flexuosum(イソマツ科) Limonium flexuosum(イソマツ科)
Limonium flexuosum(イソマツ科)
【スターチス】という方がわかりやすい。いかにも乾燥に強そう。そのためドライフラワーにまでなる?…

Delphinium triste(キンポウゲ科デルフィニウム属) Delphinium triste(キンポウゲ科デルフィニウム属) Delphinium triste(キンポウゲ科デルフィニウム属)
Delphinium triste(キンポウゲ科デルフィニウム属)
蕾の形がイルカに似ていることからドルフィンニウム⇒デルフィニウムがおもしろい。そう言われると蕾ばかりが気にかかる。濃紺の可憐な花、こんなところで咲いている!

Orostachys malocophylla(ベンケイソウ科イワレンゲ属) Orostachys malocophylla(ベンケイソウ科イワレンゲ属)
Orostachys malocophylla(ベンケイソウ科イワレンゲ属)
個性的な姿は一度見れば名前を覚える馴染みの植物。
台の部分の葉をサラダにすると聞き、摘まんでみた。まずくはないが旨くもない。少し水気を感じた程度だった。

Scutellaria scordifolia(シソ科タツナミソウ属) Scutellaria scordifolia(シソ科タツナミソウ属) Scutellaria scordifolia(シソ科タツナミソウ属)
Scutellaria scordifolia(シソ科タツナミソウ属)
タツナミソウの仲間とわかってシゲシゲ見直してみた。しかし日本のもののように波頭をイメージできる花ではない。

Allium senescens(ユリ科ネギ属) Allium senescens(ユリ科ネギ属) Allium senescens(ユリ科ネギ属) Allium senescens(ユリ科ネギ属)
Allium senescens(ユリ科ネギ属)
こんな園芸種のようなネギ坊主がある。白花の【A.leucocephalum】と対照的。





※ 次回の Part Ⅲは、ラムサール条約登録湿地『ウギノール』。
  山野草や蝶、鳥などを紹介しています。
  ★PartⅢはこちらをクリックしてください ↓  
   http://drkusaichiscience.blog123.fc2.com/blog-entry-75.html

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Author:Dr.kusaichi
日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
そんな中から、選りすぐりのお薦め書籍をご紹介します。

植物の本、昆虫、小動物、菌類からウィルスまでいろいろ登場予定。
科学の本 身近で分かりやすく、肩の凝らない本が中心。
最近話題の本も登場、その他 私の勝手にいろいろ出てきそうです。
気軽に楽しんでいただけると幸いです。

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樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物)改訂第3版


◆【野に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑①


野に咲く花


◆【山に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑②


山に咲く花4版


◆【高山に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑⑧


高山に咲く花


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