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つくられた『二酸化炭素悪玉論』IPCCの予測モデルに「水蒸気」が抜けている。なんと、2035年に向け『寒冷化』による破局を警告。『科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている』で見え方が変わること必至。

■科学者の9割は
「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている■



序章からして『マスメディアにより、つくられた二酸化炭素悪玉論』『科学の素人である政治家による経済混迷』に警鐘を鳴らす。

IPCCの予測モデルに「水蒸気」が抜けているいまだ解明できていない「太陽活動」「地球磁場」「火山噴火」などについて、どう数値化し、組み込んでいるのか疑問を呈する。全く同感、最近の黒点減少など話題にならないことも疑問。

著者はメディアと政治家が作り上げたと論じているが、企業も『エコ』『地球にやさしい』など、企業イメージを優先したコピーが多い。企業にとって、二酸化炭素が真犯人かどうかより、メディアと一緒になり「二酸化炭素排出を抑える製品」「環境に配慮した製品」と訴えることで、自社製品を薦め、売上業績を伸ばすことの方か得策だからとも考えたくなる。

太陽活動の周期、ミランコビッチ・サイクルなど過去にわたる記録から、地球環境はこれから『寒冷化』に向かうと論じる著者。
「二酸化炭素」を犯人とした前提条件を疑う必要があるのではないだろうか。前提条件が違えば、排出権取引に莫大な費用を支払うなどという、過ちを犯さずに済むのではないだろうか。温暖化にとどまらず、人口問題、資源・食料問題を考えると、決して容易でない未来がそこにある。

【『石油』が生み出した空前の物質文明。石油の枯渇とともに、そのバブルの時代が終わるだろう】
【人類史1万年の中の150年であり、我々は今、その最終段階に入ったのである】
この書の最後に記された、甚だ厳しい未来予測、地球環境の歴史に詳しい著者が本音で警鐘を鳴らす


★詳細はこちら↓
科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている



丸山茂徳(まるやま・しげのり)著
2008.08.23.第一刷
宝島社新書275

★★★★☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★☆☆ 保存版
★★★☆☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価
 

◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎「マスメディアの二酸化炭素悪玉論」P6
マスメディアは、「二酸化炭素の排出量の削減は、地球温暖化を食い止める最重要課題」と決めつけ、気温さえ上昇しなければ、地球環境問題は解決する。」と考えている。
★これはとんでもない間違いと評する著者。
『仮に、21世紀の気温が一定であっても環境問題は加速度的に肥大し、食糧、資源の争奪は加速し、人類史最大の破局が来る。』

◎「太陽から地球に届くエネルギーの収支」 ★キーワード=【温室効果ガス】 P16
太陽から地球に届くエネルギーを100とすると、26は雲が反射、4は地面と海に届くが、反射され宇宙へ放射、残る70%のうち、50が地面、海を温め、20は大気を温める。地面、海、大気を温めた光は、赤外線として宇宙へ向かうが、50%が大気に吸収される。この原因となるのが【温室効果ガス】。
★【温室効果ガス】の90%は【水蒸気】地球温暖化の原因とされる【二酸化炭素】は10%に過ぎない。

◎「IPCCのコンピュータ・シュミレーションの疑問点」P24
CPシュミレーションするには、自然変動の要素をモデルに組み入れなくてはならないが、ここに疑問が残る。
太陽活動、宇宙線の影響、地球磁場、噴火による日射量などそれぞれの変化をどこまで正確に組み込まれているか疑問。太陽活動にしても、メカニズムが明らかになっていないのに、どうして数値モデル化できたのか大いに疑問。

◆《ポイントひろい読み BEST 5》◆

○「科学者の9割は「地球温暖化人為起源説」を信じていない」P4
地球惑星科学連合学会(2008.05.25)の『地球温暖化の真相』シンポジウムでの科学者に対するアンケート結果は、
【21世紀の気候予測】
「21世紀は一方的温暖」 ⇒1/10人
「21世紀は寒冷化の時代」⇒2/10人
「わからない」      ⇒7/10人
★科学者の1割が主張する温暖化を科学の素人である政治家が、信用することは異常である。

○「日本が排出する炭素量をゼロにしたら、温暖化をどれだけ抑えられるか」P6
日本が排出する二酸化炭素は世界全体の5%、世界全体の排出量が、毎年1~2ppm程度増えると、0.004~0.008℃の温度上昇。日本の貢献度は、これに対して5%なので、0.00002~0.00004℃の温度上昇にしかならない。★日本の排出をゼロにしてもこの程度、まして、各家庭で1~2割削減しても何の意味も持たないことになる。

○「1988年アメリカ上院での公聴会」P12
NASAの【ハンセン発言】が、地球温暖化を社会問題化したキッカケ。
「最近の異常気象、とりわけ暑い気象が地球温暖化と関係していることは99%の確率で正しい」と発言。
マスコミで大々的に取り上げられるようになる。
・「IPCC設立」 ★キーワード=【IPCC=気象変動に関する政府間パネル】 P15  
同じ1988年中に【IPCC=気象変動に関する政府間パネル】(Intergovermental panel on Climate Change)が設立された。
地球温暖化に関する科学的な研究を収集、検討するための組織。その研究の多くは、地球温暖化の原因を明らかにすること。

◎「気温に影響する要素5つ」 ★キーワード=【ミランコビッチ・サイクル】P42
1.太陽活動
2.地球磁場
3.火山噴火
4.ミランコビッチ・サイクル
5.温室効果ガス

◎「石油の恩恵によって増えた人口」P85
この人口増加を可能にしたのが石油である以上、枯渇すれば大規模な戦争が起り、★21世紀後半の50年間で100億の人口の内40億が死ぬと予想される。毎年8000万人が死んでいく、まさに殺戮の時代の到来となる、

◆《チェックポイント BEST 5》◆
ここは少し上級者編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。

◎「温暖化の原因は【太陽活動と宇宙線の関係説(仮説)】(ヘンリク・スベンスマーク)」P27
【太陽風】が強いと、地球の周りの磁場も強くなり、宇宙線のバリアーとなるため、地球上に到達する宇宙線量は減少。宇宙線は、大気中の分子に衝突すると、分子をイオン化する。イオン化された分子は別のイオン化された分子と結合し、大きな分子となる。これを凝結核として水蒸気が吸着し、雲ができる。
★太陽活動活発化⇒太陽風が強まる⇒地球上に届く宇宙線量減少⇒雲の発生が少なくなる。
★太陽活動が減少⇒太陽風が弱まる⇒地球上に届く宇宙線量増加⇒雲の発生が多くなる。
添付の宇宙線量と雲量のグラフ相関している

◎「雲量による地球の気温変化」P31
【二酸化炭素1ppm増加 ⇒気温0.004℃高まる】
【雲の面積1%増加 ⇒気温1℃下がる】
★雲量の変化の方が地球の気温に支配的!
・「生駒助教授の理論計算」P38
二酸化炭素の濃度が2倍になっても気温上昇は1.5℃、水蒸気が2倍になると8℃も上昇する。
★つまり、温室効果ガスの実体はほとんどが水蒸気。

○「【炭素14】【炭素13】と宇宙線量」 ★キーワード=【炭素14】【炭素13】 P32
炭素の同位体を利用することで、過去の宇宙線量が分かり、気候の推定ができる。気温が高い時期は、炭素12が減り、炭素13が増える、樹木の成長が活発の時期は、炭素13の量も増えることを利用し過去の気温を推定。
★過去の【炭素13同位体】の推移と気温、宇宙線の変化の3つが相関し、過去の気温を推定する適切な指標であることが分かる。

◎「【炭素14】から推定した宇宙線量と太陽活動の変化」P35
「マウンダ」「シュベーラ」「ウォルフ」など太陽活動の減退期に、宇宙線がピークとなり、時期も一致。炭素13から推定の気温変化も、宇宙線量が増加した時期と寒冷期が一致。
★このことだけでも、宇宙線量と太陽活動が、キーファクターとして地球の気温を決めていたと結論できる。
★さらに、『過去50年間の温暖化は自然起源であり、人為起源でない。』と言い切る。(P37)
★IPCCが地球温暖化の主原因が、人為的に排出された温室効果ガスであるとする根拠が間違っていることがこの図から分かる。

◎「2035年に向かって落ち込む太陽活動と地球の寒冷化」 ★キーワード=【11年周期】【55年周期】 P42
黒点周期には、【11年の小周期】と【55年の大周期】があり、2008年に大周期のピークを過ぎ、太陽活動が弱くなる時期にある。
気温変化には、55年、100年、数百年周期と相関しているが、【11年周期】とは必ずしも対応していないのは、海洋の熱容量が大きいことが考えられる。
1980年から温暖化と同期して宇宙線量は減少、雲量の増加も確認されている。現在のまま地磁気が弱まれば、降り注ぐ宇宙線量は増加し、寒冷化に向かうことになる。
【ミランコビッチ・サイクル】でも今後10万年間温度の上昇はあり得ないこと、いつ寒冷化が始まってもおかしくないことを示唆。




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日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
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