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『黒点』『磁場』など主要な活動について基本を知るには ウッテツケの書である。『太陽の科学』生命の源としての太陽を分かりやすく科学的に解説、理解深まる一冊。

■太陽の科学■

序章に『黒点の減少と寒冷化の危機』とある。
温暖化の犯人が“二酸化炭素”であることを前提に危機感を煽るニュースが氾濫する中、本当ですか?前提条件に間違いないですか?と常々思っていた私は、早速読み耽っててしまった。

そこには、現時点で解明できている太陽の活動と、未だ解明できないものについて、解りやすく書かれている。地球生命の源として、エネルギー供給の根源としての太陽をもっと理解し、温暖化について包括的に考え、対策をとることが必要であり、これこそが『科学的判断』となるのではないだろうか。 「二酸化炭素説は、政治が決めた」と表現している、まさに同感である。

太陽活動の『黒点』『磁場』など主要な活動について基本を知るには ウッテツケの書である。
身近な太陽、この本で活動と仕組みについての理解も身近にしてはいかがでしょう。

★詳細はこちら↓
太陽の科学



柴田一成(しばた・かずなり)著
2010.01.30.第1刷
NHKブックス1149

★★★☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★☆☆ 保存版
★★★☆☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価
 
《お勧め対象》 
温暖化の犯人が“二酸化炭素”であることを前提に危機感を抱いている方。
温暖化は本当か?…と思っている方。
太陽のこと、もっと知りたい方。しかも優しくわかりやすく!

◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎「地球温暖化の原因」P137
『温暖化の原因は二酸化炭素であるといい切って本当によいのでしょうか?』と著者。
『地球温暖化の原因は二酸化炭素ということは“政治的”に決まっているが、はたして本当だろうか。』
黒点の多かった時代と温暖化とは、関連することが明らか。最近100年の地球の平均気温と二酸化炭素の変動をみると、重なる部分もあるが、最近は少しずれている。

○「地球惑星科学者連合のセッション」P138
『【温暖化二酸化炭素説】が確立しているかのような状況を、科学者が黙って見ていていいのか』
著者の意見は、「原因は太陽である可能性もある、二酸化炭素と決めるのは危険」他に海流説、火山説なども。

◎「最近の黒点状活動は、近々寒冷化する恐れがあると予想させる」P10 P139
2008年に新しい周期に入り、増えるはずの黒点が全然出てこないため寒冷化を予想。最近の80年なかった出来事、100年に一度といわれるほど。このまま続くと過去の記録から、20~30年間で0.3度下がると予想される。
【マウンダー極小期】の再来となれば、70年間で0.6度下がると予想される。
★ここ100年に0.6度の割合で上昇に比べ、寒冷化の速度がいかに速いか注視。寒冷化は生物に甚大な被害。食糧不足、エネルギー不足そして凍死。温暖化に比べ、けた違いの被害。

◆《ポイントひろい読み BEST 5》◆

■「用語」■
【コロナ】100万度の高温状態にあるプラズマ。
【プラズマ】電子と陽イオンに電離した状態の気体、個体、液体、気体、に次ぐ第4の状態といわれる。
【フィラメント】太陽の縁で雲のように浮かぶプロミネンスを真上から見たもの。
【プロミネンス】太陽表面に磁力で浮かんでいるプラズマの雲のようなもの。
★真横から見ると、背景が暗いため明るく光るプロミネンス。
真上から見ると背景が明るいため見掛け上フィラメントが暗く見える。
(フィラメントとプロミネンスは同じもの、見る方向が違うだけ)
【フレア】太陽の一部が突然光る現象、太陽面爆発。

◎「黒点の増減と気温」 ★キーワード=【黒点】 P10
太陽の活動は一様でない、活発な時期と状態は【黒点】を観察することで分かる。
歴史上の記録でも、黒点の多い時代は地球が温暖化し、少ない時代は寒冷化していて、気温と密接な関係にある。

◎「太陽の温度分布」P21
太陽中心の温度が一番高く、外側へ向かうにつれ低くなる。しかし、「彩層」(太陽表面の層)で増加、さらに高度2000kmくらいで一気に100万度まで増加。
現時点で、このメカニズムについては、異常とか不思議というほか説明できない状態である。
★天文学最大の謎の一つ。

◎「地球磁気圏」P102
地球は巨大な磁石、南極がN極、北極がS極となり、磁力線は南極から北極へ向かう。太陽風というプラズマが衝突すると、太陽側の磁場は圧縮、反対側は引き延ばされる。地球に磁場があるため、太陽風が大気に直接衝突することはない。
★地球磁気圏が太陽風から守る。

◎「オーロラの出現」 ★キーワード=【磁気リコネクション】 P102
太陽風の磁場が南向きの時、地球の北向きの磁場と【磁気リコネクション】を起こし、太陽風が磁力線に乗って地球磁気圏に侵入。こうなると太陽と反対側の磁気圏の尾部が引き延ばされ、ここにも逆向きの磁力線と【磁気リコネクション】が起こる。すると、爆発的にエネルギーが解放され、加速されたプラズマが、両極上で大気と衝突し、オーロラが出現する。

◎「黒点数と雲量」P135
人工衛星により地球規模の雲量が測れる。11年周期で雲も増減していて、【黒点】の増減と一致、さらに宇宙線量とも一致する。(★図表があり、きれいに相関している。これ必見)
【宇宙線】は大気中の気体をイオン化し、これが引き金となり、水が凝結し水滴が発生、そして雲となる。
★「気象学者と物理学者が論争中」
【宇宙線】のエネルギーはごく僅かなので大きなエネルギーを要する雲について説明できない。(気象学者)
エネルギーは微々たるものでも,雲をつくるきっかけになる可能性がある。(物理学者)

◆《チェックポイント BEST 5》◆
ここは少し上級者編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。

○「太陽大気構造と活動はすべて磁場に起因」 ★キーワード=【磁気りコネクション】 P53
【磁気りコネクション】現象で、プロミネンス、フレアをつなぐ理論モデル。フレアの発生メカニズムは、【磁気りコネクション】ということまではわかったが、なぜ起こるかは未解明。
そもそも。これらは黒点が出るから起る現象だが、黒点そのものができる原因が未解明。

◎「太陽面爆発(フレア)の影響の到達時間」P105
【X線放射】8分
【高エネルギー粒子線】(陽子、電子など高エネルギーの放射線)30分~2日
 電気を帯びているため、磁力線の影響を受け遠回りして届く
【太陽風】(コロナのプラズマが流れたもの、400~800km、フレアが起こると1000~2000km)1~3日
★太陽風の擾乱は、大電流をもたらし、多大な被害をもたらす。大停電、電波、通信、人工衛星制御など。

◎【黒点】P45
太陽の大気にとって重要で、太陽活動のエネルギー源であることが分かった。
・「黒点の分類」P123
α型(単極黒点)、β型(双極黒点)、δ型(本の表現はぐちゃぐちゃ、特に黒点暗部に周囲と極性が逆の磁場が出現)
★δ型の出現は、大フレアの前触れ、歴史的なものはδ型が100%出現。
・「黒点の磁力線の反転」P128
黒点のN極とS極を結ぶ磁力線の向きは決まっていて、1892年には北半球で西から東向き、南半球で東から西向き。ところが、11年周期の後は逆になる。これを含めると22年周期とも呼べる。

◎「水メザーの輝線の波長」 ★キーワード=【水メザー】P163
野辺山の【45m電波望遠鏡】で【NGC4258銀河】中心付近のスペクトルを観測すると、『水メザー』の輝線の波長がずれていることから、1000km/秒の猛スピードで回転していることがわかった。
【水メーザー】は水分子から放射されるメーザー、【メーザー】とはレーザーと似た電磁波のビーム現象。レーザーが可視光に対し、メーザーはマイクロ波に対応。
この水メーザーを発している物体回転速度は猛烈で、これが飛び出さないためには、これに見合う重力が必要。計算上は太陽質量の1000万倍、水メザーが出ている場所は中心より0.4光年、このサイズで1000万個の太陽質量は不可能。ということは、ブラックホールしかあり得ないことになる。

◎【ジェット】P162
銀河中心核から飛び出したプラズマ、普通のプラズマとは違い、おそらく電子と陽電子の集まり。見かけ上、光の6倍のスピードで飛び出している。
こちらに向かって光の 99.9%ほどのスピードで飛んでくると光を超えたように見える。しかしこのスピード自体が驚き、相対論的効果で長さが縮んだり、質量が大きくなったりし、加速するのは容易でない。
・「【ジェット】だらけの宇宙」P171
①活動銀河核から噴出するジェット(長さ100万光年)
②近接連星系から噴出するジェット(長さ 10光年)
③原始星に見られるジェット   (長さ 1光年)
★この3つの共通点は降着円盤
超新星やガンマ線バーストにもジェットはあるが、降着円盤は未確認。





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Author:Dr.kusaichi
日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
そんな中から、選りすぐりのお薦め書籍をご紹介します。

植物の本、昆虫、小動物、菌類からウィルスまでいろいろ登場予定。
科学の本 身近で分かりやすく、肩の凝らない本が中心。
最近話題の本も登場、その他 私の勝手にいろいろ出てきそうです。
気軽に楽しんでいただけると幸いです。

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