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『ベテルギウスの超新星爆発』オリオン座にある赤色巨星に異変、超新星爆発前の段階。天の川銀河では400年ぶりの天体ショーに巡り会えるか!…?

■ベテルギウスの超新星爆発■ (11月新刊)
(加速膨張する宇宙の発見)


【べテルギウス:0.4等星】は、オリオン座の右肩にある【赤色巨星】。二等星の三ツ星を挟んで左膝部にある青白い【リゲル:0.1等星】とともに冬空でよく目立つ一等星。最近、晩年を迎えているこの星に異変が観測され、いつ【超新星爆発】してもおかしくない段階にあるといわれる。他にも、同じような【赤色巨星】に「さそり座」の【アンタレス】や「おおいぬ座」の【VY星】が知られている。

と言っても宇宙の時間や数字は桁違いの幅がある。地球から【ベテルギウス】まで約640光年とされる距離は、実際には500~800光年の幅があるという(2008年、427光年⇒640光年に訂正されている)。【超新星爆発】の時期にしても、数万年後かもしれないし、明日かもしれないと言ったところが専門家の見解。しかし、地球にいながらにして、はるか遠方にある星の様子がわかる時代にいることを“幸運”と感じるとともに興味が増してくる。

地球に光が届くのに、640年ほど掛かるということは、爆発の様子も640年後でしか見ることができない。既に爆発し、その映像の光が地球へ向かっていることもなくはない。身近の太陽にしても、8分20秒前の“過去”に発信された光。深遠な宇宙を実感させられる。

1604年【ヨハネス・ケプラー】が見つけた【超新星】以降400年もたつが、【天の川銀河系】内で【超新星】は観測されていない。久々に見ることが出来そうな【超新星】。
天体ショーに巡り会えるか!…?。明るさは満月の100倍、昼間でも見えるという。最新の観測機器により、新たに多くの知識が得られると期待が高まる。



★詳細はこちら↓

野本陽代(のもと・はるよ)著
2011.11.30. 第一刷
幻冬舎新書 238





★★★☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★☆ 保存版
★★★★☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価





◆ 感銘・共感・知見の一文 ◆

◎【ベテルギウス】 ★Keyword=【超新星爆発】 P3
・地球から約640光年も離れているが宇宙では比較的近い位置にあるため“点”ではなく“球”としてとらえることができる数少ない星。全天で9番目に明るい恒星。
☆1995年、ハッブル宇宙望遠鏡により、初の撮影が行われた。
・赤外線観測では、15年前当時に比べ15%ほど小さくなっていることが観測された。
 ⇒ 近々爆発の根拠のひとつ。
・この赤色超巨星は、太陽と比較すると質量は約20倍、直径は約1000倍。太陽の位置に置くと、木星も呑み込まれる大きさである。
・6年ほどの周期で、明るさを変える【変光星】。
・太陽の8倍以上の質量をもつ星は、最終的に【超新星爆発】を起こすため、太陽の20倍ほどもある【ベテルギウス】も爆発する。

◎「【ベテルギウス】爆発の兆候」P22
・最近の15年で大きさが15%減っている。
・2010年1月、NASAが公開した画像に、「星の表面が盛り上がった大きな白い模様が2つある」
・大量のガスを放出していること、大きさが急変し星の表面が凸凹になっていることも発表された。
・星の表面によりガスが上昇している部分と沈み込んでいる部分がダイナミックに動いていることが観測されている。
☆【超新星爆発】は数万年後かもしれないし、明日かもしれないと専門家は見る。
☆【近赤外線】での観測(星全体の大きさを観測)では、大きさの変化は観測されないが、【中間赤外線】での観測(星から直径2~3倍ほどの分子などの層を観測)では、大きさに変化があることが観測されている。

○「【ベテルギウス】が爆発したら」 ★Keyword=【γ線ビーム】【ニュートリノ】 P24
・【超新星爆発】を起こせば、太陽の何十億倍どころか、銀河全体の明るさを凌駕する。地球からの距離が640光年離れているので、最大に明るい時でも満月以上の明るさになることはないという。

◆ 地球への影響は?
◇【γ(ガンマ)線】【Ⅹ線】が地球に到達するか?
・【ペテルギウス】の外層には大量の水素があるためジェットがつくられたとしても、ここでかなりのエネルギーを失い外部への放出少なくなる。
・質量からみて【ブラックホール】がつくられる可能性は低く、喩え【ブラックホール】ができジェットが噴出されても自転軸が地球方向から20度ずれているため、【γ線ビーム】が届くことはないという。
★地球に影響を及ぼすことはほとんどないと考えられている。

◆ どのように見えるのか?
・【重力崩壊】後最初に地球に到達するのは【ニュートリノ】。光速で到達し【スーパーカミオカンデ】でも捉えられると予測される。
・輝きだすのは【ニュートリノ】到達の1.5日後で、全天で最も明るく輝く“青い星”となる。3時間後には半月ほどの明るさ、点として見えるため満月の100倍もギラついて見えるという。明るさのピークは7日後で、それから3ヶ月ほど続き、色も青⇒白⇒橙に変化すると予測される。15ヶ月後には金星程の明るさになるが、周囲には以前に放出したチリやガスがあるため反射によりこれ以上に輝くかもしれないと著者。そして、2年後には現在より暗い星となり、あとは暗くなる一方となる。



◆ チェックポイント ◆

◎「過去の記録に残る【超新星】」 ★Keyword=【カミオカンデ】 P44~
今までに肉眼で見えた超新星は8つあり、主なものは、

1054年、【藤原定家】が明月記(めいげつき)に書き残した【超新星】。⇒「おうし座かに星雲」
定家自身が見たわけではないが、当時の古い記録から書き写した記述に東方に『客星』が現れたことが記されている。日本と中国にはこの記録がいくつか残るが、ヨーロッパには記録がない。
23日間は金星程の明るさで昼間でも確認っでき、22ヶ月間にわたり見えていたらしい。
■「かに星雲」(M 1)
「おうし座」の右の角の先にある超新星残骸。
地球から7000光年の距離。1054年の爆発で今も膨張を続ける。中心部にパルサーがある。

◆ 1572年、【ティコ・ブラーエ】が見つけた【超新星】。
■「ティコの超新星」(SN 1572)
カシオペヤ座に現れた超新星。1572年11月に発見し、1574年まで見ることができた。
1572年11月11日にティコ・ブラーエにより観測されたため、「ティコの超新星」「ティコの星」と呼ばれている。

◆ 1604年、【ヨハネス・ケプラー】が見つけた【超新星】。
■「ケプラーの超新星」(SN 1604)
へびつかい座に現れた超新星。ヘビ使いの右足部にある。
1604年10月17日にヨハネス・ケプラーにより見つけられたため「ケプラーの超新星」「ケプラーの星」と呼ばれている。

★ケプラーの見つけた【超新星】以後、400年間【天の川銀河系】内で【超新星】は観測されていない。ベテルギウスの爆発は、久々に見ることが出来そうな【超新星】。

1987年、大マゼランに現れた【超新星】。(SN 1987A )
岐阜県神岡鉱山にある【カミオカンデ】により、ニュートリノを捉え小柴昌俊教授がノーベル物理学賞を受賞したことで知られる。



■ 巨大恒星の大きさ比較 ■
太陽:直径…約140万km(地球の約109倍)

◇ おおいぬ座:VY星 (≒太陽直径×2,000)

◇ ケフェウス座:VV星 (≒太陽直径×1,800)
◇ ケフェウス座:V354星 (≒太陽直径×1,500)
◇ ケフェウス座:RW星  (≒太陽直径×1,400)
◇ ケフェウス座μ星:ガーネット・スター (≒太陽直径×1,400)

◇ はくちょう座:KY星 (≒太陽直径×1,400)
◇ はくちょう座α星:デネブ (≒太陽直径×220)

 オリオン座α星:ベテルギウス (≒太陽直径×1,000)
◇ オリオン座β星:リゲル (≒太陽直径×70)

◇ さそり座α星:アンタレス(≒太陽直径×700)
◇ りゅうこつ座η星:イータ・カリーナ(≒太陽直径×400)
◇ おうし座α星:アルデバラン (≒太陽直径×43)



本・本・本・本・本  本の題名  本・本・本・本・本

『ベテルギウスの超新星爆発』の題名に魅せられ、思わず買い求めた一冊。
『ハッブル望遠鏡が見た宇宙』など同じ著者による本を何冊か読んでいたので、奥付や目次を改めることなく他の何冊かとまとめてレジへ向かった。ベテルギウスの超新星爆発は、ニュースなどでも耳にしていて気になる話題。

早速、近くのカフェショップで開いてみると、
『ベテルギウスに爆発の兆候?!』についての記事は第一章の25ページ。
まえがきと目次を除く全200ページの1/8の記事。あとの64ページは超新星に至る星の一生の解説。そして、後に残った全体の半分ほどが、宇宙についての話で、副題をよく見れればなるほど「加速膨張する宇宙の発見」と書かれている。

私の思い込みからか、思い描いていた内容とだいぶ違ってしまった。後半の部分は、今までにどこかで読んだ覚えがある。題名からして、ベテルギウスの超新星爆発に絞って、もっと解説がほしかったと感じる。
題名のつけ方がいささか気になった一冊。



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ブログ村から

飛んで来ましたが、とても興味深く記事を拝見させて頂きました。理系統の話は本当の意味で浪漫がある気がしてなりません。

Re: ブログ村から

コメントありがとうございます。

都内ではなかなか星も見られませんが、こんな話題を知るだけでも楽しみが増す感じがしてきます。
冬の夜空に輝くオリオン座、こんな話題を知るとまた見え方も違ってくるような気がします。

> 飛んで来ましたが、とても興味深く記事を拝見させて頂きました。理系統の話は本当の意味で浪漫がある気がしてなりません。

No title

はじめまして 興味深く拝見させていただきました。「ベテルギウスの超新星爆発」読んでみようと思います。

Re: Re: No title

> コメントありがとうございます。
>
> ベテルギウスの超新星爆発は、とても身近な話題です。星座がよくわからない方でも、オリオン座と大熊座それにカシオペア座くらいはわかる。そのオリオン座の一等星が超新星爆発の気配とあれば興味も湧いてきます。
> いつ【超新星爆発】してもおかしくない段階にあるといわれますが、宇宙時間ですので明日かもしれないし、1万年後かも知れない。何ともとらえようがない!
> 併せて、中公新書の『気候変動とエネルギー問題』でご紹介した記事を思い出します。
>
> ≪鉄隕石中のカリウム同位体から、【宇宙線】の強度が1.4億年ほどの周期で極大になっていること、10億年前からの寒冷期・温暖期と対応していることが推測される。その後、太陽系から4,500光年以内の超新星爆発の時期が氷河期と一致していることが解明≫
> などと考え合わせると、地球の歴史や宇宙との関係が身近なものとして認識され興味が増してきます。
> 地球ではしばらく肉眼でで見える超新星爆発がありませんでしたので、この点も興味が尽きません。
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日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
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科学の本 身近で分かりやすく、肩の凝らない本が中心。
最近話題の本も登場、その他 私の勝手にいろいろ出てきそうです。
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◆【野に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑①


野に咲く花


◆【山に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑②


山に咲く花4版


◆【高山に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑⑧


高山に咲く花


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