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トルコのトロイ遺跡周辺で巡り逢えた植物、訪れた5^6月に咲く花をとりあげてます。現地の花ガイドブックもご紹介しています。

トルコ共和国 遺跡と植物紀行 (PartⅡ) 
■WILD FLOWERS of TURKEY■
トルコの旅行記事と現地で手に入る【植物ガイドブック】のご案内です。


遺跡を巡りながら、そこに生育し花を咲かせている植物を追い求めました。日本でも見かける植物や変わった植物などをとりあげています。携行したのはトルコで見つけたガイドブック2冊。最初の訪問地トロイ遺跡の売店で見つけました。どちらの本も写真は1枚、あるいは部分の拡大写真が添えられています。全体写真、詳細写真など日本のガイドブックと比べてしまうと物足りないことは否めませんが、訪問地では頼りになるガイドブックとなりました。

Lotus corniculatus(マメ科)セイヨウミヤコグサ Tordylium apulum (セリ科)変わった形の果実 Robinia pseudoacacia(マメ科)ニセアカシア Trifolium purpureum(マメ科)ツメクサの仲間
写真内をクリックすると、拡大してご覧いただけます)



◆ トルコの野生植物ガイド 50TL≒¥2,800

WILD FLOWERS of TURKEY 日本語の解説頁写真内をクリックすると拡大します)
表紙と凡例。なんと日本語解説ページがある。
★『トルコにおける野生の花々』の解説も日本語ページがある。

WILD FLOWERS of TURKEY WILD FLOWERS of TURKEY
内容例

◆ トルコの植物ガイド 45TL≒¥2,500

トルコの植物 トルコの植物内容
表紙と内容例

★どちらも草本が主で、一部木本類も掲載されている。



★トルコ音楽に載せお楽しみください!
▼をクリックください。




イスタンブール^トロイ^エフェス^パムッカレ^カッパドキア^アンカラ^イスタンブール


 イスタンブール 
  【ホテル:ワオイスタンブール周辺】 

ワオイスタンブール DXバス
ホテル到着。これから長距離を共にするDXバス。トルコの観光バスは白い車体のものが多い。
ホテル周辺-2(イスタンブール郊外にあるホテルの周囲)
小さな河川の両側や開発で取り残された地に花を咲かせている植物が見つかる。


  【巡り逢えた植物達】 

スイバの仲間 スイバの仲間
Rumex patientia(タデ科ギシギシ属)スイバの仲間。ここでお目にかかるとは!雌雄別種の雌株。
Conium maculatum Conium maculatum
Conium maculatum (セリ科)ドクニンジン/地中海地方原産の有毒植物でアルカロイドの【コニイン】を含む。ソクラテスの処刑に用いられたことで知られる。
アブラナの仲間 アブラナの仲間
Sinapis sp.(アブラナ科シロガラシ属)十字花植物と呼ばなくなったが4片の花弁は菜の花を思い浮かべる。古くから俳句にも詠まれ日本の原風景のように感じるが、原産地は地中海沿岸~北ヨーロッパ。
Malva sylvestris Malva sylvestris
Malva sylvestris(アオイ科)ウスベニアオイ/ヨーロッパ原産で日本ではゼニアオイと共に外来種。
Papaver rhoeas Papaver rhoeas
Papaver rhoeas(ケシ科)野原でよく見かけるが、最近日本で大繁殖しているナガミヒナゲシほどではない。トルコでは食品用に別種のケシが栽培され、ケシの実( Poppy Seed)はパンに付けたりヨーグルトに混ぜ食感を楽しむ。



  【ヨーロッパ側からアジア側へ】 

フェリー桟橋でランチ
ランチは焼きサバ定食?ここでは鯖がよく食され、日本人間で通称“サバサンド”と呼ばれる『バルック・エキメッキ』はイスタンブールの名物。
ドライブインのツバメ ツバメ
休憩所の軒下にツバメの巣。トルコでも人の近くが安全なエリアと認識しているらしい。
ダーダネス海峡とフェリー フェリー甲板
箱のようなフェリーにバスも同載。アジア側へ着く直前に乗車して到着次第出発となる。



  【トロイ遺跡】 

トロイの木馬 トロイ遺跡
ホメロスの叙事詩『イーリア』を信じたシュリーマンにより1871^73に発掘されたことで知られる。発掘跡から遺跡が時代ごとに何層にも重なっているのがわかる。
『トロイの木馬』の“復刻版”があるが、どうにも陳腐でどこぞの遊園地?撮影する?かしない?か迷う?…。そこで、細部が見えないよう逆光でシルエットにしてパチリ。

トロイ遺跡 トロイ遺跡
主要な遺跡や発見された財宝などはモスクワにあり、いわばもぬけの殻。崩れかけた石垣と倒壊した石柱が残る。そのためか特に見るべき遺跡もなく、観光客は、こころなしうつむき加減。


  【巡り逢えた植物達】 

Carduus crispus Carduus crispus
Carduus crispus(キク科ヒレアザミ属)ヒレアザミ/ヨーロッパ原産で日本へは江戸時代に帰化。茎に翼状の“ヒレ”があるのですぐわかる。ヒレの縁は刺になる。
Silybum marianum Silybum marianum
Silybum marianum(キク科)オオアザミ/観賞用、食用にされる。茎生葉の先に鋭い刺がありうっかり触れるととても痛い。
Anchusa officinalis Anchusa officinalis
Anchusa officinalis(ムラサキ科ウシノシタグサ属)アルカネット/ヨーロッパ中部原産の多年草。
Campanula trachelium Campanula trachelium)
Campanula trachelium(キキョウ科ホタルブクロ属)遺跡の片隅にホタルブクロの仲間が何種類か見つかる。
Campanula lyrata Campanula lyrata
Campanula lyrata(キキョウ科ホタルブクロ属)こちらは花が総状につくホタルブクロの仲間。
Tordylium apulum Tordylium apulum
Tordylium apulum (セリ科)変わった形の果実がある。花序の形からセリ科と“アタリ”はつくが、こんな実は見たことがない。花は終わっていたが実が面白い。
Daucus carota Daucus carota Daucus carota
(Daucus carota?)(セリ科)ノラニンジン?(地中海原産)。異様な大きさで存在感がある。葉の様子が確認できないので“?”付。
ヤエムグラ属 ヤエムグラ属
Galium sp.(アカネ科ヤエムグラ属)ヤエムグラの仲間が花をつけている。葉2枚と托葉2枚で4枚葉があるように見える。茎も四角形。なんでも“4”が好みの植物。
Lotus corniculatus Lotus corniculatus Lotus corniculatus
Lotus corniculatus(マメ科)ヨーロッパ原産のセイヨウミヤコグサ/食用、家畜飼料になり、日本にも帰化している。車座に咲くのが特徴。
Trifolium purpureum Trifolium purpureum Trifolium purpureum
Trifolium purpureum(マメ科シャジクソウ属)日本で見られるムラサキツメクサの花を円錐形にしたよう。花序の下から順次開花し美しい。遺跡の片隅が華やいで見える。
ソラマメ属 ソラマメ属
Vicia sp.(ソラマメ属)カラスノエンドウによく似ている。アリが花外密腺に来ているところもソックリ。
Vicia sp.(ソラマメ属) Vicia sp.(ソラマメ属)
Vicia sp.(ソラマメ属)こちらはツルフジバカマに似た花をつけている。
Orobanche hederae Orobanche hederae Orobanche hederae
Orobanche hederae(ハマウツボ科ハマウツボ属)地中海原産の寄生植物。多様な植物に寄生するため日本では要注意外来植物。
Ficus carica Ficus carica Ficus carica
Ficus carica(クワ科イチジク属)日本で見るイチジクと違いまるで街路樹にでもなりそうな立派な樹形になる。西アジア原産で紀元前から栽培される。ホテルの朝食で乾燥した果実が並ぶ。
Quercus robur Quercus robur Quercus robur
Quercus robur(ブナ科コナラ属)ヨーロッパブナ/オーク(Oak)は落葉の「楢(ナラ)」のことで、よくいわれる「樫(カシ)」でない。
Ulmus campestris Ulmus campestris
Ulmus campestris(ニレ科)ヨーロッパニレ/丸い翼果が残っていた。
Platanus orientalis Platanus orientalis
Platanus orientalis(スズカケノキ科)別名プラタナス/葉の切れ込みが深いことが特徴。
果実を山伏が首に掛ける篠懸(すずかけ)に見立てた命名だが、篠懸は装束全体を指している。
Robinia pseudoacacia Robinia pseudoacacia Robinia pseudoacacia
Robinia pseudoacacia(マメ科)ニセアカシア/どこへ行っても満開状態。左奥に昨年の豆の鞘が鈴なりに残る。pseudo=“にせの”とは木にとって不本意な命名、刺があるので「ハリエンジュ」が正式和名。蜂蜜の蜜源になる。その蜜を求めるアリの姿も写っている。
Pinus sylvestris Pinus sylvestris Pinus sylvestris
Pinus sylvestris(マツ科マツ属)ヨーロッパアカマツ (オウシュウアカマツ)/トルコでよく見かけるマツ。日本のように病害の被害もなく健全木が多い。マツの純林になっている山の景色も見られる。


★PartⅢは、エフェス周辺に咲く草花をUPします。




◆◇◆ 外来種雑感 ◆◇◆ 

トルコの地でスイバやカラスノエンドウに似た植物を見つけると日本の里山にでもいる懐かしさを感じる。でも、よく見ると花色、姿など少し違う。それぞれ仲間であるが、種は異なる。

古くから日本に帰化している菜の花の仲間やヒレアザミなどは、江戸時代から身近にあり原風景と思えてくる。しかし、ユーラシア大陸からの帰化植物である。

日本のように海で囲まれていれば、植物もそうはたやすく進入できないが、トルコのように地続きで古くから文化の交流、あるいは戦争があれば、どこから来た植物なのか見当もつかなくなる。シルクロードの起点として、東西から交易品と共に植物が種子で、あるいは作物として移動してきた。予期しない植物までもが、紛れて進入してくる。

遺跡に咲く花を見ながらこんなことを思ってしまう。トルコの地で、『外来種』といっても日本で捉える『外来種』とはだいぶ意味合いが違ってくる。

『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド著)で、ユーラシア大陸が東西方向に長いことで、南北方向に長い大陸に比べ動植物の移動がたやすいという指摘を思い出す。

今、トルコの地に生育している植物にも悠久の歴史があるとつくずく感じながらのトロイ遺跡見学となる。



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日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
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