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『銃・病原菌・鉄』 病原菌が世界史を変えた。ユーラシア大陸発『家畜がくれた死の贈り物』と題される11章に込められた著者の歴史観は圧巻!

■銃・病原菌・鉄■(上巻3部11章) 『家畜がくれた死の贈り物』 


 【病原菌】を通して過去13,000年にわたる人類史を読み解く圧巻の11章。

 スペイン人により崩壊したアステカ帝国。その原因は【天然痘】
 世界各地で少数民族の人口が激減した原因は【病原菌】
 【農耕民】が【狩猟採集民】に先んじて獲得した【免疫】
 定住化と都市化がもたらした【集団感染症】
 人類史の明暗を分けた家畜由来の【病原菌】

『白人はたくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちには自分たちものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?』
ニューギニアのある政治家が放った質問に対する一つの答えがここにある。

人類史において【病原菌】が果たしてきた役割を考えると、白人(ヨーロッパ人)が優れた武器、進歩した技術、発達した政治機構を獲得していたことは事実であるが、少数の白人が先住民の住む新大陸などで彼らにとってかわったことを説明できない。
白人が長い年月をかけ家畜からの【病原菌】に対する【免疫】を獲得していたことが優位にはたらき、歴史を変えたといえよう。それはユーラシア大陸発のとんでもない『贈り物』であった。
『家畜がくれた死の贈り物』と題される11章に込められた著者の歴史観は圧巻!

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ジャレド・ダイアモンド著
倉骨彰(くらほね・あきら)訳
2000.10.02. 第一刷
株式会社 草思社



★★★☆☆ 難易度
★★★★★ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★★ 保存版
★★★★★ 編集、構成
★★★★★ 総合評価





◆ 感銘・共感・知見の一文 ◆

◎「なぜ、ヨーロッパ側の【病原菌】が一方的な犠牲をもたらしたのか?」P291
・この問いは「なぜ、アメリカ側の【病原菌】が一方的な犠牲をもたらさなかったのか?」と読み替えることができる。なぜ?…
・ところが、別の地域、アジア、アフリカの熱帯地域では、ヨーロッパ人の多くが【病原菌】で死んでいる。これまたなぜ?…なのだろうか?

◎「旧大陸から侵入した【病原菌】」P310
・【アメリカ先住民】は、ヨーロッパ人による征服で激減したが、銃や剣の犠牲より【病原菌】の犠牲の方が多かった。
・1519年、コルテスは人口数百万の【アステカ帝国】に600人のスペイン兵で進撃、2/3の兵を失ったが、次の攻撃では、1520年に一人の奴隷がもたらした【天然痘】が猛威をふるったことで勝利を手にした。アステカ帝国の半数が死亡、1618年には、【メキシコの人口】は2000万人から160万人に激減していた。
・1531年、ピサロが人口数百万の【インカ帝国】に168人の兵で進撃したときには、1526年頃流行した【天然痘】で多くのインカ人が犠牲となっていた。
・1540年、ヨーロッパから征服者エルナンド・デ・ソトが来たときに、【アメリカ先住民】は、すでにユーラシア大陸発の【病原菌】で壊滅状態となっていた。1600年にフランスからの移民が来た時には、アメリカ先住民の集落は姿を消していた。
★コロンブスの新大陸発見以降、200年も経たずして95%もの先住民が姿を消している。
★ユーラシア発の【天然痘】【麻疹】【インフルエンザ】【チフス】などに加え【ジフテリア】【マラリア】【おたふく風邪】【百日咳】【ペスト】【結核】【黄熱病】などによる犠牲となった。
★逆に新大陸発の致死性の【感染症】は一つもなく、一方的。唯一【梅毒】があるが、起源については意見が分かれる。

◎「新大陸で【集団感染症】が出現しなかった理由」 ★Keyword=【集団感染症】P314
・【感染症】の起源である群居性の動物が家畜化されていないことがある。ユーラシア大陸では何種類もいたが、新世界では5種類、【七面鳥】【ラマとアルパカ】【テンジクネズミ(モルモットと同属)】【バリケン(カモ科の鳥)】と【犬】程度。
新大陸の大型哺乳類の80%は、1.3万年前の最終氷河期末に絶滅していること、家畜化できた動物も大きな群れをつくらず、また人間と密着して暮らすことがなかったことも【集団感染症】が出現しなかった理由としてあげられる。



◆ ポイントひろい読み BEST 3 ◆

◎「【農耕民】が【狩猟採集民】に先んじて取得したもの」P288
『なぜ民族によって手にした権力と富の程度が異なるのか?』の答えもここにある。
1.食糧を生産することで、稠密な人口集団を形成することができた。
2.優れた武器、防具とより進んだ技術をもっていた。
3.さまざまな病原菌に対する【免疫】を獲得していた。
4.集権的な集団をつくることができた。
☆下巻では、“食糧生産”することで、なぜこれらの特質を先んじて取得できたのか検証している。

◎「【病原菌】と【免疫】獲得」 ★Keyword=【免疫】 P290
☆☆☆本書のキーワードの一つでもある【病原菌】と【免疫】獲得が、それぞれの民族にもたらした運命ともいえる岐路がここにある。感染症を起こす【病原菌】には、もとは動物の感染症だったものが、人の感染症へと変異したものがある。【天然痘】【インフルエンザ】【結核】【麻疹(はしか)】などが代表的な【感染症】で、歴史上これらの【病原菌】に繰り返し接してきた民族は【免疫】を獲得し抵抗性がある。
★過去の戦争での勝敗は必ずしも将軍や武器ではなく、うつされた【病原菌】に対する【免疫】の有無で決まった歴史がある。

◎【集団感染症】P300
・狩猟採集民や焼畑農業の集落などの少数集団内ではびこり続けることはできない。【病原菌】が外部から持ち込まれたときに発生する。そして、ひとたび流行すると、全員に感染し壊滅的被害となる。人口が少ないため何時までもはびこることがないのも特徴。
・少数集団が罹患するケースは【病原菌】が地中や動物の体内で生き続けることができる【感染症】に限られている。【ハンセン病】【熱帯フラベジア(皮膚病)】などすぐに死亡に至らない慢性疾患は感染源となり続ける。
・人口の密集が【集団感染症】の条件で、農耕が開始された1万年ほど前に発生し、数千年前に都市が形成され発生が加速した。
★【天然痘】B.C.1600年頃、【おたふく風邪】B.C.400年頃、【ハンセン病】B.C.200年頃、【ポリオ】1840年、【エイズ】1959年に登場している。

 農業と【集団感染症】
・【農耕】が支えられる人口密度は【狩猟採取】の10^100倍
・定住化により、排泄物、糞尿肥料からの感染機会が多い環境
・貯蔵食料に集まる齧歯類が【感染症】を媒介
・開墾地が蚊の繁殖環境となり【マラリア】の発症源
など【病原菌】が繁殖しやすい環境を提供したことになる。

 都市と【集団感染症】
・劣悪で不衛生な環境に密集する都市は、【病原菌】がさらに繁殖しやすい環境を提供したことになる。
・交易が発達し都市が結ばれることで繁殖の機会はますます拡大し、165^168年【天然痘】により何百万ものローマ市民が犠牲となっている。【腺ペスト】(542^543年)は、ヨーロッパに現れ、1346年大流行した。毛皮について運ばれた【ノミ】が原因。

 家畜と【集団感染症】
・【ウシ】【ブタ】などの群居性の家畜がいると、家畜とヒトとの【共通感染症】である【病原菌】が蔓延する機会を提供することになる
★【麻疹ウイルス】に近縁の【牛疫】は牛の間で猛烈に感染するが、反芻動物にしか感染しない。ヒトの【麻疹ウイルス】が【牛疫ウイルス】から進化したと考えられる。このほか、【結核】:畜類、【天然痘】:畜類、【インフルエンザ】:豚・アヒル、【百日咳】:豚・犬、【熱帯熱マラリア】:鳥など。



◆ チェックポイント ◆

◎「歴史を左右した【病原菌】」P315
 ユーラシア大陸発の【病原菌】は、地球レベルで先住民に壊滅的被害をもたらした。
・1942年、コロンブスが来た当時、イスパニョーラ島(ハイチとドミニカ)の先住民は800万人⇒1875年には壊滅して“0”。
・1875年、フィジー諸島では1/4の人口が【麻疹】の犠牲となるが、1791年にヨーロッパ人の持ち込んだ【感染症】で大半がすでに死亡している。
・1779年、ハワイ諸島では、クック船長とともに【梅毒】【淋病】【結核】【インフルエンザ】が持ち込まれ、1804年に【腸チフス】が流行などが続き、1779年に50万いた人口は1853年に8.4万人へ激減している。この後【天然痘】が流行し、さらに1万人が犠牲になっている。

 熱帯アジア・アフリカ・インドネシア・ニューギニア発の【病原菌】は、ヨーロッパ人の入植を阻んだ。
・【マラリア】【コレラ】【黄熱病】などがあり、植民地化が新大陸より400年ほど遅れる原因となった。



★☆☆☆★  感銘の一冊に出会う喜び  ★☆☆☆★

1万3000年にわたる人類史。
途中の10章でいままで多岐にわたって読み解かれた歴史がここで突然リンクしてくる。
なぜここまでいろいろな事象について踏み込んでいたのかがよく納得させられる11章。
“種明かし”のような11章である。驚きとともに圧巻の章となる。

人類がアフリカで誕生以来の進化の歴史に始まり

栽培化できる野生種があった地域となかった地域
家畜化できる大型野生生物がいた地域といなかった地域
東西に広がる大陸と南北に広がる大陸で文化や技術の伝播の違い

そして、家畜由来の病原菌の出現と免疫獲得がその後の歴史で大きな威力となる。
大陸の広がる方向も運命を左右する要因となっていたことの説得力が増す。
これまたリンクしているのが分かりナルホドの連続である。

という訳で、上下2部でまとめるつもりが11章単独で追加UPすることに。
我ながらここだけ単独になるとは思いもしなかった。
著者の熱い語りを感じる11章!



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日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
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科学の本 身近で分かりやすく、肩の凝らない本が中心。
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