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『地球システムの崩壊』右肩上がりの発展論は机上の空論、地球システムと調和的な【人間圏】を構築することはできない。存続はあと100年と警鐘を鳴らす一冊。

■地球システムの崩壊■


【地球システム】【人間圏】【普遍性】など重要なキーワードをもとに生命論、環境論を語る著者。
【宇宙論】【惑星学】を基本に、地球と人間の関わり方を検証する。

【地球システム】から現在の人間社会を俯瞰すると
『我々が繁栄を謳歌できるのは、地球システムの物質循環を速め人間圏への流入量を増やせるからで、これは時間の消費を速めていることに他ならない』
人間社会のすべての循環が自らの寿命を短くしている。右肩上がりの発展論の危うさを実感する。

【アストロバイオロジー】とは、文明の“普遍性”を宇宙に探る研究で、
『我々はどこから来てどこへ行くのか?』
『我々は宇宙で孤独な存在か?』
など是非知りたいが、知り得ないテーマを追い求める。

『インターネットの普及により【情報】は個人へ拡散し、国家・企業といった旧来の共同体の求心力が弱まる』 国家、企業などのあり方が問われる。社会崩壊の危機か?それとも新しいシステムの構築か?

現代社会において、これらの問をひとつひとつ検証していく必要がある。
また、一人ひとりの生き方が問われている時代であると痛感させられる。



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価格:1,155円(税込、送料別)

松井孝典(まつい・たかふみ)著
2007.08.25. 
新潮選書




★★★☆☆ 難易度
★★★★★ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★☆ 保存版
★★★★★ 編集、構成
★★★★★ 総合評価





◆ 感銘・共感・知見の一文 ◆

◎「【右肩上がり】で拡大した【人間圏】は終了した」 ★Keyword=【人間圏】P19
・【右肩上がり】信仰の慣性力は大きく、容易には方向転換できない。21世紀は、この矛盾により【人間圏】のシステムが崩壊する世紀になると思われる。
・【右肩上がり】の発展論は机上の空論であり、地球システムと調和的な【人間圏】を構築することはできない。本来構造改革とは、調和的な【人間圏】を構築するものでなければならない筈である。
★『人類は共同幻想のもとさまざまな共同体を構成し、それらをユニットとする【人間圏】の内部システムを構築し、それに依存して生きる高等知的生命体こそ現代人類なのだ。21世紀に答えははっきりする』と著者。

○【フロー依存型人間圏】【ストック依存型人間圏】P26
・指数関数的な【右肩上がり】を可能にした駆動力には
 【フロー依存型人間圏】:地球システムの駆動力に依存する段階
 【ストック依存型人間圏】:人間圏内部に駆動力をもつ段階に分けられる。
・現在の【人間圏】は欲望に応じ地球システムの物質循環を自在に利用している。
★『我々が繁栄を謳歌できるのは、地球システムの物質循環を速め人間圏への流入量を増やせるからで、これは時間の消費を速めていることに他ならない』
これまで同様【右肩上がり】の豊かさを求めれば【人間圏】の存続は100年ほどと警鐘を鳴らす。

◎「インターネットにより失われる求心力」P36
・インターネットの普及により【情報】は個人へ拡散し、国家・企業といった旧来の共同体の求心力が弱まる。共同体の求心力とは【情報】であり、これがインターネットで拡散すれば求心力を失うのは当然の成り行きである。
★著者はこれを【ビックバン】に例え【ビックバン】へ向かいつつあると分析する。
『すべての構造は破壊され、究極の構成粒子にまで分解される』



◆ ポイントひろい読み BEST 5 ◆

○「アポロ11号の月面着陸」P11
・1969年、人類史上初めて(地球生命として初めて)地球重力圏から脱出し月面着陸を果たした。これは地球史、生命史上特筆すべき出来事で、4億年前に生物が海から陸へ進出した事件に匹敵する。
★この哲学的な意味は、宇宙から地球を見ることで、地球が他の太陽系惑星の一つにすぎないこと、他の太陽系惑星と異なる天体であることを認識できた事件である。
★現代とは、我々の存在を宇宙から見て一つのシステムであることを認識できるようになった時代である。俯瞰的な視点により相対的、普遍的な視点を獲得したことで初めて『我々とは何か?どこから来てどこへ行くのか?』の問いに向き合うことができる時代である。

○「地球システムが変化した画期」P15
・システムとは、複数の構成要素が相互作用をする系であり【人間圏】が誕生し、物質・エネルギーに新たな流れができ【地球システム】が変化した。現代は地球史上でも画期といえる。
・この地球システムが変わった時期は、【狩猟採取】から【農耕牧畜】への転換期で1万年ほど前のこと。
【狩猟採取】:生物圏内部の物質、エネルギー循環を利用する生き方
【農耕牧畜】:地球システムの物質、エネルギー循環を利用する生き方で、この循環に擾乱をもたらすことになる。
★結果として、環境問題・食糧問題・人口問題・資源エネルギー問題が生じる。【人間圏】をつくる生き方に起因する文明の問題である。

◎【おばあさん仮説】P20
・進化生物学者の【長谷川眞理子】氏から紹介された仮説。現生人類だけに存在、他の類人猿、哺乳類には存在しない。
 おばあさんが存在すると
・お産が安全になり、子供の世話も楽になる
・次の出産までの間隔が短くなる
などが人口増加に直結したため、アフリカから世界各地に拡散したという仮説。

◎「地球の誕生は45億年前?46億年前?」P99
・どちらも正しい。【微惑星】の形成は46億年前から、現在の大きさになったのが45億年前、月と地球は同時に形成されたと考えられるため、月の最古の岩石が45億年前であることから地球の年齢は45億±1億年となる。
・地球上の最も古い岩石はカナダで発見された39.6億年前、一方最古の隕石の年齢は45.66億年(一度も溶けたことがない原始的な隕石)。これらの記録から、地球は、45.66~39.6億年前の間に誕生したことがわかる。

○「石垣島の【津波石】」P191
・津波で海底の巨大な石が海岸に打ち上げられ堆積した石。石垣島では300以上あるという。
1771年【明和八重山津波】により高さ30mもの津波が発生した記録が残る。
≪ここにも巨大津波があった!≫



◆ チェックポイント  BEST 3 ◆

◎「地球の歴史は【分化】の歴史」P113
・誕生時はマグマの海。その後冷える過程で様々な物質圏へと【分化】した。(冷却とともに【分化】する)今後は太陽光度の上昇に伴い地表温度も上昇、【地球システム】はこの上昇に応答し大気中の二酸化炭素を減らすことで地温の上昇を抑える。そして、5億年ほどすると、CO2濃度は現在の1/10に低下し、植物は光合成ができなくなる。結果として【生物圏】は消滅することになる。
・【人間圏】が拡大を続ければ地球環境問題などが深刻化して破綻すると考えられる。【地球システム】は【人間圏】以前の応答に戻る。
・CO2が1/10になると⇒地温上昇に対しCO2循環によるフィードバック作用が失われる⇒地温上昇⇒海の蒸散⇒水蒸気の温室効果⇒さらに地温上昇⇒そして暴走的に進行する(20億年後と推定)
・その後炭酸塩岩石中のCO2が放出されることで⇒原始地球同様にCO2が大気の主成分となる⇒金星のような灼熱化となる。

◎「【生物学】は宇宙で成立するか?」 ★Keyword=【アストロバイオロジー】P161
これを確認することが21世紀科学の目的。“普遍性”がキーワード。
 【比較惑星学】:地球の“普遍性”を宇宙に探る
 【アストロバイオロジー】:文明の“普遍性”を宇宙に探る。
   NASAが21世紀の科学として提唱する新しい学問で、10のテーマがある。
★『我々はどこから来てどこへ行くのか?』『我々は宇宙で孤独な存在か?』をテーマにする研究。

○「【物理学】の定数は説明不能」P162
物理定数がなぜこの値になるのか説明できない。その理由は物理学的に見つけられない。
・【万有引力定数=重力定数】【プランク定数】【アボガドロ数】などなど


◆◇◆◇◆ 読み慣れた語り口に浸る ◆◇◆◇◆

私の読むジャンルの本によく登場する著者が何人かいる。
一方的にではあるが、“お馴染”であり“気心知れた”著者となる。

言い回しや、表現の仕方、論の進め方などその人ならではの味があり世界がある。
こんな“お馴染”の著者の文に接すると、懐かしさや安心感があり、どことなく心地がいい。
そして、同じような内容の著作まで追い求めてしまうことにもなる。

しかし、しばらくして読み返すと細かいところは覚えがなく、新たな発見がある。
1年もすると、特に印象に残る項目と本の題名程度しか覚えていない。
まして、5年10年経てばすっかり忘れていることの方が多い。

こんな本の中に新鮮に読み返せる一文があると初回以上に感激したりする。
読み落としや、忘れている部分で見つかることも不思議な現象。

そんな著作は、このblog記事にしている。blog作成は読むよりも倍あるいは3倍時間がかかる。
当然細かなところ、気になるところ調べたり、web検索したり結構忙しい。
スペルチェックや校正も集中力がいる。

こんなことをしていると、数段深読みする結果となる。
これ一つの作戦で、自分用のサブノートあるいは備忘録といった効果がある。
とは言ってみたものの、いつまで記憶に残るものか?…

そうそうもう一つ効果がある。出先で自分のblogを呼び出せばどこでも確認できること。
これ結構役に立つ便利な手段。もち合わせの頭脳ではメモリー不足やフリーズが多発するための保険でもある。



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Author:Dr.kusaichi
日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
そんな中から、選りすぐりのお薦め書籍をご紹介します。

植物の本、昆虫、小動物、菌類からウィルスまでいろいろ登場予定。
科学の本 身近で分かりやすく、肩の凝らない本が中心。
最近話題の本も登場、その他 私の勝手にいろいろ出てきそうです。
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