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『カンブリア紀の怪物たち』モリス著。グールドと解釈が異なるところを読み比べて2倍楽しめる。同じ世界を別の視点から見る面白さがある。

■カンブリア紀の怪物たち■


『ワンダフル・ライフ』にも登場した【S・C・モリス】によるカンブリア紀の生物群解説。【S・J・グールド】と解釈、分析が異なるところを確認しながら読み進むことがお薦めのポイント

ある部分では、かなり辛辣にグールド説を“コキオロシ”反論している。こんなところを読み比べれば一層興味が湧いてくる。参考図書の紹介で『ワンダフル・ライフ』へのコメントは、「いくらか話にまとまりがなく冗長である」とある。

しかし、エッセイなどの一般書でかなりの著述をこなしている大家に向かっての反論は些か歩が悪い。相手は、語り口、説得力で一枚も二枚も上手。理論の正否はともかく、モリスによる反論は説得力不足でものたりないことを否めない。

遙か古代のカンブリア紀の化石をどう捉え、どう解釈するかは学者によりいろいろ説があるのは当然のこと。“一般人”には、第一人者による“一般人”向けの“一般書”を読み比べそれぞれの解釈を興味をもって楽しむ特権がある。

非日常的で未知の世界の書を読むときは、この特権を最大限行使して楽しんでしまうに限る!すると、何気なく手にした1冊が、読み甲斐ある1冊となってくる。
そんな訳で、お薦めの一冊となった次第。



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サイモン・コンウェイ・モリス著
松井孝典(まつい・たかふみ)監訳
1997.03.20. 第一刷 
講談社現代新書 1343


★★★☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★☆ 保存版
★★★★★ 編集、構成
★★★★★ 総合評価

 



◆ 感銘・共感・知見の一文 ◆

○「【カンブリア紀】の地球環境」P44
・大陸のほとんどは赤道付近に並び、北米とグリーンランドは1つの大陸を形成して赤道を挟んだ熱帯地に、イングランド、ウェールズは南半球の涼しい場所に位置し、北半球は島が疎らな巨大な海となっていた。
・気候は温暖で、大きな氷河があった痕跡はない。海は塩分を含み、大気の酸素は今よりやや少ない。プレート運動は大陸を動かし地球は1年約400日で自転していた。【カンブリア紀】の特徴の一つは火山性堆積物が少ないこと。

◎「グールドの解釈と異なるポイント-1」 ★Keyword=【異質性】P177^
 カンブリア紀の【異質性】(動物のタイプの幅)が今日の動物に比べ高かっただろうか?
著者の【モリス】は今と変わらなかったと考えている。また生態系が今日の海洋動物とひどく違うことはないとしている。
 起源の知り得ない動物が多いからと言って、進化に神秘的なメカニズムがはたらいていると考える必要はない。
【モリス】は、現存する【バージェス頁岩】からの化石標本は7万、このうち約95%は軟組織と薄い骨格からできている。通常の化石に比べ20%ほど多く残されていると思われる。しかし、このことをカンブリア紀の他の化石に当てはめると、大量の情報が失われてしまったと思われる。

◎「グールドの解釈と異なるポイント-2」 ★Keyword=【ホックス(HOX)遺伝子群】【リン酸塩】P188^
 なぜ爆発的進化をしたのか。 
 遺伝子の再編成の可能性
【モリス】は、分子生物学的背景として遺伝子の再編成の可能性を挙げている。なかでも【ホックス(HOX)遺伝子群】。初期発生段階で体の各部分が決定され、基本デザインをもった全体構成が決められる。染色体上の【ホックス遺伝子群】は1列に並び、特定の遺伝子によりコード化されている。驚くことに、ハエ、マウスで比べると、基本的に同じ並びで、双方の体の形成に同じ遺伝子群が関与していることが分かってきた。
 【リン酸塩】が爆発を誘発した?
大陸を縁取る浅海に大量の【リン酸塩】が堆積した時期で、オーストラリア、南中国、カザフスタンに見られる。農業の肥料として使われる【リン酸塩鉱床】で最大規模のものがカンブリア紀起源。しかし【リン酸塩】集積のメカニズムは定説がない。リンの重要性を否定する者はいないが、実際海中の濃度がどれほど高まったのか不明で、進化に結びつく理論とはならない。
 捕食者が重要な役割を果たした?
捕食者の出現は、保身用の骨格形成を果たし、捕食から逃れる戦略がフィードバックされた結果かも知れない。バージェス頁岩の生態系は、浮遊物食、砂泥食、肉食などの動物に分かれ食物連鎖は複雑であるが、証拠を手に入れることは難しい。
■用語■【ホックス遺伝子】
生物の胚形成時に、発生の初期に特定の形質の形態形成を制御する一連の遺伝子。【ホメオボックス】と呼ばれる塩基配列をもつため、略して【ホックス遺伝子】(形態形成遺伝子)と呼ばれる。【ホックス遺伝子群】のオン・オフの時期、時間により、どこにどの器官が形成されるかが決定される。
 遺伝子の小さな変異が生物形態を大きく変えるほどのはたらきがある。



◆ ポイントひろい読み BEST 3 ◆

○「上下、前後が不明な【ハルキゲニア】」 ★Keyword=【澄江】【シリウス・パセット】P73
・最初の復元図は7対の長い棘で歩くように描かれていたが、天地が逆転してこの棘は上を向き、防衛の役を果たすように描かれる。これは【澄江(チェンジャン)】産出の【ハルキゲニア】に近縁な化石から天地が逆であると訂正された。
・2列に並んだ触手のような足と鋭く並んだ棘からなると思われるが、いまだにどちらが頭か尻なのか論争中とある。
★【バージェス頁岩】に似たカンブリア紀の化石は、【澄江(中国)】【シリウス・パセット(グリーンランド)】など他からも発見されている。

○「現生の【ヤムシ】と【ネクトカリス】」P146
・現在海の重要な捕食動物に【毛顎(もうがく)動物門】の【ヤムシ】がいる。鰭条(ひれすじ)で支えられる鰭があるが、脇と後部に鰭がついていて【ヤムシ】と【ネクトカリス】に類似性はない。古代の海で【ヤムシ】に変わるものは【ネクトカリス】だったのだろうか?

◎「【節足動物】の“門”の起源諸説」P222
 【シドニー・マントン】《節足動物は多種の先祖に由来した【多系統群】》
・【節足動物】は数回、独立して進化したとする説で、ハエ・カニ・三葉虫・クモなどの関節肢は同じように見えても起源は違うという考え。先カンブリア末期に共通の先祖【単系統】が存在し、関節動物は関節肢をもつに至ったという考えを否定した。
 【ハリー・ウイッチントン】《系統の芝生と呼ばれる図》
・当時の状況を正直に表した図で、主要な4つの節足動物の間に多くの線を引き、その間に主要4グループに入らない【節足動物】の線が引かれる。芝生が生えている状態に見えることから《系統の芝生》と呼ばれる。
★分岐分析により進化的関係を基準に系統分類することが正論であるとされるため、このような系統関係は蔑視されがちである。しかし、どんな分岐図も仮説でしかない現実がある。何故なら、どの形質をとり上げ、データをどう処理するかで問題点が付きまとう。
★元来人間は分類し整理したがる。【節足動物】はいつ本当の【節足動物】になったのか?
≪ここでも疑問、問題が付きまとう≫

■用語■
■【シリウス・パセット動物群】
北グリーンランド、ピアリーランドにあるカンブリア紀前期(約5.3億年前)の軟体化石。【澄江】とほぼ同時代。鱗甲類の完全個体化石、原始的節足動物化石が産出されている。

■【三葉虫】
・古生代初期に出現し、2.5億年前のペルム紀の終わりまで存在した節足動物。
・バージェス頁岩から多くの【三葉虫】が発見される。なかでも【オレノイデス】は典型的なカンブリア紀の【三葉虫】で、体節が7つある。
・頭部・胸部・尾部の3つに分かれるが、三葉虫の“三”は中央の葉部、これを挟む両側の葉部の3つのユニットからできているため【三葉虫】と呼ばれる。



◆ チェックポイント ◆

◎「『ワンダフル・ライフ』の『生命テープのリプレイ』について」P260
・「このことについてグールドがかなりの紙面を割いていること」「好意的に見ても大袈裟であること」「多くの箇所が誤りであること」「もしくはあまり面白いものではないこと」を分かってもらうことを目的に書かれたとある。
・『進化の最終産物として人間をとらえてはいけないという議論は、あるポイントをはずしている。~ある生物の系統の運命とある生物や生物学的特徴が、進化過程において自ずと現れてくる公算があることを混同している。~例えば、クジラが進化することは予測できないが、海中を泳ぎ海水を濾過し摂食するある種の動物が進化することはあり得る話である』
★『カンブリア紀に続く進化にはいくらでも道筋があるが、可能性の幅、予想される最終産物の種は限定されるように思われる』というのがモリスの言わんとするところである。

◎「【収斂(しゅうれん)】による進化現象」 ★Keyword=【収斂】P266
・異なる先祖から進化した生物がたがいに似てくる現象で、生物のデザインには限界があり強い制約がはたらいていることを示している。
例として
1.【剣歯ネコ】と【剣歯トラ(サーベルタイガー)】
どちらも巨大な犬歯を持ちよく似ているが起源はまるで違う。【剣歯ネコ】は有袋類、【剣歯トラ】はトラ、ヒョウの仲間である。
2.【有胎盤類のモグラ】と【有袋類のモグラ】
どちらも哺乳類で共通の先祖であるが、分岐したのは1億年前ごろ。しかし、個別に到達した進化は恐ろしいほど似ている。
★著者の強調したいポイントは、
『ある問題に対して、生物学的デザインが同じ解決方法に向かっていく例がいくつもある』ということ。



▽■△□▽ 芋蔓式本読み次の次… ▽□△■▽

これも十数年前に読んだ一冊を書棚から探し出してきた。
まず【松井孝典】氏による『序』があったとは意外!

そこに松井氏らしい一文がある。
『自然科学者は何のために研究に熱中するのか?と問われると、単に面白いからとしか答えようがないのは事実である…』
『自然を知って何になるのか?と問われたら、個々の科学者に個人的答えはあっても一般的なものはない。何故なら、ベーコン、デカルト以来の自然科学のパラダイムでは、科学は何のためにあるか?あえて問わないことにしているからである』

そして、
『生命の歴史をポジティブに見れば進化といえるが、ネガティブに見れば絶滅といえる。~生命の歴史は絶滅論でもあるのだ』(P13)

はっきり言って、モリスによる本文以上に意味深い一文である。グールドにしても松井氏にしても、一般人に自然科学を解説する際、文脈から“大局観”を感じ取ることができ、それを礎にして読み進めることができる点で共通している。一種の安心感がある。

その点モリスによる文脈は、もの足りなさを感じてしまう。日本版の“怪物たち”の題も如何なものか?原題に怪物などの単語はない!また、タイムマシーンをもちだし解説している第3章は一般向けにするために、あえて仕組んだと思うのだが、これも如何なものか?好みというべきか、センスと言った方がいいのか、どうも不似合いでそぐわないと感じてしまう。

一方、感激したのは掲載の写真。なかでも化石写真はスゴイ!チョット小さいが、いまにも動き出しそうなほど鮮明で印象的。ウォルコットが調査している写真、シリウス・パセットの写真などは見入ってしまうほど臨場感がある。

さてさて、松井孝典氏の登場で、地球論、惑星論を思い出す。
近々読み直したくなる。またまた芋蔓式に思わぬ方向へ浮遊することになる…。



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『ワンダフル・ライフ』カンブリア紀に爆発的に出現した驚嘆すべき生物進化の謎を解く。グールドの魅力的解説に引き込まれるお薦めの書!

■ワンダフル・ライフ■
-バージェス頁岩と生物進化の物語-


1909年、ヨーホー国立公園のカナディアン・ロッキー山中で発見された【カンブリア紀】の化石。化石になりにくい軟体性の動物が、完璧に近い状態で発見された前例のないビックニュース!

1971年以降の詳細な研究調査により以前の解釈は覆り、常軌を逸した奇妙な生物、驚嘆すべき生物=【ワンダフル・ライフ】が浮かび上がる。【カンブリア紀】の僅か500万年の内に、以前の地層には見られない“動物群”がいきなり出現している。100点に及ぶ標本画と復元図が載っているため、この妙チクリンに感じる生物がますます【ワンダフル・ライフ】としてイメージしやすい。

著者は、本書の目的を3つあげている。
1.この再解釈の背景にある知的ドラマを記すこと
2.進化の歴史を読み解くと“ヒト”が存在するのは偶然であり、決して必然ではないことに言及すること
3.なぜこれほど重要な研究プログラムが人々の注意を喚起しなかったのか?という謎に取り組むこと

本論は、【カンブリア紀の大爆発】だが、ヒトの進化の偶然性やチンパンジーとの関係など一般に誤解されている“進化”について言及している。グールドならではの著述で、こちらの記述もナカナカ!で、平易に語られているところに好感がもてる。

『コーヒー片手の科学談議』といった感じで読める肩の凝らない珠玉の一冊、しかも蘊蓄に富み読み手を引きつける。数々のエッセイで人気あるグールドの代表作。文庫版に改定されてこれまた“特選”。



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スティーブン・ジェイ・グールド著
渡辺政隆(わたなべ・まさたか)訳
2000.03.31.文庫化
株式会社 早川書房



★★★☆☆ 難易度
★★★★★ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★★ 保存版
★★★★★ 編集、構成
★★★★★ 総合評価





◆ 感銘・共感・知見の一文 ◆

◎【バージェス頁岩】 ★Keyword=【バージェス頁岩】【カンブリア紀の爆発】 P26
・このなかに封印されていた無脊椎動物群の化石から、現存する多細胞動物のすべてが【カンブリア紀】初期の僅か500万年の内に出現したことが分かる。
★この時以来新しい“門”は登場していない。
・【カンブリア紀の爆発】と呼ばれ、生物が爆発的に出現した直後(3^4,000万年後)の出そろった時期のもので、海に生息していた時代を今に伝える貴重な遺産。軟組織などの微細な部位まで保存されていることでも稀少な化石。
【先カンブリア時代】の生物が、【カンブリア紀】で出現した生物へ漸進的に複雑化したとする今までの前提とはまるで異なる。【ダーウィン】は『この事例は、現時点では説明不能としておくしかない』と認めていた。
【ハリー・ウィッティントン】は
・【バージェス動物群】の大半が未知の種であり、別の門を設ける必要があること、生物の多様さ(解剖学的デザインに関して)は、海洋に棲む現生の無脊椎動物を超えていることを明らかにした。
★多細胞生物の起源となる時代は、種が多様化し複雑さを増大させ“逆円錐形”となる出発点というのが既知の逆円錐形図。しかし【バージェス動物群】で解剖学的多様性が最大になるのは初期。その後は拡大ではなく除去により進展している。

◎【生命テープのリプレイ】 ★Keyword=【悲運多数死】P67
・生物集団はダーウィンの生存競争や適者生存以外の偶然の理由で繁栄あるいは死滅することがある。
・例えば、【バージェス頁岩】に記録された時間に戻り、【生命テープのリプレイ】をして前回と同じように進化が起るか再現してみた場合、そっくりそのまま再現すれば、起こるべくして起きたことになる。しかし、結果がまちまちでどれも実際の歴史と違うとしたら?
・著者は、従来とは異なる生命観が急浮上すると考える。リプレイするたびに全然違う経路をたどることになると力説する。
★【悲運多数死】という新しい図式の重要性が浮かび上がる。これに対し、はしご図や逆円錐形図では、この【生命テープ】問題は生じることはなく、何度繰り返しても一方向へ進化が進むことになる。

『バージェスを起点にしてテープを100万回リプレイさせたところで、ホモ・サピエンスのような生物が再び進化することはないだろう。これぞまさに、ワンダフル・ライフである』(P502)

『ホモ・サピエンスは実態であって趨勢ではない』(P565)と著者は記している。

◎「とっておきの【ピカイア】」P567
・体長50mm程の扁平な動物、近くのピカ山に因んで【ピカイア・グラキレンス】と命名された世界最古の【脊索動物】が見つかっている。現存する【ナメクジウオ】と多くの点で共通している。【脊椎動物】化石が出現するのは【オルドビス紀中期】の無顎類。類縁関係が不明な断片化石は【カンブリア紀末期】からも出土する。
・【ピカイア】そのものが【脊椎動物】の先祖というのではなく、これ以外に未発見の【脊索動物】が棲息していたに違いない。
『【ピカイア】は、我々を取り巻く偶発性という物語のなかの究極の失われた“環”である。バージェスの【悲運多数死】と最終的に起った人類の進化とを直接結びつける環なのである』(P570)
★【悲運多数死】では、自然界の法則は何一つ拠り所にならない。予測できる進化もない。解剖学や生態学の一般則に基く確率計算もない。
≪【ピカイア】がいたことも【ヒト】が存在することも共に偶発的な事件でしかない≫



◆ ポイントひろい読み BEST 5  ◆

○「軟体性動物が化石となる条件」
1.撹乱されていない堆積物中に埋葬されること
2.腐敗を促す酸素、バクテリア、腐敗肉食動物などの要因が取り除かれること
3.堆積後に、熱、圧力、破砕、浸食の影響が少ないこと
★保存される条件は、保存すべき生物が生育するには不向きな条件がある。噴火、洪水、山崩れ、など特異な条件が重なる必要がある。無酸素状態の泥炭内に運ばれ埋葬されることが軟体動物化石化の条件で【バージェス頁岩】が、一箇所に集中していることもこれを支持。

◎「誤りに満ちた『チンパンジーからヒトへの行進図』」P36^
・進化を扱ったお馴染の図。ヒトの登場は必然とする図で、サルからヒトへの進化を直線的な単一の系列に描いている。
★チンパンジーは人類の祖先ではない。
・アフリカの大型類人猿と人類の共通の先祖から進化した動物であり、進化学的にはヒトと等距離にある存在。しかし、『進歩の行進図』は規範的な表現としてよく見かける。漫画、広告、メディアで良く利用され大衆も本能的に理解してしまう。
★『進化』と『進歩』
・直線的な向上という思考では、『進化』とは『進歩』であると誤解させてしまう。

○「【カブトガニ】は生きている化石か?」P55
・アメリカカブトガニ(リムルス・ポリフェムス)の化石は見つかっていない。起源は2億年前ではなく2,000万年ほど前でしかない。
・「生きている化石」を誤解される理由は、多様化しなかったため種数が多くないことが原因。そのため初期の種と形態が似ていることがあげられる。

◎「【バージェス頁岩】からの復元」P184
◆【マルレラ】:Marrella(カンブリア紀中期の地層)
・“華麗な”という意味の【マルレラ】一番多く見つかる化石。2.5^19mm2対の長い棘(きょく)が頭部から後方へ伸び、24^26の体節からそれぞれ一対の付属肢をもつ。レース状の繊細な鰓脚があるため、“レースガニ”と呼ばれたこともある。【三葉虫】の仲間ではない。
◆【ヨホイア】: Yohoia
・棘(きょく)、突起などがなく、構造は単純に見える。頭部先端に大きな付属肢、胸腹部の付属肢は配置が奇妙で【節足動物】であるが、類縁種が見当たらない。
◆【カナダスピス】:Canadaspis
・体長75mmほどの2番目に多く発見される化石で、2枚貝のような背甲をもつ。【甲殻類】初期の【軟甲類】(カニ・エビなど)だったらしい。
◆【アイシュアイア】:Aysheaia
・外観は、現生カギムシ類に代表される【有爪類】に近いが、現生の高次分類群に納まらない。【環形動物】と【節足動物】の中間的存在。末端にある口は6^7本の触手に囲まれ、頭部付属肢に棘状の3本の枝があり、肢の先にはいくつもの爪が肢の側面には棘がある。
★【バージェス動物】の学名
・カナディアン・ロッキーで長く野外キャンプを過ごした【ウォルコット】は、インディアンが使う言葉を学名に採用している。
・【オダライ】は“円錐形の”【オパビン】は“岩の”【ウィワクシ】は“風の強い”など【アユシェアイア】【タカクカウィア】など母音や子音の重なりに特徴がある。

○「既知の動物門に分類できない8種類」P356
◆【オパビニア】:Opabinia
・体長50mm程、頭部からノズル状の器官が伸び先端は爪状の鋏、頭部に5つの眼、体節の上面に鰓がある。復元図は【バージェス頁岩】の化石のなかでもトビキリに珍妙。【節足動物】ではないらしい。
◆【ネクトカリス】:Nectocaris
・化石は雄型1つがあるだけ。首があり、前部は【節足動物】、後部は【脊索動物】からなる“キメラ”生物にみえる。
◆【オドントグリフス】:Odontogriphus
・体長60mm程度“歯の生えた謎”という意味の【オドントグリフス】で標本は雄型、雌型の1つだけ。胴体に1mm間隔の横線があり環状構造からなり、付属肢、硬組織も見つからない。U 型の口に0.5mmほどの歯が並ぶ。
◆【ディノミスクス】:Dinomischus
・体長25mm程、固着性で放射相称形、現生の海綿類、有柄ウミユリ類のような形状。コブレット形をした体型の奥に、口と肛門がある。
◆【アミスクウィア】:Amiskwia
腹部より出た1対の触手、胴部にヒレが2種類あり、遊泳していたらしい。標本数が極めて少ないことからも海底生息ではないらしい。
◆【ハルキゲニア】:Hallucigenia
・まるでSFの世界のような生物【ハルキゲニア】は、妄想(ハルーシネイション)に因む学名。
・「幻覚が生んだ生物」と呼ばれるほど奇怪で非現実的な姿。上下、前後が判断できない。
◆【ウィワクシア】:Wiwaxia
・平均体長25mm、最大で50mmの平たい楕円形をして甲と棘で覆われる。復元の難しい化石の一つであるため解剖学的特徴がつかみにくい。全体を覆う鱗片と2列に並ぶ棘の2種の骨片、腹面は海底面に接するため骨片はない。顎は歯舌(しぜつ)と呼ばれ【軟体動物】によく似ている。
◆【アノマロカリス】:Anomalocaris 発見までの経緯
・「奇妙なエビ」という意味の【アノマロカリス】。硬い器官は他の化石動物群に混在して見つかる。
★「エビのしっぽ」「【シドネユイア】の摂食用付属肢」「ぺちゃんこに潰れたナマコ」「中心に穴のあいているクラゲ」と思われていた4つの化石は、【アノマロカリス】の断片であった。クラゲとされていた【ペユトイヤ】は“口”の断片であった。
・ジグゾーパズルのように組み合わせると、1200mm以上と思われる巨大生物が姿を現すことになる。



◆ チェックポイント BEST 3 ◆

◎「進化は【系統樹】の樹形になるか?」P28
・【バージェス動物群】は、既知の門に分類できる種でも、解剖学的デザインの多様性は現生種をはるかに超える。【節足動物】の主要4グループは【三葉虫類】(絶滅)【甲殻類】(エビ・カニ)【鋏角類】(クモ・サソリ)【単枝類】(昆虫)であり、100万種あまりが記録される。
・この4グループの原始的種の化石が見つかるが、ほかにどのグループにも属さない【節足動物】が20^30種も見つかる。
・主要4グループは【甲殻類】の【カナダスピス】、【鋏角類】の【サンクタカリス】、【単枝類】の【アユシェアイア】と【三葉虫】が見つかる。
生物進化の歴史は、『少数の系統内で起る分化の歴史』であり、従来語られる『優秀さ、複雑さ、多様性などの増大の歴史』ではない。
生命は、分岐した多くの枝が“絶滅”という剪定を受けている樹木であり『予測された進歩のはしごではない』

◎「グールドの推論」P364
◆「カンブリア初期の【節足動物】はあらゆる形質が放り込まれたガラクタ箱」P364
・初期の【節足動物】の遺伝システムには、原始的なあらゆる形質を生む能力が潜んでいたため、系統ごと個別的に生じることができた。バージェス時代には、メニューリストから自由に料理を選ぶように形質を選び組み合わせることで個々の“種”を生じたのではないか。
★現生の【節足動物】が、いくつかのまとまりに分けることができる理由は2つ
1.多くの潜在的形質から、主要な形質を個々に調達する遺伝的な能力をその系統が失ったため
2.絶滅により大半の系統が失われ、系統間にそれぞれ共通する形質として分類しやすくなったため
★【デレク・ブリックス】も当時の【節足動物】について同じような言及がある。
『個々の種がユニークな形質を備える一方、共有される形質は多くの【節足動物】に共通する傾向がある。これら同時代に生息していた種間の関係は、明瞭ではなく、祖先種も知られていない』

◎「【バージェス動物群】の生態学」P376
・分類:動物(87.9%)、残りのほとんどは【藻類】
・動物化石:殻のような骨格(14%)残りは【軟体生物】
・バージェス動物群:119属140種から構成され、【節足動物】が(37%
・海底近くに生息する種が多数を占め、光合成を必要とする【藻類】が多いことから、この動物群は水深90m未満の浅海に生息していたと推測される。
★解剖学的には異質であり奇妙であるが、摂食様式や生息場所での分類は一般的なカテゴリーに納まる。【コンウェイ・モリス】
堆積物をつまんで摂取:個体数で(60%)属数で(25^30%)(大半が節足動物)
堆積物を濾過して摂取:個数ので(1%)属数で(5%)(硬組織のある軟体動物)
懸濁物摂取:個体数で(30%)属数で(45%)(大半が海綿類)
肉食・死肉食:個体数の(10%)属数の(20%)(大半が節足動物)



◇◆◇◆◇ S・J・グールドの語る科学  ◇◆◇◆◇

グールドの本は、どれも分かりやすく親しみを感じる。
そして、今まで気がつかなかった生物の不思議さや生命の深遠さが伝わってくる。

専門家ではない一般人への語りは平易であり、いつの間にか一緒に考えながら読む自分がある。
生物の本質的なテーマをコーヒー片手にくつろぎながら聞いているような居心地の良さがある。

ワンダフル・ライフは、10年振の読み返し。カンブリア紀初期のふしぎな生物が登場することは記憶していたが、最初の発見者【チャールズ・ドゥーリトル・ウォルコット】がなぜこの古代生物に陳腐な評価をしてしまったのか?について分析していたことは意外!この実に100ページにわたる記事はほとんど覚えていなかった。

あまりに常軌を逸した奇妙な生物の数々に驚き、気を取られてしまったためかもしれない。
ヒトが存在することは“必然”ではなく“偶然”であることを説いている部分は、今あらためて新鮮に感じる。

『バージェスを起点にしてテープを100万回リプレイさせたところで、ホモ・サピエンスのような生物が再び進化することはないだろう。これぞまさに、ワンダフル・ライフである』(P502)

『ホモ・サピエンスは実態であって趨勢ではない』(P565)と著者は記している。




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テーマ : オススメの本の紹介
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『三葉虫の謎』知っているようで知らない三葉虫を通し、生命の歴史から地球史まで興味ある記事が多い。こんな世界を第一人者と小旅行。いかがでしょう。

■三葉虫の謎■


古生代の全期間に相当する3億年にわたり存在した【三葉虫】。
人類の存在は、たかだか【三葉虫】の0.5%程度でしかない。

【三葉虫】の名は聞き覚えがあるが、これほどの種類と多様性があったとは意外!眼・角・棘の造形がまたスゴイ!生命の歴史から地球史まで興味ある記事が多く楽しめる一冊。 【三葉虫】の第一人者による分かりやすい解説とエピソードを織り交ぜた肩の凝らない内容。

【三葉虫】の化石は、5.4億年前の地質記録に突如として登場する。ニューファンドランド島・モンゴル・シベリアなどの断面では、【カンブリア紀】層にいきなり現れる。【オルドビス紀】には、浅海から海底の頁岩まで、多様な生態的地位を占めていたが、寒冷化と氷河の発達では、少数の【三葉虫】を残し絶滅する。また【シルル紀】末の絶滅などでは、危機を乗り越えた種が再び繁栄し進化していく。

【バージェス動物群】の一つであり、【カルサイト】の外骨格のお蔭で保存状態も良い唯一の【節足動物】、海底を這うもの、浮遊するもの、泳ぐもの生活環は実に様々、他にも
・航海性で巨大な眼をもつに至るもの
・暖かい浅海で【ネオテニー】(幼生成熟)するもの
・氷河期の【ヒルナンティア動物群】の化石に見つかる“寒冷仕様”のものなど実に多様性に富んでいる。
さらに【カンブリア紀後期】の無酸素状の海底では、硫黄細菌と共生して生きながらえていたらしい。

【古生代】のすべての時期にわたる期間、数千^万に及ぶ種が、あらゆる【ニッチ】へ【適応放散】をし、何度も絶滅から生きながらえてきた。写真が多数載っていることからもその多様な素顔が浮き上がる。

長年【三葉虫】の虜になってしまった著者による礼賛でもある。非日常の別世界を楽しめる一冊。



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リチャード・フォーティー著
垂水雄二(たるみ・ゆうじ)訳
2002.09.30.初版



★★★☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★★ 保存版
★★★★☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価


 



◆ 感銘・共感・知見の一文 ◆

○「【三葉虫】化石の途方もない量」P65
・化石は背甲が繋ぎ目ごとバラバラになるため、頬・胸節・頭蓋・尾板などの断片として見つかる。
成長に合わせ数度の【脱皮】をすることから、これらすべてが潜在的な化石となりうる
★これらを復元する大変な作業が残る。いくつもの個体あるいは種が同居し、断片は混在した状態の化石で発見されることが多い。

○「【三葉虫】発見の歴史」 ★Keyword=【地質年代】 P77^
・1771年、【三葉虫】が独特な生物の一群として認知され、10年ほどで【三葉虫:trilobite】と称される。
19世紀初期には、スカンジナビア・フランス・ドイツなどで多くの【三葉虫】に学名が付けられた。
・関節肢がある動物は【節足動物】と呼ばれ、【三葉虫】は、サソリ類・カニ類・昆虫類と並んだ位置に分類される。リンネも【三葉虫】の系統を認めていた。
・19世紀半ばには数百種の【三葉虫】に学名が付けられ、その分布から【地質年代】が判定される。
★【カンブリア】は、ウェールズの地名、【シルル】は南ウェールズの部族の名前に因んでいる。

○「【三葉虫】と【地質学】」 ★Keyword=【地質年代】【断続平衡説】 P206
◆ 【地質年代】
・【三葉虫】の化石を見れば、学名が分からなくても、棲息していた【地質年代】を推定することができる。
地質学的な時間の流れとともに順次置き換わってきた歴史がある。
・【三葉虫】は急速に進化したため地質学的な“時計”として【地質年代】の示準化石に応用できる。
◆ 【断続平衡説】P213
・【ナイルズ・エンドリッジ】は“種”について2つの考えを示している。
1.“種”は異所的に始まる。新種は支配的な種の生息圏の縁で隔離された小さな個体群から出現する。
2.“種”の交代は急激である。ひとたび新種が出現すると長期にわたり変化しないことが多い。
この「種の存続と異所的種分化」の考え方が【断続平衡説】の基になる。
★1930年代の【漸進(ぜんしん)説】に対して、新しい進化【断続平衡説】の考え方を【スティーブン・J・グールド】と共に示した。



◆ ポイントひろい読み BEST 3 ◆

○「代表的な【三葉虫】」P108^
・【オレネルス】:【カンブリア紀初期】の代表。伸縮する大きな眼、頭部両角と体節の先の棘、肋棘が発達。大きいものは10cmにもなる。
・【パラドキシデス】:【カンブリア紀中期】の代表。大型ロブスターほどの巨大な種で、頬棘、肋棘が剣のように発達。
・【アグノストゥス】:【カンブリア紀後期】体長数mmでミジンコと同じように遊泳する。眼がない。すべての大陸で一定の年代に見つかる。
・【イソテルス】:【オルドビス紀】。8つの胸節からなり、柄のついた潜望鏡のような眼をもつ。
・【キクロピゲ】:頭楯の側面が巨大な視覚面、両眼は先端部で融合し1つの巨大な視覚器官となる。大型のハエ程度の大きさで巡航していた。
・【イラエヌス】:体が凸状で装甲車のようでもあり、体を丸めるとほぼ完全な球状になり、捕食者から身を守るアルマジロのよう。
・【カリメネ】:【シルル紀】の代表。教科書に登場するため典型的な【三葉虫】とのイメージがある。
・【ラディアスピス】:【オルドビス^デボン紀】にいた【オドントプレウラ科】の1種で、全身に棘をもつ。
・【ファコプス】:【デボン紀】にいた巨大なレンズの目をもつ。頭鞍にいくつもコブがある。
・【フィリップシア】:【石炭紀】にいた爬行性。この仲間が【二畳紀】まで生息した【三葉虫】3億年の歴史の最後の種。

○【ヒルナンティア動物群】 ★Keyword=【ヒルナンティア動物群】P234
・【ヒルナンティア】は【腕足類】
【オルドビス紀】の後期に堆積した層には特徴的な【漂礫岩】が多く、これに付随して【ヒルナンティア動物群】と呼ばれる化石がよく産出する。特徴ある岩石は、大小の漂礫や小石が混ざり寄せ集められたもので、氷河により浸食・運搬・集積作用を受け生成される。

○「【三葉虫】の成長」P280
・生まれたときは僅か1mmほど、脱皮を繰り返し成長を繰り返す。8つの体節の【三葉虫】は脱皮ごとに体節を付け加え、体節が8つにまでなると、それ以降は脱皮のみ繰り返し大きくなる。
・最初は浮遊生活を送り、初期段階で海底に定着するのが一般的なライフサイクル【生活環】。



◆ チェックポイント ◆

○「【三葉虫】の眼」 ★Keyword=【球面収差】【色収差】 P125 P129
・【カンブリア紀初期】の最古の【三葉虫】はすでに精巧な眼を手に入れている。【澄江(チェンジャン)動物群】の中にも眼をもつ動物がいた。【カンブリア紀】の極めて初期から、関節肢をもつ動物【節足動物】は多様な眼を進化させたことは明らかである。
・【三葉虫】の眼は【カルサイト】(炭酸カルシウム)を引き延ばしたプリズム。鉱物としては【方解石】と呼ばれる。【方解石】は豊富に存在するが、動物界では特異なもの。他の動物ではクチクラからつくられる。
★ドーヴァーの白い壁やミシシッピ川沿いの断崖は主に【方解石】からできている。桂林は【方解石】が風化してできた景勝地。
・純粋な【カルサイト】は透明であるが、【球面収差】【色収差】を生じる。【ファコプス】の眼は、これを解決するため結晶構造の内部のカルシウム原子の一部がマグネシウムに置き換えられていることを発見。高マグネシウムの【カルサイト】は屈折率を変え、【球面収差】を修正していたことが分かる。
≪スゴイことが分かる!スゴイ発見!である≫
・多くの【三葉虫】は眼をもっていないのも事実。初期の先祖種は大きな眼をもっていたが、痕跡しかないものがいる。【オルドビス紀】の真黒な泥岩層で発見される【三葉虫】は、真黒な海底を這いまわる際、眼は不要であり退化したものと思われる。

○「【カンブリア紀の爆発】の原因は【ホックス遺伝子】か?」 ★Keyword=【ホックス遺伝子】 P173^
・【ホックス遺伝子】の発現による決定的な時代を記録したものとする説がある。【カンブリア紀】この遺伝子が、付属肢や体節に関して新しいスイッチを入れたとするもの。
・遺伝暗号の長さが2倍に増えた局面をもちだし、体型の革新や多様化のキッカケを増大させたとする説もある。
・一方、爆発により生じたとされる“門”の区分はこれほど多くないとする説もある。「個別の門に値するか?」についての検証が不足している。説により100もの“門”がある。「もし、共通の祖先に由来していれば、同じ“門”に属するのではないか?」についての議論がないと著者。


◇◆◇□◇◆◇ 本に浸り、本に漂う ◇◆◇□◇◆◇

【三葉虫】【地質年代】など、チョット覗いてみると面白い世界が見つかる。
この橋渡しとなるのが、一般人向けの科学書で、いろいろな専門分野の“ガイド”的存在である。

本書は、30年以上にわたり【三葉虫】の研究をしてきた著者による書。いろいろなエピソードも交え読みやすく構成されている。このような第一人者の案内で、非日常的な世界を垣間見たり楽しめるところに、本読みの楽しさがある。

専門書の小難しさや、難解な数式、グラフにかわり、普段目にしない写真やイラストが載せられ、それも秀逸なものが多くわかりやすい。著者の本音や、とっておきの話題に触れることができるのも楽しみの一つである。

一般人にとって、興味が湧き、分かりやすく、意外で、非日常的で、楽しめるといった欲張った期待に応えられる書はなかなかない。知る喜び、ナルホドといった知見があって、しかも小難しく書かれていない。ここがポイントで、一般書でよくいわれる『数式が載るたびに読者が離れる』といったハードルをクリア―している。

活字を通して『小旅行』でもしているようにいるように、一時、浮世を離れて別世界を漂うのもまた楽しみな時間。そしてまた次に漂いたくなる書が見つかる。
近々『ワンダフル・ライフ』を読み返したい思いがしてくる。S・J・グールドの名著で、珠玉のエッセイなどはファンが多い。リチャード・フォーティーも少なからず意識して本書を執筆したのではないだろうか。



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『眼の誕生』。カンブリアの大爆発をもたらしたのは“眼”。この事件が、生物の世界を一変させる。お薦めの本のなかでも“特選”。

■眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く


『“視覚”を獲得したことで、「食うもの」と「食われるもの」との間に起きた熾烈な“軍拡競争”が【カンブリアの爆発】をもたらした』とする説を展開。動物が“視覚”を手に入れた地質時代の歴史を読み解いていく。
説得力ある文脈で、完璧な展開という印象を受ける。説明もわかりやすく読み応え十分。なるほど…ナルホドの連続である。なぜ、今まで“眼”“視覚”と【カンブリアの大爆発】の関係に気が付かなかったのか。

【カンブリアの大爆発】をもたらしたのは“眼”。『眼の誕生』。この事件が、生物の世界を一変させる。

アンドリュー・パーカーの【光スイッチ説】。【カンブリア紀初期】にスイッチが入れられた。
『【光スイッチ説】は発想と結論が単純なだけに、その真価がなかなか伝わりにくい面がある』(訳者あとがき)とあるように、解説も簡潔で読みやすい。
果たしてこれ“新説?”と今までなぜここに気付いた発想がなかったのか?不思議に感じるほどである。

お薦めの本のなかでも“特選”。是非ご一読おすすめです。



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アンドリュー・パーカー著
渡辺政隆・今西康子訳
2006.03.03. 第一刷
株式会社 草思社


★★★☆☆ 難易度
★★★★★ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★★ 保存版
★★★★★ 編集、構成
★★★★★ 総合評価






◆ 感銘・共感・知見の一文 ◆

○【カンブリア紀の大爆発】P5
 「爆発的進化の原因」
・5.43^5.38億年前の★500万年間に、今日見られる動物門のすべてが、いっせいに硬い殻をもつ特有の形態へと進化した。地球の歴史上最も劇的な出来事、しかも歴史上は“一瞬”の出来事である。ではこの起爆剤は一体何か?
・この動物進化における進化の【ビックバン】が起きたことについては多くの書があるが、その原因については解明されていない。
★『本書は、この原因を解き明かすことにある』と著者。
 「38の動物門」P27
・5.43^4.9億年前の地層から初めて化石が発見されたのが、ウェールズ(英)の【カンブリア山地】で【カンブリア紀】と呼ばれる由縁。
・僅か500万年間に、すべての動物門が複雑な外部形態を取得した進化上の一大事変。
★“視覚”があるのは6/38門だが、種のレベルでは95%以上の動物種に“視覚”がある。

○「眼と種の存続」P291
・種の存続をもたらす基本原則は「個体が生き続けること」⇒ 捕食者からの回避が重要⇒ 現存多細胞生物の95%以上が“眼”をもつ
・水中に棲む動物にとって捕食者はあらゆる方向から出現する。これに対し多くの甲殻類は自由に動かせる柄の先に“眼”をつけた。しかし、有柄眼をもつ甲殻類は、食べる側であり同時に食べられる側でもある。
・【カンブリア紀】の【三葉虫】の化石の多くに捕食者に攻撃された傷跡が見つかる。さらに、治癒能力もあったとみられ傷口にカルスが形成されている。【三葉虫】の硬い殻は、捕食者からの身を守る役割が当初からあったとみられる。

◎「【光スイッチオン説】」 ★Keyword=【淘汰圧】【ニッチ】 P337
・地質時代を視覚が出現する前と後に二分すると、5.43億年前の【カンブリア紀】の前と後になる。それ以来、動物の外部形態に制約が課せられることになり、“眼”の出現で動物の外観が重要となった。
★あらゆる多細胞生物に作用する【淘汰圧】が激変した。
視覚による活動的【捕食者】が登場し、これに対抗し身を守る進化があらわれる。これこそが【カンブリア大爆発】の原因であり、『視覚による【捕食者】の出現と【淘汰圧】の変化』がきっかけとなったとする【光スイッチオン説】の根拠となる。
・【カンブリア紀初頭】に“眼”と“捕食用付属肢”をもつ【三葉虫】が地球上の海に出現し、捕食の時代となる。遊泳能力も高く機動力もあるため、捕食される側は対抗策として、防衛手段の進化を促す【淘汰圧】になる。捕食される側が“硬組織”をもち形態進化を促したのは捕食者の出現が起因で、この過程が【カンブリア大爆発】となったと考えられる。
★“視覚”の出現は、新たな【ニッチ】を巡る争奪戦を引き起こし、爆発的進化をもたらしたが、【ニッチ】が満たされると【小進化】へと落ち着くことになる。

◎「“眼”の進化の引き金となった原因は何か?」P365
 著者は地表に達する日光量の増大が原因とみなしている。
日光量が増大するには、
1.太陽から放射される【光の量】が増加した
2.太陽と地球あるいは海面と生物が生息する海底の【光透過性】が増した
このどちらかに起因したと推測する。
 太陽光の増大に起因したとする説
・【先カンブリア時代】の末期に地表の日光量が増大した地質学的証拠がある。日光量は、【地球磁場】との関係から、岩石中の放射性元素【炭素14】【ベリリウム10】の増大と比例する。
・恒星形成理論から46億年前の太陽は現在に比べ25^30%暗かったといわれている。その光量が臨海レベルに達したのが【先カンブリア時代】末期だったことになる。
【大気組成】の透過性に起因したとする説
地質年代とともに変化してきた【大気組成】が変化し、太陽光の透過性が増した。「【先カンブリア時代】は“霧”により地球表面が覆われ日光を遮っていた」とする説が気象学者の一部にある。太陽からの光量が臨界レベルに達し、“霧”が晴れ透過性が増した。

◎「このほかの説」 ★Keyword=【渦巻きアーム】【オールトの雲】 P368
 さらに雄大な説:銀河系の【渦巻きアーム】と太陽系の位置に起因したとする説
太陽系が銀河の【渦巻きアーム】(渦巻き状に伸びる4本の腕で、分子ガス、塵、星が密集する部分)から離れた時期とする説がある。
【渦巻きアーム】に太陽系が入ると、
・星の密度が高くなり超新星の出現が近くにあれば、惑星間物質が変化し地表の光量が減少する
・【オールトの雲】を横切れば、太陽は明るさを増し、地球大気が不透明になる
・【オールトの雲】から離れれば、地球の表面は明るくなる
★この分野の研究課題は【カンブリア紀の爆発】と【渦巻きアーム】を太陽系が通過した時期が一致するか?…詳しい研究が待たれる。
 海の透明度と【ミネラル含有量】」P370
・現在の海は、青色系の特定の色を通すフィルターとなっている。ここで【ミネラル】の含有量が変わるとフィルターとなるスペクトルが変化する。氷河が後退した時期に岩石中の【ミネラル】を削り出し海へと運んだと考えられる。最後の【スノーボールアース】は遅くとも5.75億年前で、【カンブリア紀の爆発】が5.43^5.38億年前で、3,200万年のズレがある。【先カンブリア時代】に起きた“うねり”とみなすべきで、このへんの研究は今後の課題である。



◆ ポイントひろい読み  ◆

○「シャーク湾の【ストロマトライト】」P34
・【ストロマトライト】(ギリシャ語で石のカーペット)が生息するのは、ハメリンプールと呼ばれる入口が砂洲とアマモで外洋と仕切られた場所。外洋と仕切られるため、蒸散により塩分濃度が高まり【シアノバクテリア】を捕食する動物が生息できない。この条件が【シアノバクテリア】の棲息を守り続けた。
【シアノバクテリア】は石灰を放出、これが固まり【ストロマトライト】を形成する。
・西オーストラリアのピルバラ地方に35億年前の【シアノバクテリア】化石があり、生成物される独特の構造物から同じ子孫と判定されている。

○「【カンブリア紀】前後の化石生物群」P41
◆【エディアカラ動物群】
(フリンダーズ山脈エディアカラ丘陵)
多細胞生物化石。(後に、アフリカ・ロシア・イギリス・スウェーデン・アメリカで同様の化石発見)
最古の【エディアカラ化石】はカナダのマッケンジー山脈で発見されている6億年前の泥質海底に生息していた多細胞動物の【印象化石】(押し型だけが残る化石)。
◆【バージェス動物群】
(カナダロッキー山脈の鉱山町フィールド)
5.15億年前の水深70mに満たない礁に生息していた生物群が、堆積した炭酸塩からなる泥に押し流され、海盆に埋葬され化石となる。この上に堆積した泥が超高圧下で変性形成し【頁岩】となり、その中に圧縮された化石として発見される。
◆【澄江(チェンジャン)動物群】
(雲南省)
種類の豊富さと5.25憶年前の古い地質年代が特徴。

○「光・色への適応」
「【エンゼルフィッシュ】の“光”を使った縄張り争い」P116
・アマゾン川の澄んだ水面を生息域とし、他の【エンゼルフィッシュ】が縄張りに侵入すると相手の眼に“閃光”を浴びせる。扁平な体型で、鏡のように銀色に光る皮膚を備え、体を斜めにして“光”が相手の目を射るよう狙いを定める。アマゾンの強烈な光を集束させた“閃光”は、直接眼を射れば網膜血管が破裂し目が眩むほど強烈で、時には死に至ることもあるという。
★強烈な光がある環境で適応した魚の行動。

「【カメレオン】【コウイカ】の体色変化の仕組み」P126
・皮膚は【色素胞】という【色素細胞】で覆われる。個々の【色素細胞】には1種の色素しか含まれないが、様々な色合いのものがあり、形状を変形することができる。神経により、体表に平たく広がるほどその色素が目立つようになる。部分毎に独立して変化させることができる機能をもち合わせる。

「【トラ】【キリン】のカムフラージュは【分断色】」P132
・【トラ】の縞模様、【キリン】の網目模様は、生育環境の中で体の輪郭が途切れることで、茂みなどにとけ込む効果がある。背景が一様でない場合には、均一な色よりも目立ちにくくなる。

「魚の体色」P139
・はっきりとした色彩をもつ魚は、水面から数mに生息。サンゴ礁に色とりどりの生き物が生息するのは、光が充分届く浅瀬であるため。
・水深が深くなるにつれ、赤色、紫外線光、紫色が吸収され、水深10mで青緑色、水深200mでは青色一色となる。
 水深200m以上では、赤色の魚が多い。ここまで届く光は“青色”であり、“赤色”が届かないため、赤い色素は反射されない。その上、赤い色素は青い光を吸収するため“赤色”は【隠ぺい色】となり魚の姿が見えなくなる

「【クジャク】飾り羽のマジック」P144
・広げた羽を小刻みに震わせると、1つの目玉模様が2つにみえる。これも光に対応する適応で、メスに対し視覚効果を高めている。

◎「体色は生息地・生息状況を反映する」 ★Keyword=【構造色】【回析格子】【多層膜構造】P220
・カンブリア紀直後の5億年前に生息していた【三葉虫】の化石にピンク色の痕跡がある。かつての体表面の色の名残と思われる。【隠ぺい色】とすると、赤色の届かない海底でピンク色は灰色にみえ、背景に溶け込むことができた。(憶測の域を出ない推測)
・これが【構造色】となると状況は変わってくる。色素に比べ化石として保存される可能性は高くなる。
・1966年、4.2憶年前の腕足類【アラゴナイト】の結晶が光の波長域のサイズで層になっていることを発見した。淡い虹色の真珠様の光沢を帯びるのは、【回析格子】と【多層膜構造】の複合的効果と思われる。
・著者は、5.15億年前に生息していた多毛類の【ウィワクシア】【カナディア】節足動物の【マルレラ】の表面に【回析格子】の痕跡を見つける。日の当たる海水に入れ、その色彩が鮮やかによみがえることを確認している。



◆ チェックポイント ◆

◎【三葉虫】 ★Keyword=【方解石】【チョーク】 P272
棲息時期・生息地
・5.43^2.8億年前に棲息し4,000種が見つかっている。繁栄を極めたのは出現した最初のころ。
・【カンブリア紀】に多様性が極めて高く、どこにも棲息、節足動物の由来となる『幹グループ』と考えられる。
・【外骨格】を最初に手に入れ、ここから甲殻類、昆虫類が進化したと考えられる。
【複眼】
・現生動物と違いレンズが【方解石】でできている。(現在、ヒトデ類、クモヒトデ類がこのレンズ)
★【チョーク】も方解石だが比較的大きい顆粒のため光が散乱して“白”く見える。光の散乱は【構造色】を生じ、大きさにより色に違いができる。 
・複眼は【完全複眼】と【集合複眼】に分けられる。
【集合複眼】:個眼ひとつひとつが巨大(1mm程度)だが数は少ない。上下2つの部分からなる【二重レンズ】で、遠近ともに見ることができたらしい。
【完全複眼】:個眼ひとつひとつは小さいが、数は多く備わる。正方形または六角形の薄い両凸レンズ。しかし【方解石】のレンズの保存は良いが、他の部分が失われているため、像を結ぶ仕組みについては謎が残る。
★現生のエビの一種の眼は幼生と成体で構造が違う。
幼生時:六角形の個眼からなる【連立像眼】で、明るい浅海への適応。 鮮明な像を結ぶには適しているが、光を集めるのには不適。
成体時:成体へ脱皮時に四角形の【重複像眼】に取り替わる。これは光量の限られる環境に適するが、鮮明な像を結ぶには不適。
★このことから、六角形の個眼をもつ【三葉虫】は浅海に、正四角形の個眼をもつ【三葉虫】は深海あるいは夜行性とも推測される。
≪六角形と四角形に何か意味があるのだろうか?著者も確言できないところ≫
■用語■
【方解石】:方解石=カルサイト(炭酸カルシウム:CaCO3)炭酸塩鉱物の一種。石灰岩の主成分で、石材は大理石と称される。
【チョーク】:ほとんどは【ハプト藻】の【ココリス】で、これ以外のナノプランクトンも含まれることから【石灰質ナノプランクトン】と称される。
【ココリス】:円石藻の細胞表面を覆う炭酸カルシウム構造。

◎「【三葉虫】の眼の起源」P278
【完全複眼】の起源について、まともに取り上げられたことがないが、本書ではここが重要なところである。
・最古の【三葉虫】は、【カンブリア紀初期】の5.43億年前頃で【完全複眼】を手に入れていた。これ以前に【三葉虫】は存在していない。
・【カンブリア紀初期】の【三葉虫】は多くの種類が発見されているが、すべてに眼がある。
視覚が生まれた時期について著者は、5.44^5.43億年前の100万年間と推測している。



▽▲▽▲▽ 芋蔓式本読みの面白さ ▽▲▽▲▽

今回の『眼の誕生』は2006年の出版直後に読んで感銘を受けた一冊。

3月に記事にした『昆虫未来学』の一節でこの本が紹介されていたのが読み返す“キッカケ”。
今回は【三葉虫】の話題が多くやはり以前に読んだ『三葉虫の謎』を読み返したくなる。

こんなふうに“芋蔓式”に気になる本を手にするのも本読みの楽しみの一つである。
Web 検索なら“ネットサーフィン”などと気の利いた表現があるが、こちらは“芋蔓式”。些かダサい感がある。

気に入った本に巡り合ったときは、本文で紹介されている図書や巻末の参考図書リストに目を通すと、興味をそそる何冊かが見つかることが多い。また、著者がどんな本を読んでいるのかをちょっと伺い知ることができるところも参考になる。

しかし、ここは一つ注意が必要で、“ライバル”と思しき著者の本は当然掲載されていない。当然この本は気になってるだろうから、目を通していると思われる本がない!このへんを勝手に見抜いたつもりになって、想像するのもまた愉快なところである。



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プロフィール

Author:Dr.kusaichi
日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
そんな中から、選りすぐりのお薦め書籍をご紹介します。

植物の本、昆虫、小動物、菌類からウィルスまでいろいろ登場予定。
科学の本 身近で分かりやすく、肩の凝らない本が中心。
最近話題の本も登場、その他 私の勝手にいろいろ出てきそうです。
気軽に楽しんでいただけると幸いです。

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◆【街・里の野草】ポケットガイド②
四季の普通にみられる野草295種を紹介。 写真と解説がコンパクトで分かりやすい。



街・里の野草





◆【野山の野草】ポケットガイド⑩
野、山、水辺のよく見かける野草391種を紹介。 街・里の野草の姉妹版。



野山の野草





★昆虫図鑑

◆【野や庭の昆虫】
植物との関係から昆虫を表示している点が特徴。 庭、野山、作物、畑などに分けられ検索しやすい。



野や庭の昆虫





◆【昆虫の集まる花ハンドブック】
昆虫により花粉が運ばれる虫媒花を中心に142種の受粉方法、仕組みを解説。 気軽に観察と推理が楽しめる。



昆虫の集まる花ハンドブック





★こんな図鑑もありますョ!

◆【イモムシハンドブック】
チョウ類91種、ガ類135種、の合わせて226種を掲載。 幼虫、さなぎ、成虫の写真、ここまでの資料に感激。



イモムシハンドブック





◆【冬虫夏草ハンドブック】
漢方薬でよく知られる冬虫夏草。 基本から見分けまで見ているだけでも楽しい図鑑。



冬虫夏草ハンドブック




◆【ベリーハンドブック】
ツツジ科とバラ科の“ベリー”と呼ばれる実を付ける植物の図鑑。 女性に人気のベリー、こんなにたくさんあった!



ベリーハンドブック




★お薦めフィールド図鑑
                          (季節編)★


◆【日本の桜】
サクラ、栽培品種から、モモ、リンゴまでわかりやすく分類。 写真が鮮明で桜の季節に、必携の図鑑。



日本の桜増補改訂版




◆【日本のスミレ】 
山渓ハンディ図鑑⑥
可憐で人気のスミレ。しかし地域種あり、交雑種あり外来種もある。 検索表でまず見当を付けることから見分けるスミレ専門の図鑑。



日本のスミレ増補改訂




◆【日本の野菊】 
山渓ハンディ図鑑⑪
『検索チャート』『見分け方コラム』で野菊を見分ける手法を詳しく解説。 どこで見分けるかのポイントがつかめる。



日本の野菊




★じっくり調べる図鑑★
各部の詳細写真が多く分かりやすい。

◆【樹に咲く花】離弁花①

樹に咲く花(離弁花 1)改訂第3版


◆【樹に咲く花】離弁花②

樹に咲く花(離弁花 2)2版


◆【樹に咲く花】合弁花他③

樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物)改訂第3版


◆【野に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑①


野に咲く花


◆【山に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑②


山に咲く花4版


◆【高山に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑⑧


高山に咲く花


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