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『森の母・バオバブの危機』35回も訪問し調査、保護活動をしてきた著者の貴重な記録。現状が伝わるお薦めの一冊である。

■森の母・バオバブの危機■

『はじめに』より
【バオバブ】は不思議な木である。名は多くの人が知っている。海外の木で、バオバブほど名の知られた木も少ない。アフリカンのサバンナの巨人。また、【サン=テグジュペリ】の童話『星の王子さま』に出てくる巨木として、心に刻まれる。ところが、 【バオバブ】はイメージが先立ち、本当の姿は十分伝わっていない。

1973年以来、35回も【マダガスカル】を訪問し、調査とともに保護、育成活動に従事してきた著者の貴重な記録であり、ほとんどが【固有種】という“ホットスポット”を理解し知る上で、とても参考になる数少ない一冊である。

写真やデータが多くとてもわかりやすい。なかでも同じアングルの風景が、時間の推移とともに変化していく状況が撮影されている。僅か、数十年の経過で、【バオバブ街道】の本数もずいぶんと減ってしまっていることがわかり、深刻さが伝わる写真。野焼き、樹皮剥離、開拓などで、保護されるべき【バオバブ】の危機が伝わってくる。

現地住民の生活は、日本などから見れば比較にならないほど貧困である。 【バオバブ街道】沿いに点在する住居の屋根は、【バオバブ】の樹皮で葺かれ、ロープも樹皮から作られる。お世辞にも褒めるような住居にはほど遠く、わずか3坪ほどのバラックである。

樹皮の屋根が何年もつのか? マダガスカルのシンボル的存在【バオバブ】の価値がまるで無視された使い道。なにも【バオバブ】を使わなくても! と思うが、彼らの周りに利用できる物資はごく限られたものしかない。【バオバブ】を保護する以前に、まず自分たちの食料、生活物資を優先せざるを得ない現実がそこにある。そして、開墾、開拓、人口増加で、これまで【バオバブ】を有効利用し、維持してきた伝統が失われるとともに、貴重な【バオバブ】そのものも失われてしまう。

そんな危機を捉え伝える。復活へ向け、ボランティアとともに苗木の植栽を指導する湯浅氏の写真がある。
前回紹介の『マダガスカル異端植物紀行』とともに、著者の並々ならぬ思いが伝わってくる。

★詳細はこちら↓

森の母・バオバブの危機森の母・バオバブの危機
(2003/07/23)
湯浅 浩史

商品詳細を見る

湯浅浩史(ゆあさ・ひろし)著
2003.07.25. 第一刷
NHK出版


★★☆☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★☆ 保存版
★★★★☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価
 

◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎「【バオバブ】の分類」 ★キーワード=《新エングラー植物分類体系》《APG植物分類体系》 P28、29

《新エングラー植物分類体系》 :★本書の分類はこちら
 【Plante】植物界【Magnoliophyta】被子植物門【Magnoliopsida】双子葉植物綱
       【Malvales】アオイ目【Bombacaceae】キワタ(パンヤ)科【Adansonia】バオバブ属

《APG植物分類体系》 :被子植物系統発生グループ、葉緑体DNA解析を基にした分子統計学手法による
 【Plante】植物界【Magnoliophyta】被子植物門【Magnoliopsida】双子葉植物綱
       【Malvales】アオイ目【Malvaceae】アオイ科【Adansonia】バオバブ属

誤解されやすいポイント-1
植物分類体系で【バオバブ】の科が異なる。《新エングラー植物分類体系》では【Bombacaceae:キワタ(パンヤ)科】、《APG植物分類体系》では【Malvaceae:アオイ科】になる。

誤解されやすいポイント-2
本来のカポック【kapok】(★カボックではない)は、キワタ(パンヤ)科、【キワタ属】の植物。観葉植物で馴染みの【ホンコンカポック;Schefflera  arboricola】は、【ウコギ科フカノキ属】の植物。“香港から輸入したカポックのような植物”と表現されたことが原因といわれるが、定かではない。誤解を生じる基はこれ!

◎「【バオバブ】の分布、種類」P7^
確認されている種としては、オーストラリアに1種、アフリカに1種、マダガスカルに7種(ディギタータを除く)、合計9種。

オーストラリア(北西部キンバレー地方に1^2種)
【Adansonia gregori】オーストラリアの【デボン紀】の堆積平原。
【Adansonia stanburyana ?】葉裏、ガク筒に毛がない特徴があるが、詳細は不明。
アフリカ大陸
【Adansonia digitata】アフリカ大陸のサバンナ。小葉の幅が広く重なり合う。
マダガスカル(8^9種)
【Adansonia bosy】北西部の川岸沿の森林、樹肌が白い。葉が厚く、側脈が20^40と多く浮き上がる
【Adansonia perrieri】北部の溶岩台地、石灰岩台地。葉の質が厚く落葉後長く残る。
【Adansonia grandidieri】石灰岩上では幹はずんぐりとした鐘形、川沿、湿地。多数の枝を水平に伸ばす。
【Adansonia fony】乾燥地ではずんぐりとし、森林では細長い樹形。一定の高さになると“とっくり”状にくびれる。小葉に鋸歯。
【Adansonia madagascariensis】マングローブの育つ海岸にも生育。
【Adansonia za】南部のラテライト土壌に最大の株がある。乾生林、南西部の砂地。小葉柄が長い。
【Adansonia suarezensis】北部石灰岩の低山。太い枝を“T字状”に水平の伸ばす。
【Adansonia alba ?】北部ラヌマラザ中流の森林で採取され、花は筒状で白花、雄しべが長い特徴をもつとされるが確認されていない。
★花、果実の写真があり、色、形、花の時期など確認できる。P19^23

◆《ポイントひろい読み BEST 5》◆

○「【バオバブ】の近縁」 ★キーワード=【ゴンドワナ大陸】 P28
・【アオイ目】には【キワタ科】(バオバブ、パキラ、カポックなど)【アオイ科】(ムクゲ、ハイビスカスなど)【アオギリ科】(アオギリ、カカオ、サキシマスオウノキなど)が含まれる。
・【キワタ科】は28属が知られ大きく3群(族:Trib)に分かれる【ドリアン族】【バルサ族】【キワタ族】。
・【ドリアン族】は熱帯アジア、【バルサ族】は中南米に、【キワタ族】はバオバブのほか、中南米のパキラ、カポック、そしてインド、アフリカのキワタがある。
★著者はこの分布から、【キワタ族】は【ゴンドワナ大陸】に起因すると考えている。

◎「【バオバブ】の進化」 ★キーワード=【仮種皮】 P31
花の進化は、多数⇒少数、分離⇒合着、液果⇒乾果へ分化が起る。常緑樹は、落葉樹より古く分化。
【バオバブ属】は果実が裂果しない、種衣【仮種皮】がパルプ質。これに近いのは【パキラ属】だが、これから進化したのではなく、独自に分化したとみられる。

○「【バオバブ】の樹姿」 ★キーワード=【掌状複葉】 P13~
【バオバブ】は生育する環境によって姿が大きく異なる。種の同定では、環境と樹姿を考慮する必要がある。乾燥地では、“ずんぐり”とし、森林では“細長く”伸びる。住民による利用のされかたでも樹形は変わる。幹が太い割に枝が細く、特に葉を落とした乾期に、特徴的な樹姿であることが分かりやすい。
葉は【掌状複葉】で、5^7の小葉。花は、色(白色・赤橙色)と咲き方(筒咲・平開)で大別。白色の花は、芳香しない夜咲、赤橙色の花は昼咲きで甘い香りがする。乾期を伴う乾燥地に生育し、乾期には落葉する。

○「【バオバブ】の特徴」 ★キーワード=【樹皮下光合成】 P34
 【貯水構造】
材質は、軽く柔らかい。【バオバブ】気乾比重:0.15、【バルサ】:0.12【キリ】:0.28。
巨体を維持しているのは、樹皮の厚さ(大木で10㎝以上)と牽牛性。外骨格のような構造。内部柔組織は、水分含有が65%にもなり、9か月から、時によっては2年間も乾燥に耐える。また、地下部の根も、苗木の時から肥大し、若木で顕著に肥大することで“貯水”できる。
 【樹皮下光合成】
落葉時の乾期の気温は30℃以上、呼吸によるエネルギー損失を抑えるように、樹皮下に【葉緑体】をもち、光合成ができる構造をもつ。

○「【バオバブ】の利用」P42
樹皮は、形成層まで長方形に剥がされ、さらに薄くされ市場で売られる。屋根材、ロープ、手綱などに利用。果実は、市場で売られ中身はジュースに周囲は食器、工芸品など装飾に、樹皮や葉は食用、薬用に、また旱魃時の飼料としても利用される。

◆《チェックポイント》◆
【バオバブ】の現状として、受難から保護についての概略と【バオバブ】に縁の人物の記事を選びました。

◎「【バオバブ】の受難」 ★キーワード=【コブ牛】【カメムシ】【フルーツコウモリ】 P58

 マダガスカル
環境の変化、火入れなどにより、大木の数が減っていく様子が、定点観察による写真から読み取れる。長年にわたる訪問での貴重な写真が掲載されている。乾燥、火入れ、干上がる池、など痛々しい【バオバブ】の姿がある。
雨期の直前には、【コブ牛】の飼料となる草が生育するように野焼きが行われ、【バオバブ】の樹皮にも焦げ跡が残る。このほか、開墾、サイクロンによる被害、プランテーションによる皆伐、サイザル畑、水田開墾などあまりに多い受難の写真がある。
サイクロンは自然災害ではあるが、環境の変化による乾燥化などで樹勢が悪化することが、間接的に作用しているように思える。
★【バオバブ街道】では、ここ10年で、20本が倒れ失われた。
また、果実が赤い【カメムシ】の食害を受け、水分が吸われるため成熟できない。
(【フニーバオバブ】の周囲に落ちた果実が、ことごとく異常に赤い【カメムシ】でいっぱいになっていた光景を、いまだに覚えている。これでは次世代につながる幼樹が育たない!現実、周囲に若木が見当たらない!今の大木が枯れてしまうと、【バオバブ】が残らない!と危機感を肌で感じた)
★授粉動物の原猿、【フルーツコウモリ】【スズメガ】【ハチ】など受粉動物の減少も一つの要因。
★近代化とともに【バオバブ】を畏怖することから生じる“タブー”がなくなり、樹皮の過剰剥離、根こそぎ採取など平気で加害が繰り返されるようになった。

 アフリカ
【ゾウ】による食害の増加。餌不足のため【バオバブ】の樹皮を牙で裂く、周囲にトレンチを掘り侵入を防いでいる。保護地の設定などで、数が増えたこと、移動が制限されたことも原因。


◎「【バオバブ】と縁の人物」 ★キーワード=【サン=テグジュペリ】『星の王子さま』 P115

 【バオバブ】 :ベネチアの薬草家【アルビノ】が、1592年エジプトの市場で、【bu hobab】 が売られていることを記している。【bu hobab】は、アラビア語で、bu hib “果実が多い”から由来、【bu hobab】が【baobab】へ変化したとみられている。

 属名【アダンソニア】 :Michel Adanson 18世紀フランスの植物学者。【リンネ】はアダンソンが描いた詳細図を基に、1759年【アダンソニア】と命名。

 種小名【グランディディエリー】 :Alfred Gradidier 19世紀フランスのナチュラリスト、探検家、地理学者、植物学者、民俗学者と多才な活躍。動植物のいろいろな分類に名がつけられた。
★【ディディエレア科】もその一つ。

 種小名【グレゴリー】:August Charles Gregory 1855年北オーストラリアで探検隊を率いた際、【バオバブ】と対面している。

 【サン=テグジュペリ】 :1900年生まれ、【バオバブ】の名を世界に広めた。飛行士となった経験をもとに『星の王子さま』の名作を生むが、出版を見ることなく1944年空軍パイロットとして偵察飛行に出かけたまま、帰らぬ人となる。【バオバブ】の挿絵も自ら描いている。



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テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『マダガスカル異端植物紀行』90%が固有種ともいわれ、植物、動物驚きの世界。バオバブ、旅人の木に始まり、レースソウ、カランコエなど馴染の植物もここが原産。

■マダガスカル異端植物紀行■


マダガスカルの顕花植物は、210科13,000種といわれる。日本の倍もある!しかも75%以上、学者によっては90%が【固有種】。本書の題名の“異端”といわれる由縁である。しかし何かちょっとした環境史の偶然で“異端”なのであり。もし逆に、この世界が多数派で、我々が今住む環境が少数派であれば、こちらが“異端”である。

【バオバブ街道】もさることながら、【ディディエレア科】の【プロケア】の印象が強い。乾燥地の林にやたらと生い茂る異様な植物。葉や刺の付き方、根元から双筋に並んだ葉の様子など、ディテールも他では見たこともない世界、そしてこれがまた見上げるほどの大木になる。
全体像を撮影しようと、後ずさりすると足元にまた不思議な植物がある。これなんだ?と思ってガイドブックを広げる横にまたまたおかしな植物がある。いったいどこから撮ればいいのか。植物好きにはまるで“オトギノ国”、見るもの見るものこれまた見たことのない“エーッ!これなんだ”の連続で、どうしたらよいのか放心状態。イヤイヤすごい世界があったものだと、我を忘れて熱くなった思い出がある。

しかもそれだけではない。すぐ横で赤褐色をしたラテライト土の上を【ワオキツネザル】の一行が、縞々の尾を立て通り過ぎる。枝には【カメレオン】それもまたいろいろな大きさの種類がみつかる。僅か数センチの個体まであり、とにかく驚きの連続。異次元?別世界?どう表現したらいいのか、不思議で刺激的で、私にとって非日常的な奇跡の10日間は、あっという間の出来事だった。しかし、強烈な経験は、忘れることなく、いつまでも新鮮な記憶として残っている。

その折、携えていた本がこの『マダガスカル異端植物紀行』
今は絶版で、古書を手に入れるしかない。これとても残念!特異な【固有種】が多いマダガスカルを紹介している数少ないお薦めの一冊。このような本が手に入らないのは実に寂しい限り。
是非、再版してもらいたい本。私にとって愛蔵の一冊である。


★詳細はこちら↓


マダガスカル異端植物紀行マダガスカル異端植物紀行
(1995/11)
湯浅 浩史

商品詳細を見る


湯浅浩史(ゆあさ・ひろし)著
1995.11.22.一版一刷
日経サイエンス社

★★☆☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★★ 保存版
★★★☆☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価
 

◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎【マダガスカル】基本資料 ★キーワード=【固有種】 P2
南北1,600km、東西580km、日本の1.6倍、島の大きさでは世界4番目の面積(グリーンランド、ニューギニア、ボルネオに次ぐ)。第7の大陸とも呼ばれ、古生代の【ゴンドワナ大陸】の一角を占めていた。
★【固有種】
【ゴンドワナ大陸】はジュラ紀に分裂をはじめ、南米、アフリカ、インド半島、オーストラリア、南極に分かれ最後に分裂したのが【マダガスカル】。そのため、【顕花植物】は、3/4から9割(学者により)が【固有種】。【科】のレベルで、7科、【属】のレベルで260属を超える。進化のスケールでは、【ガラパゴス】よりはるかに大きい。植物は、固有種が多いだけではなく、形態、生理的にも特殊な分化がみられる。
★【ガラパゴス】は、固有の【科】はなく、【属】で7属、【種】で250種。【固有率】は50%弱。

◎【アングレーカム・セスキペダーレ】 ★キーワード=【プレディクタ=予言】 P36
蘭の研究家でもあった【ダーウィン】は、ランの花の構造の複雑さと受精のしくみに造詣が深い。花弁の基部が“距”と呼ばれる筒状の器官になりそこに蜜が蓄えられる。この蜜を手に入れられるのは、この“距”の構造、特に長さに適応した昆虫に限られることになる。
【アングレーカム・セスキペダーレ】は、30cmを超す最も長い“距”をもつ。マダガスカルへは行かなかった【ダーウィン】は入手した花から、この蜜を吸うことができる“長い口吻をもつ蛾”がいるに違いないことを予見する。その後、口吻を伸ばすと30cmにもなる【スズメガ】が発見される。
【キサントパン・モルガニィ・プレディクタ】ここで【プレディクタ=予言】。
★1862出版の【ランの受粉】で、この予見は昆虫学者に嘲笑されたとのダーウィンの記述がある。

【Angraecum sesquipedale】学名はラテン語なので、ローマ字読みに近いが、属名は“アングレクム” “アングレーカム”、種小名は“セスキペダレ” “セスキペダーレ”など書籍により少々異なる。また、送粉役のスズメガは【Xanthopan morganii praedicta】でこれも、“プレディクタ” “プラエディクタ”などの表記がみられる。
もっと混乱しているのは、予言したのが『ダーウィン』だったり『ウォレス』だったり解説により違うことである。正しくは、『ダーウィン』が1862年予言、『ウォレス』が1867年にその説を擁護したことが、取り違えの原因?と思われる。そして、1903年に予言した“スズメガ”が発見された経緯がある。
★【アングレーカム・セスキペダーレ】は夜間に芳香があり、これで【キサントパン・モルガニ・プレディクタ】を誘う。夜間に咲く花のため色は“白い”。
英国では、星の形の花で長い距があることから、【コメットオーキッド】また花の時期から【クリスマスオーキッド】と呼ばれる。【アングレーカム】の仲間は、栽培されることもあり、品評会や展示会でも時折見かけるようになった。その時には是非この逸話を思い出し、距の長さを確かめたい。
 
◎【バニラ・プラニフォーリア;Vanilla planifolia】 P72
バニラの香りのもとは、ランの果実を発酵してつくる。原産地は熱帯アメリカで、熱帯地方に広がった。マダガスカルは生産量一位。香りの成分【バニリン】は合成されることが多いが、高級アイスなどには本物が使われる。小さな黒い粒々が見つかれば本物、これが【バニラ】の種子。
つる性のランで、20センチほどの実をつける。原産地以外でも生産されているが、移入先では【花粉媒介昆虫】や【ハチドリ】がいないこともあり、人の手を借り授粉作業をしないと結実しない。
自生する別種の【バニラ・マダガスカリエンシス】からもバニラが採れる。。

◎【バオバブ】P98~
【バオバブ】は、アフリカに1種【アダンソニア・ディギタータ;Adansonia digitata】、オーストラリアに
1^2種【アダンソニア・グレゴリー;Adansonia gregori】そして、マダガスカルに少なくとも7種がある。“少なくとも”とは、未だに奥地まで調査が済んでいない未知の植物がある可能性を秘めていることになる。
◆ グランディディエリーバオバブ;A.granditieri】よく写真で見る“バイバブ街道”の主役。水辺を好み樹高20mにもなる。6、7月に白い花をつける。
 【ザーバオバブ;A.za】最大株は直径7m、1本の木の上に、まるで森があるように見える。
 【フニーバオバブ;A.fony】フニーとザーは12^3月ごろ橙色の花をつけ、フニーは葉に鋸歯がある。
★年輪は明瞭でなく、樹齢を計測はできない。いったい何年過ぎているのか?よく判らないだけにまた魅力にもなる。
★生育環境(水辺、石灰岩上、砂地など)で樹形、樹姿が大きく異なるため、ここから種を特定するのは難しい。
☆バオバブ街道の近くの住民は、なんとバオバブの皮を剥ぎ、屋根にしたり縄を編んでいる。イヤハヤ、大切な遺産的な木を!と思ったが、彼らの周りには、バオバブ以外家や縄にする材料に乏しい。住民にとってはまず生活を優先するしかない現実を感じる。彼らにとって【バオバブ】は有用樹で、果実はジュース、油脂など多目的な利用がされている。
☆著者は『星の王子さま』での【バオバブ】の記載に不満!「王子様の小さな星、そこに【バオバブ】の“恐ろしい”種子がある。引き抜かないと大きくなって星を壊すという」世界的名作だが、【バオバブ】に関しては、“悪役”にされている。【バオバブ】を愛してやまない著者は、納得できない!許しがたい設定!

◆《ポイントひろい読み BEST 3》◆

◎《海岸と湿地》より5種
◆【パンダナス;Pandanus spp.】P14 
パンダナス類の分布北限は奄美大島。東南アジア、ポリネシアに広く自生、マダガスカルには個性的で多様性のある【パンダナス】が多い。マダガスカルの草原地帯では、円錐形の樹形を形成し、遠目にはスギ、ヒノキのような針葉樹に見える。湿地によく生育する。
乾燥地や岩場に生育するものは、針葉樹形ではないが、石灰岩では葉が厚く細かい。また、森林の中に葉の長さが数メートルになる種がみられる。
(パンダナス類は、フィリピンで【アダン】、和名で【タコノキ】と呼ばれ、幹はヤシのようで、果実はパイナップのような形をしている)

◆【ティフォノドルム;Typhonodorum lindleyanum】P16
サトイモ科で、ミズバショウと同様に水中で生育し、大株になると3mを超える。英名は【エレファント・イアー】大きな耳を連想する。切り口から出る汁は、かぶれを起こす。育ったイモは、そのままではとても食べられなが、飢饉になると十分水に曝し、蒸して食べる。
(最近熱帯植物園の温室で見かけるが、何しろ大きく異様な感じさえする。【エレファント・イアー】ナルホド!)

◆【ラベナラ;Ravenala madagascariensis】P18 
葉柄にナイフを入れると水がほとばしることから【旅人の木】と呼ばれるが、これじつは“雨水”と著者。雨が葉を伝わり、葉脈を伝い葉柄内に流れ込み溜まったもの。マダガスカルとモーリシャスに分布する【バショウ科】の樹木で、水辺など湿地を好む。
草原や乾燥地帯には見られないことから、著者は『【ラベナラ】の生育地で旅人は水に困るだろうか?』と“つぶやきに”も似た所感。

◆【レースソウ;Aponogeton madagascariensis】P24
和名で【レースソウ】。葉脈だけが細かく残るため、緑の“レース”のよう。単子葉植物で、縦に主脈が並行して走り、横の細かい脈からなる。若葉の内は葉肉が付いているが、成熟するとともに落ちて、葉脈だけになる
日本の【ヒルムシロ】に近縁で、アフリカ、オーストラリアにも分布するが、葉脈だけが残る種は他にない。

◆【マダガスカルジャスミン;Stephanotis floribunda】P26
日本では、行燈作りに仕立てられ観葉植物として馴染みのある植物だが、意外にも“海辺の花”と紹介している。海岸植物の特徴である光沢ある厚い葉をもつ。
甘い香りのする白い花は、ジャスミンと名がつくが、【もくせい科】のジャスミンではなく、【ガガイモ科】のつる性植物。(観葉植物として見ていると、生育地は想像しがたい。またジャスミンという名前がついていることからも誤解されやすい)

◎《乾燥地と岩場》より5種
◆【カランコエ;Kalanchoe spp.】P42
園芸店に並ぶ【カランコエ】、戦後米国で小型品種が育成、日本でも改良された。【カランコエ・プロスフェルディアーナ】110種を超える【カランコエ属】の2/3はマダガスカル特産。
その中で、【ベンケイソウ】の仲間は、【セイロンベンケイソウ】を除く24種がマダガスカルの固有種。
★【セイロンベンケイソウ】は、一枚の葉から芽を出し増えることができるため、“葉から芽”と呼ばれ、一時は人気の植物。

◆【パキポディウム;Pachypodium spp.】P46
キョウチクトウ科。柱状に育つ種類の幹は内部に水分を蓄え柔らかく、枝は上部にしかつかない。バイバブに似るが、幹には刺がある。柱状に育つ種は、4種が知られる。このほかに岩場に育ち、小型で刺がなく壺型の幹をした種がある。乾燥地で水を蓄え、適応している。
(よく【バオバブ】と間違えられるほど樹形が似て独特の風貌。植物園でも人目を引く存在)

◆【ハナキリン;Euphorbia milii】P48
ユーフォルビア属(トウダイグサ)の多肉植物。葉の付け根に一対の刺があるマダガスカル固有種。
【ポインセチア】もこの仲間で、苞葉が色づくが、【ハナキリン】はこの苞葉が、さらに小さくなり花弁のように見える。【ユーフォルビア・ミリ―;Euphorbia milii】の変種、スプレンデンスが世界に広まった。

◆【ディディエレア科】 ★キーワード=【CAM植物】【リンゴ酸】【エピオルニス】 P52
 【ディディエレア科】の【アルオウディア】は6種が知られるが、このうち【プロケラ;Alluaudia procera】【アッケンデンス;Alluaudia ascendens】は樹高20mにもなる高木。
特徴は小枝がなく、刺があり、葉は幹に直接つく。規則的に縦に並ぶ葉は、乾季に落葉する。まるで“柱サボテン”のように見える。何とも特徴ある樹形は、幹の中に枝が埋もれていて、これは伸びない。そして先端に一対の葉をつけるためと解説がある。ナルホドである。
★ 【原猿ベローシフォカ】は、【アルオウディア・プロケラ】の葉を朝のうちだけ食べる。理由は、【CAM植物】のため、午前中には【リンゴ酸】が豊富だが、午後には【リンゴ酸】が減少して渋みが増してくるため
 【ディディエレア・マダガスカリエンシス;Didierea madagascariensis】は砂丘地に生育、そこには、かつて世界最大の巨鳥【エピオルニス】の卵の殻が今も散在している
【デカリア・マダガスカリエンシス;Decaryia madagascariensis】、【ディディエレア科】の一属一種で、変わった枝のつき方が目につく植物。
【シグザグノキ】と呼ばれ、120度の角度で“ジグザグ”曲がる枝をつける。曲がる部分に一対の短い刺と、一枚の小さい葉をつけるがすぐ落とすため、より“ジグザグ”が目立つことになる。ではどうやって光合成をするのかというと、なんと枝で光合成をするという。そういえば枝は緑、この葉緑体が主役!

◆【モリンガ・ドロウガルディ; Moringa droughardii】P86
【バオバブ】によく似ていているが、【ワサビノキ科】の植物で、【アアブラナ科】の隣縁。現地で葉は野菜として利用される。葉は、【羽状複葉】で、【バオバブ】の【掌状複葉】と異なる。
【ワサビノキ科】聞き慣れない科、インド原産の【モリンガ・オレイフェラ】の根が辛く、香辛料に利用されることからつけられたと解説がある。“トックリ”の形に肥大した幹は南部乾燥地に適応する特有の種で、【アルオウディア】林に混在したり、群生する。

◎《森と草原》3種
◆【アレカヤシ;Chrysalidocartpus lutescens】 P104
竹に似ていることから【タケヤシ】とも呼ばれ、熱帯では公園や庭に、日本では観葉植物としてよく植えられる。現在は【クリサリドカルプス属】で【アレカ属】ではないが、名前の【アレカヤシ】はそのまま残る。
【ラベナラ】【ハナキリン】とともにマダガスカル原産の温室植物としてよく植えられる。

◆【サンカクヤシ;Dypsis decaryi】P108
マダガスカルの南部、峠を挟んで気候が一変する。それに合わせ植物相もがらりと変わる。
その中に【サンカクヤシ】がある。葉が出る面が三面あるため、本体が三角の形をしている。一回りしてナルホド三角であることを確認、いや不思議。Triangle Palm、Three-sided Palm とも呼ばれる。
★最近【ビスマルク】と呼ばれる青銀色のヤシを見かけることがあるが、これもマダガスカル産で【Bismarckia nobilis “Silver”】。

◆【ニチニチソウ;Catharanthus roseus】P114
日本では1年草だが、熱帯、亜熱帯では多年草になる。【キョウチクトウ科】で特有の【アルカロイド】成分を含んでいるが、薬用として【悪性リンパ肉芽腫】【小児白血病】に使われる。
★日本の栽培品は有効成分が少ない。

◆《チェックポイント BEST 3》◆ 
ここは少し上級者編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。

◎【ホウオウボク;Delonix regia】P90
乾期の終わり、葉を落とした枝に赤い花を一面に付け、燃えるがごとき【マメ科】の樹木。“火炎木”(かえんぼく)とも呼ばれるが【ノウゼンカズラ科】【アフリカンチューリップ】の和名として使われているので避けたいと著者。英名【ピーコックフラワー】、乾燥地では、落葉時に咲くのでより目を惹く。(雨の多い熱帯では、葉がついた状態で咲く)
実の“さや”が大きく、4^50cm(巨大なサヤエンドウの形)で堅い。かれこれ10年前にお土産としたこの“さや”いまだ飾棚で健在。

◎《人里》マダガスカルにとっての“外来種”2種
◆【ジャカランダ;Jacaranda mimosifolia】P116
南米原産の【ノウゼンカズラ科】の樹、マダガスカルにとっては“外来種”。
熱帯亜熱帯の都市は【ジャガランダ】の並木をつくり、10月頃ちょうど日本のサクラのように華やかになる街が増えている。観光案内でも盛んに、花の時期を宣伝する。固有の素晴らしい植物にあふれるマダガスカルにして、この流れ。自国にない珍しいものを植えようとするのは、世界共通かもしれない。
著者も、『これが【ホウオウボク】や【バオバブ】ならもっと素晴らしかろう』と一言ある。

◆【イランイラン;Cananga odorata】P132
【バンレイシ科】の常緑樹で東南アジア原産、これもマダガスカルにとっては“外来種”。
香水のベースとして、現地ヌシベでは【イランイラン】の古里となっている。

◎「マダガスカルの代表的植生」P139~
 【乾期落葉樹林】P142
西部の森林は乾期に落葉する。【タマリンド】【ホウオウボク】などで、【バオバブ】も混在する。
 【乾生林】P142
中西部のムルンダヴァより西南の乾燥地には、【ディディエレア科】【トウダイグサ科】の多肉植物が優先種となり、マダガスカルの中でも、最も特徴ある植生となる。
【ディディエレア科】の4種11種すべて、【バオバブ】は3種、【モリンガ属】がみられる。
 【石灰大地】P143
西部沿岸沿、好石灰、耐石灰植物が生育、【パキポディウム・バローニィ】【アロエ・スアレゼンシス】【カランコエ類】【アルオウディア・モンタニャッキ】など特徴ある種が多数生育している。
 【海岸植生】P145
【モクマオウ】【パンダナス類】【ゴバンノアシ】【テリハボク】【モモタマナ】【モンパノキ】【クサトベラ】など東南アジアと共通する種が多い。
岩場には、独自の植物がある。【アロエ・ヘレナエ】【ハナキリン類】【アングレーカム・セスキペダレ】なども岩の上で生育している。




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テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『中央アルプス駒ヶ岳の高山植物』木曽駒ケ岳周辺をトレッキング。山野草ガイドとして頼れる1冊となった。

■中央アルプス 駒ヶ岳の高山植物■

ミヤマキンポウゲ コイワカガミ オヤマノエンドウ ツガザクラ

7月20^22日、木曽駒ケ岳、中岳、濃ヶ池、宝剣岳、千畳敷をトレッキング。
素晴らしい景色とともに、可憐な山野草の数々と巡り逢え至福の時。
ロープウェイ乗り場で手にしたのが 『中央アルプス 駒ヶ岳の高山植物』。
普段見慣れない山野草のガイドとして、頼れる1冊となった。
風景ー1(千畳敷より中岳、駒ヶ岳方向の【カール】)

(駒ヶ岳山頂の「頂上木曽小屋」気さくで楽しいご主人、眺めも最高、ご来光も宿からすぐの山頂で!)
風景ー2 ご来光
(※ 写真内をクリックすると鮮明な写真が表示されます)

『高山に咲く花』 も携行したが、日本全国の種が含まれるため、同族種の特徴を見比べたり、生育地の確認に手間取ることになる。フィールドでは、手早く確認できるに越したことはない。その地域に生育している植物だけに限定したガイドブックが使いやすい。内容は、駒ヶ岳の高山帯(森林限界以上)の植物を掲載。分布図、花期一覧、トレッキングコース、地図(1:22,300)があり現在地、生育地を特定しやすい。

本書の特徴は、まず“木”か“草”かで見分け、大きさの次に小さい順に、そして花の色で検索。科、属など植物分類がわからなくても引きやすく、容易に花の名前がわかるようになっている。植物一覧が4ページあり、108種の写真から探せるので使いやすい

最近は行く先々に、現地のガイドブックがあり、内容も充実したものが多い。現地のガイドブックは、かさ張らず携帯しやすいことでも重宝。『高山に咲く花』 など全国版は、テーブルのあるところで“じっくり”利用が合理的


★詳細はこちら↓

中央アルプス駒ヶ岳の高山植物中央アルプス駒ヶ岳の高山植物
(2002/08/30)
林 芳人

商品詳細を見る


林芳人(はやし・よしと)著
2002.08.31.第一刷
ほおずき書籍株式会社

★★☆☆☆ 難易度
★★★☆☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★★ 保存版
★★★★☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価
 

景色 景色 景色
(濃ヶ池【モレーン】・千畳敷・濃ヶ池横道の雪渓)

◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎「【中央アルプス】形成の歴史」★キーワード=【太平洋プレート】 P91
【太平洋プレート】が西へ押し寄せることで、盛り上がり山脈となる。70万年ほど前から激しさを増し、多くの断層が上昇、まだ浸食が十分進んでいないため急峻な地形が特徴。

◎【カール】と【モレーン】 ★キーワード=【カール】【モレーン】 P91
9^5万年前からの氷河時代後、小規模の氷河は【カール】と【モレーン】を形成した。
 【カール】
氷河により、U字型に浸食された地形。千畳敷、濃ヶ池、駒飼ノ池付近が【カール】
◆ 【モレーン】
氷河により、押し流された土砂や岩石が氷河先端に堆積。剣ヶ池、駒飼ノ池、濃ヶ池が【モレーン】。
【モレーン】の手前は低く池ができる。

◎【高山植物】 ★キーワード=【高山帯】【森林限界】 P91
【高山帯】:寒さや強風により樹木が生育しない【森林限界】以上の地域。
中部地方では、およそ 2,500m以上、高緯度ほど低く、千島では海岸まで低下する。日本に 400種以上の【高山植物】があり、野生植物 6,000種の 6.7%にあたる。
《特徴》
1.生育期間が短い:雪解けの6月上旬から、霜が降りる9月中旬くらいの3カ月。この間に、発芽、開花、結実できる。
2.低温でも生育できる:気温とともに、地温も影響する。
3.高温に弱い:高山では気温が低いので、湿度が低くても蒸散しにくい。
★低温の環境に適応している【高山植物】が、高温の低地で育たない理由は、光合成生産量が呼吸量に追い付かず弱るため。
4.丈が低い:風が強いため小型でないと生育できない。
★低地に生える植物で4月^6月に開花、結実すれば、【高山植物】になり得る。
【スズメノカタビラ】【セイヨウタンポポ】などは、人の活動とともに持込まれ繁殖する。

イワツメクサ カラマツソウ サンカヨウ アオノツガザクラ

◆《ポイントひろい読み BEST 5》◆

○【ヒメウスユキソウ】(キク科)P93
【エーデルワイス】(高貴な白)は“氷河の星”とも呼ばれ、アルピニスト憧れの草。【ヒメウスユキソウ】は、【エーデルワイス】の仲間で、【中央アルプス】特産の植物。
【ウスユキソウ】の仲間は30種(一説では50種)あり、ヨーロッパは【エーデルワイス】1種だけが生育。
残りは、ヒマラヤ、シベリア、日本に分布。日本には基本種が5種、変種を含めると10種が生育(1/3の種が分布)。
中でも最も小さく可憐なのが【ヒメウスユキソウ】。【コマウスユキソウ】とも呼ばれるが、これを別種とする説もある。
★東北地方に【ミヤマウスユキソウ】がある。
ヒメウスユキソウ ヒメウスユキソウ ヒメウスユキソウ
(※ 写真内をクリックすると鮮明な写真が表示されます)

○【クロユリ】(ユリ科)P95
7月中旬の高山で、【クロユリ】の花を見ることができる。ユリ科バイモ属で、ユリの花とは形が異なり、杯形の花をうつ向きに咲かせる。【バイモ】(貝母)は中国原産で、薬草として栽培される。
花の寿命は10日ほどだが、生育環境により7月上旬から8月上旬まで次々に咲く。花の表面細胞に突起があり、この影がより黒く見せている。見る方向で色が変わるのはこのため。
★この花の香りは“いやな”匂いがする。
アラスカでは、“スカンクリリー”“アウトハウスリリー(屋外トイレ)”とも呼ばれる。これは、受粉に関与する昆虫が【ハエ】のためで、【チョウ】【ハチ】がいない厳しい環境など極地にも適応する。
クロユリ クロユリ

○【ハハコヨモギ】(キク科)P97
国内には、西駒ケ岳と北岳にしか生育しない珍しい草。
風の強い痩せた砂地に生育。群落をつくり強そうに見えるが、なぜか【極楽平】一帯にしか生育しない。
ハハコヨモギ ハハコヨモギ

○【シオガマ】の仲間(ゴマノハグサ科)P98
日本に16種、【西駒ケ岳】に【エゾシオガマ】【ヨツバシオガマ】【ミヤマシオガマ】の3種がある。
亜高山帯の林床に【セリバシオガマ】が分布する。
ミヤマシオガマ ミヤマシオガマ

○【ナナカマド】の仲間(バラ科)P100
【ナナカマド属】6種のうち【高山帯】に【ウラジロナナカマド】【タカネナナカマド】が、【亜高山帯】に【ナナカマド】が生育する。秋の高山の写真に【ウラジロナナカマド】が真っ赤に紅葉した風景がよくつかわれる。
ウラジロナナカマド ウラジロナナカマド ウラジロナナカマド

◆《チェックポイント BEST 3》◆
ここは少し上級者編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。

○【コマクサ】 (ケシ科) P96
40年ほど前までは見ることがなかったため、【中央アルプス】にあったのかなかったのか議論される。“木曽の百草丸”の重要な薬草として、【コマクサ】が使われ、高値で買い取られたため、採りつくされたという。現在何箇所かで見られるが、すべて植えられたもの。悲しいことに盗掘されることがある。

○【タカネザクラ】 (バラ科)P101
日本には野生のサクラは、10種の基本種がある。このうち高山帯に生育するのは【タカネザクラ】だけで、葉は小さく、花も小さい。若葉が伸び始めてから開花。駒ヶ岳では、標高1400以上の地域に分布し、【亜高山帯】では10mほどに成長、【高山帯】には少なく大きくなれないため【千畳敷】では1mほど。

◎【ハイマツ】 (マツ科)★キーワード=【ホシガラス】  P100
枝は横に這い、地面に接したところから発根するため、どこまでが1本の個体かわからない。成長はきわめて遅く、小指大の枝でおよそ50年。種子を散布するのは【ホシガラス】(ダケガラス)で、岩の上で種子をついばむとき、こぼれおちた種子が発芽する。

ハイマツ ハイマツ ハイマツ

(※掲載写真は、今回私が撮影しています。ガイドブックの写真とは異なります)



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『ガラパゴスのふしぎ』名立たる専門家による充実した解説に魅了されます。一度は訪れて見たい地球上の別世界、お薦めです。

■ガラパゴスのふしぎ■

人に対しての警戒心が全くない動物達。ガラパゴス国立公園のルールに「公園内の動植物には一切触ってはいけない」とあるが、好奇心旺盛な【ガラパゴスアシカ】などは、泳いでいる人のまたの間をすり抜けたり、浜で日光浴している人の中に突進してきたり、思いもよらない行動に人の方が驚き慌ててしまう。

私も、5mほどの距離から一緒に記念写真を撮ろうとしたら、アシカの方が興味津々、鼻先が顔に当たるほど近付いてきて、馴れ馴れしい歓迎?その息が魚臭かったこといまだに覚えている。触れると人の感染症をうつしてしまうこともあるので、こちらが逃げるしかない。

また、【ガラパゴスコバネウ】は“トレイル”(見学路)のすぐ脇、50センチもない距離で子育て中、カメラを向けても全くお構いなし、透明感あるブルーグレーの瞳が印象に残っている。【アオアシカツオドリ】にいたっては、なんとトレイルの真ん中で抱卵中、何もこんな場所で!こちらが避けなければ、踏んでしまいそう。

ガラパゴスに関して名だたる専門家によるガイドブック。歴史から成り立ち、固有種から外来種問題、危機遺産となっている現状まで詳しく解説している。これ1冊あれば【ガラパゴス諸島】がよく理解できる優れもの。お薦めです。

★詳細はこちら↓
ガラパゴスのふしぎ


NPO法人日本ガラパゴスの会 著
2010.03.25.初版第一刷
サイエンス・アイ新書SIS-159/ソフトバンク クリエイティブ㈱

★★★☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★★ 保存版
★★★★☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価
 
★お薦め関連書籍

ガラパゴス博物学


ガラパゴス諸島

◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎「世界自然遺産第一号」P4
1978年、登録。
ダーウィンの訪問から170余年。2001年にはガラパゴス海洋保護区も含めた登録となる。
現在島民3万人、観光客17万人/年、人と物の往来が増え【外来種】問題が深刻化し、2007年に“危機遺産”に指定される。観光客の推移1979年(12,000人)、1989年(42,000人)、1999年(66,000人)、2008年(173,000人)。

○【エルニーニョ】と【ラニーニャ】 ★キーワード=【エルニーニョ】【ラニーニャ】 P49
 【エルニーニョ】
海水温の上昇と、降雨の増加をもたらす【エルニーニョ】は、貿易風が弱くなり西部熱帯太平洋の高水温表層水が東へ移動することで発生すると考えられる。
1982~1983年、1997~1998年は、海水温が4~6℃上昇し、降水量が例年の2倍程度増加した。
【サンゴ】は、大規模な【白化現象】、【ウミイグアナ】は、餌となる緑藻類の減少とともに個体数が減少。
【ガラパゴスアシカ】も餌となる小魚の餌となる植物プランクトンの減少で、個体数が著しく減少した。
 【ラニーニャ】
海水温の低下と、陸地の乾燥をもたらす【ラニーニャ】は、貿易風が強くなり、雨はほとんど降らなくなる。【プランクトン】が増えることで、海洋生物が増える一方、陸生生物は、極度の乾燥に襲われる。

◎「ガラパゴス諸島の生態系の特徴」 ★キーワード=【ニッチ】【極相】【スカレシア】 P77 P162
 動物
食物連鎖の頂点に【オオカミ】【ヤマネコ】【クマ】などの肉食性哺乳類がいない。また、【ヤギ】【シカ】【ウサギ】など草食性哺乳類がいないため、【ゾウガメ】が草食動物の【ニッチ】を占めていた。
 植物
中腹の雲霧帯には【スカレシア】1種の独特な森林が発達、低木類も10種に満たず、草本類も貧弱で、赤道直下とは思えない単純な森林。
★植生遷移の【極相】を構成する【陰樹】が欠けていることが大きな特徴。現在、耐陰性のある【キニーネ】【グアバ】などの外来種が進出し、【スカレシア】を駆逐しつつある。
寿命が10年ほどの【スカレシア】は、【エルニーニョ】など異常気象がきっかけとなり、一斉枯死する。そしてまた【スカレシア】の一斉発芽を繰り返す。
★【スカレシア】は、乾燥地、湿潤地それぞれに適応し、1種の祖先から低木12種(乾燥低地)、高木3種(湿潤高地)へと分化。どれも祖先の草的な性質を残し、条件がよいと発芽したその年に花をつける。しかし、基になった祖先種はまだ確定されていない。
★キク科は22属56種、このうち42種が固有種(固有種率75%)、ガラパゴスの種子植物を代表する。

◆《ポイントひろい読み BEST 5》◆

○【ダーウィン】 ★キーワード=【マネシツグミ】P14 P18
1835年9月、ガラパゴス諸島に到着、9月15日より10月20日まで滞在、【サン・クリストバル】【フロレアナ】【イサベラ】【サンティアゴ】の4島に上陸している。1859年11月【種の起源】刊行、今から150年前、ピーグル号帰国から23年後のこと。 
【ゾウガメ】【フィンチ】から進化論を着想したといわれることがあるが、ガラパゴス諸島滞在中、唯一形態の違いに気付き、島ごとに標本を採取したのは【マネシツグミ】だった。

○【ガラパゴス諸島】 ★キーワード=【ガラパゴス・ホットスポット】【ナスカプレート】 P34 P43 
大陸より1,000km離れ、面積10km2以上の13の島と100以上の岩礁や島が、東西300km、南北380kmの範囲に点在。陸地総面積は、7,955km2。 96.7%は【ガラパゴス国立公園】に指定され、保護区域としてゾーニング制度が施行される。
【フェルナンディナ島】周辺に【ガラパゴス・ホットスポット】があり、間欠的にマグマを噴き出している。【ナスカプレート】上の島は、東南東へ毎年5cmほど移動しているため、東南東へ行くほど古い島となる。

◎【種分化】 ★キーワード=【種分化】【ダーウィンフィンチ】 P67 P83
諸島内の【種分化】は、【爬虫類】【ダーウィンフィンチ】【マネシツグミ】【スカレシア】【レコカルプス】(キク科)などにみられ、諸島の中では、東方にある島(より古い島)で【種分化】が進む傾向がある。
★ガラパゴスでは【ダーウィンフィンチ】が13種に分化し、それぞれの環境、食物に適した嘴をもつ。ハワイでは【ハワイミツスイ】が、化石種を含めると45種におよび嘴の形態が多様化している。

○「警戒心の欠如」P97
ガラパゴスに限らず、島嶼地域の動物は人が近づいても逃げない。一般に天敵がいないためと説明される。しかし、『ピーグル号航海記』でダーウィンは、このことについての考察を記述している。
「ガラパゴスの前に立ち寄ったフォークランド諸島では、【タカ】【キツネ】などの捕食者がいるにも関わらず、鳥類は人間に対し警戒心を全く持たない。このことから、ガラパゴスに、肉食動物がいないことが理由にはならない。人間に向けられた独特の本能であり、一般的な警戒心とは別のようである。」
★島嶼の生きものたちの警戒心は、人間など特定な対象に欠けているのかもしれないが、どのように認識し、記憶し代々伝えているのかはまだ解明できていない。

◎「ガラパゴスの生きものガイド」P100
固有種を中心に、27種についての生態、生息地が記載されている。
【ゾウガメ】【イグアナ】の種と特徴、食性、エルニーニョの影響など分かりやすい解説。
【ダーウィンフィンチ】では、【種分化】の過程、13種の分類と食性、道具を使う【キツツキフィンチ】
【カツオドリ】【グンカンドリ】【ガラパゴスアホウドリ】【ガラパゴスペンギン】【ガラパゴスコバネウ】などの解説もポイントをとらえた分かりやすい解説。
砂浜、ベンチ、漁船の甲板などいたるところで昼寝をむさぼる【ガラパゴスアシカ】、現地では“シーライオン”と呼ばれ人気者。小型で岩場を俊敏に移動する【ガラパゴスオットセイ】、しかし、移動につかれるとその場でバタリと休憩、しばらくするとまた移動を続ける。

◆《チェックポイント BEST 3》◆
ここは少し上級者編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。

◎【固有種率】P65~
 植物等
裸子植物         0種(00.0%)
被子植物(単子葉)  221種(58.9%)
被子植物(双子葉)   22種(24.2%)
シダ植物         8種( 6.8%)
コケ植物        18種( 6.5%)
★胞子で増える植物は固有種率が低い理由は、風に乗り進出しやすいため。
 動物
軟体動物(海産)   148種(22.7%)
軟体動物(陸産)    80種(96.4%)
節足動物(海産)   181種(42.0%)
節足動物(陸産)  1071種(52.0%)

魚類 (軟骨)      0種(00.0%) 
魚類 (硬骨)     41種(10.2%)
爬虫類(海産)      0種(00.0%)
爬虫類(陸産)     37種(100 %)
鳥類(海鳥類)     15種(25.9%)
鳥類(陸鳥類)     31種(28  %)
哺乳類(海産)      2種( 6.8%)
哺乳類(陸産)     13種(92.8%)
★同じ【海洋島】のハワイには、固有の爬虫類はいない。小笠原でも1種、ガラパゴス諸島に多く生息するのは、代謝が低く乾燥に強いことのほか、大陸の生物相の反映、海流などさまざまな要因が重なったためと考えられる。

◎「種数と固有率」P84
【種子植物】 小笠原 261種(固有率44.4%)ガラパゴス:449種(51.8%)ハワイ: 956種(88.9%)
【シダ植物】 小笠原  66種(固有率31.8%)ガラパゴス:117種( 6.8%)ハワイ: 143種(64.9%)
【哺乳類】  小笠原  1種(固有率100 %)ガラパゴス: 43種(34.8%)ハワイ: 1種(100 %)
【鳥類】   小笠原  15種(固有率67.0%)ガラパゴス:165種(27.8%)ハワイ: 52種(90.4%)
【陸産爬虫類】小笠原  1種(固有率100 %)ガラパゴス: 37種(100 %)ハワイ:  0種
【両生類】  小笠原  0種            ガラパゴス: 0種          ハワイ:  0種
【昆虫類】  小笠原 802種(固有率31.0%)ガラパゴス:1976種(50.1%)ハワイ:5161種(99.1%)
【陸生貝類】 小笠原 100種(固有率90.0%)ガラパゴス: 83種(96.4%)ハワイ:1060種(99.0%)

○「最大の脅威【外来種】」P178
 意図的に持込まれ野生化
【ヤギ】:植物を食い荒らすことで、【ゾウガメ】と競合。
【ブタ】:【ゾウガメ】の卵を食べてしまう。
【グアバ】【アカキナノキ】:耐陰性のある外来種が進出し【スカレシア】を駆逐。
 飛行機、船舶による意図しない持込
【昆虫類】【爬虫類】【哺乳類】【植物】など、自然の障壁が取り払われ【外来種】の移入は日常的になった。
 食用の野菜、果実に付着し侵入
【ヒアリ】【アシナガバチ】【寄生バエ】【カイガラムシ】など、検疫をすり抜け、容易に拡散するため防御が難しい。
 微生物
【ボックスウィルス】:動物のほとんどがある種の【ボックスウィルス】に感染している。宿主間の直接接触で簡単に感染する。【鳥ボックス病】も、ゴミ焼却場などに集まる鳥相互の接触で感染拡大が起りうる。一部でこの病例がみられている。
【ガラパゴスペンギン】と【マラリア】:【ハマダラカ】を通し、【鳥類】【爬虫類】【哺乳類】へ感染を広げている。
【サシガメ】と【シャーガス病】:【サシガメ】は、病原性原生動物の【クルーズ・トリパノソーマ】の宿主、ダーウィンも感染したと思われる。現在、【サシガメ類】が、住居区に【外来種】として繁殖、島民に多くの【シャーガス病】患者がいるとみられる。
★在来植物 553種(固有種 234種)に対して、外来植物 919種が確認され、このうち 2^3割が野生化し、今後も増える見込。



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テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『小笠原諸島に学ぶ進化論』生物進化について、データと分かりやすい解説から、その不思議さと危うさが見えてくる。貴重な存在である【閉鎖生態系】の【固有種】。

■小笠原諸島に学ぶ進化論■ 7月新刊

【海洋島】における生物進化を理解するための基礎知識
小笠原の自然の基本的構成
現在直面している保護上の問題 
以上の内容が端的にまとめられ、この一冊で小笠原についての基礎が理解できる

小笠原の生物進化について、データとともに分かりやすい解説から、その不思議さと危うさが見えてくる。貴重な存在であり、僅かな環境の変化で存在を脅かされる【閉鎖生態系】の【固有種】。
過去の【移入外来種】がもたらした環境への影響がいくつも挙げられている。そして、一度移入された外来種を排除することがいかに困難かも知らされる。なかでも【グリーンアノール】と【アカギ】。

【グリーンアノール】対策では、粘着テープによる捕獲が進められている。世界遺産登録の必要条件であるとともに、激減している昆虫類を守る生命線でもある。昆虫類が激減することで、こんどは植物の花粉媒介に支障をきたし、次世代の種子ができなくなる。一種の【外来生物】で、生態系のネットワークが破綻する。

1,000キロの海原、片道26時間かかる船旅、数日で行ってこられる場所ではない。2010年2月、世界遺産登録申請をした。現在、簡単に行けないこと、宿泊など収容能力が限られていることなどは、小笠原の環境を維持する上で一役買っていると思われる。世界遺産になり、施設が改善されることで、むしろ自然が破壊される要因になりはしないか?危惧される。

世界自然遺産第一号の【ガラパゴス諸島】は、観光客が年間17万人を超え、2007年ついに “危機遺産” に指定されたことを考え合わせると、この“二の舞”とならぬよう慎重な対応が求められる。小笠原の自然を守ることに繋がる世界遺産登録であってほしいと切に願う気持である


追記。
もう一つ、まったく同感の記事がある。常々、何ともやりきれない引用表現と感じていたので、ここで紹介させていただきます。

【IT】 分野で、“世界に通じない日本だけのやり方”を“ガラパゴス化”と揶揄する言い方が広まっている。
しかし、地域の独自性や生物多様性を尊重する立場からすると、ガラパゴスの独自の生物世界はまさにその代表であり、世界的に価値あるものとして認められ、世界遺産にも指定されているのである。
本来評価すべきことを否定的な意味合いで例えに用いるのは適切ではない。(P155)

★詳はこちら↓
小笠原諸島に学ぶ進化論


清水善和(しみず・よしかず)著
2110.07.01. 初版第1刷
知りたいサイエンス081/株式会社技術評論社

★★★☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★☆ 保存版
★★★★☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価

★お薦め関連書籍

小笠原の植物フィールドガイド
 

小笠原の植物フィールドガイド(2)

◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎「【海洋島】で進化を促進する要因」 
                     ★キーワード=【創始者効果】【遺伝子浮動】【ビン首効果】【群島効果】【種分化】 P35
◆ 【創始者効果】
大陸から偶然たどりつくごく少数の個体の遺伝子は限られているため、島の集団の遺伝子組成が決まってしまう現象。
◆ 【遺伝子浮動】
少数個体の集団では、【突然変異】が偶然に左右され、集団に固定されたり除かれたりしやすく、全体に速く広がりやすい現象。
◆ 【ビン首効果】
一度少数個体になり、回復すると、個体数は回復しても集団の遺伝的な内容が貧弱になる。これをビンの首になぞらえて命名。★何度も【ビン首効果】を経験した集団は、個体数は多く見えても、遺伝的には均一で、環境の変化に対して脆い可能性がある。
◆ 【群島効果】
孤島の場合、島の中の異なる環境に進出した個体が、それぞれの場所で【種分化】を起こす可能性がある。複数の島があれば、それぞれ独立して起るので、【種分化】の起る可能性も多くなる。
◆ 【隔離】と【種分化】
島にたどりついた種は、大陸の元集団とは切り離され独自に進化する(地理的隔離)
島の異なる環境、島ごとの間で隔離が生じ、それぞれ独自の進化が起る(異所的種分化)
同所的なのに、近縁な2種がいながら交雑が起らずに、子孫ができない場合(生殖的隔離)

◎「【海洋島】の植物の特徴」P135
◆地味で目立たない花をつける傾向がある
理由)小型の【ハナバチ類】【アブ】が主要な訪花昆虫で、大型の【チョウ】【ガ】は非常に少ない。赤の目立つ【ムニンフトモモ】には【メジロ】など鳥類も訪花する。
◆【雌雄異株】の割合が高い
小笠原で約13%(樹木に限ると30%)。少数個体から出発する【海洋島】で、最初から雄、雌2個体が到着しないと子孫ができない【雌雄異株】では、1個体で子孫を残せる【雌雄同株】に比べ定着のチャンスが低い。しかし、一度定着すると、全体の個体数が少ない【海洋島】で、遺伝子の多様性を高く維持できる。
★小笠原の【ムラサキシキブ属】は、両性花から雌雄分化へ移行中と思われる。
◆木本化現象
【キキョウ科】【キク科】の草本的植物が、【海洋島】で巨大化、木本化する。理由)競争者が少ないこと、温暖な気候が年をまたいでの生育を可能にしたことなど。
小笠原の海岸の崖に生育する【オオハマギキョウ】(キキョウ科)、2mにもなる草本で、茎の下方は木化。
【母島】の主稜線部(350m以上)には、雲霧帯的な環境があり、そこにだけ樹木となった【ワダンノキ】(キク科)が生育。
★ガラパゴスの【スカレシア】(キク科)は、南米の【ヒマワリ】の仲間が祖先と考えられる。
【適応放散】し、15種に分かれ、内3種は樹木となり、森林を形成。【ワダンノキ】との共通性が多い。

◎「武装しない植物」P160 
【ヤギ】【ヒツジ】【シカ】など、草食動物が欠ける【海洋島】では、“刺”や“有毒物質”などで、被食に対抗する必要がない。
★逆に、ここへ【ヤギ】など草食動物が放されると、無防備な植物は、壊滅的被害を受けることになる。

◎「【陰樹】の侵入」P161
【海洋島】の植生は基本的に【陽樹】が中心で、【陰樹】が欠けた状態。
【植生遷移】も【陽樹】の多い状態で安定し、撹乱を契機に世代交代している。
外来の【陰樹】が侵入すると、在来の【陽樹】を押さえ、安定した【極相林】を形成してしまうことになる

◆《ポイントひろい読み BEST 3》◆

○【海洋島】 ★キーワード=【大陸島】【海洋島】 P21
【大陸島】【海洋島】の成立の違いをよく知ることがポイント
【大陸島】は、過去に大陸と地続きになったことがある島。
動植物が移動できたため、基本的な【植物相】は大陸と共通している。
【屋久島】【奄美】【沖縄】の島々も、過去に日本本土や大陸と地続きになったことがある。
【海洋島】は、海洋中に成立し、一度も大陸と地続きになったことがない島。海が移動の障壁となるため、ごく限られた動植物を祖先とし、独自の進化をとげている。
世界的には、【ガラパゴス諸島】【ハワイ諸島】が、日本では【小笠原諸島】【大東諸島】がある。
【海洋島】2つのタイプ
【ホットスポット起源】海洋中の不動の一点から溶岩が噴出するタイプ【ガラパゴス諸島】【ハワイ諸島】
【島弧活動起源】プレートが沈み込む上部の火山活動によるタイプ【小笠原諸島】

◎「小笠原の特徴ある動物」
◆【メグロ】 ★キーワード=【生態的解除現象】 P109
本土では、種ごとに食餌方法が特化しているのに対し、一種で何種類もの食餌方法を兼ね備える。
【生態的解除現象】といい、競争種の少ない【海洋島】で、特徴的な現象。
◆【ハナバチ類】P117
【ハナバチ類】は、花の蜜や花粉を食料とし、受粉を媒介する仲間で、【ミツバチ】もその一種。
9種類の固有【ハナバチ類】は【オガサワラクマバチ】を除き、小型で目立たない種。、小さく地味な花が多い小笠原の植物に似合っている。戦前に養蜂のため【セイヨウミツバチ】が持ち込まれ、一部野生化。
【父島】【母島】などでは、固有【ハナバチ】が衰退し、【セイヨウミツバチ】が受粉活動。
◆【陸産貝類】(【カタツムリ】の類)P121
小笠原の生物進化を代表するグループで、島ごと、地域ごとに隔離が生じやすい細かな環境の違いに適応し、分化する【適応放散的】種分化の事例もある。固有種が7種もある。
★他の【海洋島】では絶滅したものが多いのに対し、在来種104種のうち80種(76.9%)が生存していることも小笠原の特徴。
◆ 【淡水魚】P152
海を越えることができないため、一般的に【海洋島】に不在。その中で、【ハゼ】の仲間は、独自の種へ分化する例が知られ、【オガサワラヨシノボリ】が唯一淡水に棲む固有種。

○「【生態系】破壊する【外来種】(動物)」P117 P163
◆【ヤギ】【ブタ】1853年、ペリーが放った記録がある。
◆【グリーンアノール】(中南米原産、のトカゲの仲間)P165
グアム島から侵入したとされる。地表から樹冠まで広く捕食活動をし、昆虫類に壊滅的影響。
【グリーンアノール】の侵入している。【父島】【母島】では、昆虫全般が壊滅的な状況で、植物の受粉ができず種子ができなくなる恐れがある。
◆【ニューギニアヤリガタリクウズムシ】(肉食性陸棲プラナリアの仲間)P168
数ミリの大きさで、靴底に付着したりして運ばれる。固有の【陸産貝類】が急速に姿を消している。
○「【生態系】破壊する【外来種】(植物)」P171~
◆ 【リュウキュウマツ】戦前に薪炭利用の目的で沖縄より導入。
在来のマツのない小笠原で、パイオニア種として裸地に侵入、成長すると在来種の樹冠の上に自らの樹冠を形成し定着。在来陽樹の【ムニンヒメツバキ】とともに広大な【マツ・ヒメツバキ二次林】を形成した。
◆【モクマオウ】(オーストラリア原産)も戦前に薪炭や荒地用造林樹種として導入され、海岸地域の裸地に進出し【モクマオウ林】を形成する。
林床の落ち葉が腐りにくく、5cmも積もるため、在来種の実生が育たず貧弱な林床となる。
◆ 【ギンネム】(戦前に崩壊地の土留め用として導入)成長が早く、3年で樹林の状態。一度【ギンネム】の純林になると、林床に在来種が育たず、【ギンネム】が維持される。
◆【アカギ】(東南アジア原産、戦前に【父島】【母島】に植林)現在巨木林になっている。生命力がすさまじく、台風で倒れた幹から萌芽し、以前にも増し広く樹冠を形成する。気候条件が適していたため、原産地をしのぐ成長。大量に付ける果実は、鳥による散布でも広範囲に広がり既存種を圧迫する。(トウダイグサ科)
◆【ガジュマル】(戦前に沖縄より緑陰樹として導入)当初は共生関係にある【コバチ】はいなかったが、後に【ガジュマルコバチ】が侵入し芽生えが出現しだした。【ガジュマル】の芽生えは、上方の樹冠にあり、駆除も容易ではない。

◆《チェックポイント BEST 3》◆
ここは少し上級者編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。

◎「【海洋島】に共通する【島症候群】(カールキスト)」 
                                                   ★キーワード=【島症候群】【生物相】【生態的解除現象】 P53
①【生物相】が貧弱、②【生物相】がアンバランス、③ 独自性(固有性)が高い、④ 属島ごとの固有種が多い、⑤【適応放散】が起りやすい、⑥【食物連鎖】が単純、⑦【生態的解除現象】がみられる、⑧【植生遷移】が単純、⑨ 移動(分散、散布)能力が低下、⑩ 防衛能力低下(恐れしらず)、⑪【新ニッチ】を開拓、⑫【草本が木本化】、⑬ 目立たない花が多く、【雌雄異株】の割合が高い⑭ 希少性が高い(絶滅しやすい)、⑮ 外来種が侵入しやすい。
全体の種数が少なく、偏りがあるため【ニッチ】が多いことが、多様な進化を可能にする根本的理由

◎「種数と固有率」P102
【植物】    441種(固有率36.5%)、ガラパゴス :556種(42.6%)、 ハワイ:1099種(85.8%)
【哺乳類】    1種(固有率100%)、 ガラパゴス : 9種(88.9%)、 ハワイ:  1種(100%)
【鳥類】     15種(固有率73.3%)、ガラパゴス : 46種(23.5%)、 ハワイ: 52種(90.4%)
【爬虫類】    2種(固有率50.0%)、ガラパゴス : 37種(100%)、  ハワイ:  0種
【両生類】    0種、             ガラパゴス:0種、         ハワイ: 0種
【昆虫類】   1406種(固有率25.7%)、ガラパゴス :1976種(50.1%)、  ハワイ:5161種(99.1%)
【陸生貝類】  104種(固有率94.2%) ガラパゴス : 83種(96.0%)、 ハワイ:1060種(99.0%)
★ブナ科、マツ科が不在。大陸では主役となるため【海洋島】の森林は脇役が主となる独特の構成。
★翼のある【オガサワラオオコウモリ】を除き、哺乳類がいない。海水に弱い【カエル】など両生類もいない。
★鳥類では【スズメ】がいない。身近な小鳥として【ウグイス】【メジロ】と【メグロ】(母島)がいる。
☆小笠原諸島は総面積で 105.4km2。(【ガラパゴス諸島】の1/74、【ハワイ諸島】の1/156)

◎「【湿性高木林】【乾性低木林】の2つのタイプに分けられる小笠原の森林」P126
◆【湿性高木林】
低地、緩斜面の土壌の発達した適湿地の成立する樹高20mに達する森林。
林冠には【シマホルトノキ】【ウドノキ】【テリハハマボウ】【アカテツ】などの高木に【オガサワラグワ】【センダン】【ムニンエノキ】【シマムクロジ】【アコウザンショウ】などの陽樹が混在する特徴がある。
下層には、【モクタチバナ】が優占する。希少種として【セキモンノキ】【オオヤマイチジク】【タイヨウフウトウカズラ】などがある。
★【オガサワラグワ】は硬く緻密で優良材となるため、開拓初期に伐採されつくされ絶滅に瀕している。
陰樹を欠き陽樹が多いため、遷移として台風による倒木が重要と考えられる
◆【乾性低木林】
山地平坦面の乾燥気味な土地に成立するため、農地に適さないことが幸いし【父島】【兄島】にまとまって残存。標高150m以上で雲のかかりやすい場所に広がる。
【シマイスノキ】【ムニンヒメツバキ】【アカテツ】【シマシャリンバイ】【ヒメフトモモ】【テリハハマボウ】
など樹高5~10mの低木が樹冠を構成。尾根の岩石露出地周辺で、土壌が薄く感想が厳しい場所に、【アカテツ】【テリハハマボウ】など【湿性高木林】と共通する樹種もあるが、株立状の矮低木となり、生育形に違いがある。⇒これも【生態的解除現象】の一つと解釈される。
固有種の割合が多く(30種の構成種の約80%)、多くが希少種で絶滅危惧種であることが特徴




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