スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『コウモリのふしぎ』日本で最も種の多い哺乳類、不思議な生態、超音波を聴き裏をかく昆虫まで紹介。エコーロケーション、トーパーなど話題豊富な解説書。

■コウモリのふしぎ■


日本で最も種類の多い哺乳類は?…【コウモリ】。意外に感じる人が多いのではないでしょうか。
種数で哺乳類の 1/5 を占めるとは、これも意外! 
分類上は【翼手目】。分類名は古臭かったり、小難しい名称が多い中で、【コウモリ】の特徴を言い得ていて、気に入っている命名の一つ。

身近なところにいてもなかなか気がつかない哺乳類、調べてみるとその生態とても変わっていて面白い。そんな不思議な生態と知らなかった素顔がよく分かるお薦めの一冊です。

【エコーロケーション】【鼻葉(びよう)】【トーパー】などの用語が分かれば【コウモリ通】。哺乳類のなかでもその生態ひとつひとつに特徴がある。ここに何とも興味が尽きない魅力がある。

写真もなかなか素晴らしい!生育地の世界地図、イラスト、データも充実している。観察するためのガイドが巻末に載っているところも、好感が持てる構成。なかなか知り得なかった【コウモリ】の世界が分かりやすく紹介されている。なかでも【エコーロケーション】で昆虫を捕獲する方法の解説など特に詳しく解説されている。

惜しいのは、正誤表がはさまれていて、なんと20近くも訂正がある!
これ以外にも私が気付いたところに
(誤)新生代第三期 ⇒(正)第三紀 があり、校正がお粗末!
 知られざる進化の奇跡 ⇒ 軌跡(奇跡的な進化という意味でもなさそう。単なるイージーミス?)
 キティブタバナコウモリの前腕長が22センチ?これでは最小の哺乳類にならない?⇒2.2センチ
“テイタラク”な校正で、折角の本が“ダイナシ!”である。



★詳細はこちら↓
コウモリのふしぎ

コウモリのふしぎ

価格:1,659円(税込、送料別)

船越公威(ふなこし・きみたけ)福井大(ふくい・だい)
河合久仁子(かわい・くにこ)吉行瑞子(よしゆき・みずこ)
2007.07.25. 初版第一刷
知りたいサイエンス 014

★★☆☆☆ 難易度
★★★★★ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★☆ 保存版
★★★★☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価
但し、誤字、脱字、記載ミスなど多く、校正チェックができていない点は、評価以前である!何とも残念!





◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎「逆さまにぶら下がるのは、軽量化の結果」 ★Keyword=【ペリット】 P146
 後肢の鉤爪を引っ掛けて、逆さまにぶら下がる
後肢の大腿骨、筋肉が虚弱化し、膝の関節が後ろ側に曲がるため、立つ機能は失われている。
★飛行のため軽量化が避けられず、後肢の退化が進んだとみられる。
 排泄の頻度が多いのも軽量化
消化管内に食物が滞留する時間も短く【ユビナガコウモリ】で1時間、【アブラコウモリ】で45分程度で排泄。【オオコウモリ】では、果汁だけを摂り、種子、果皮、繊維成分などは【ペリット】として吐き捨てる。

◎【エコーロケーション】 ★Keyword=【エコーロケーション】 P82
 反響定位:発した高周波音(パルス)と反響音(エコー)を比較し物体の認識をすること。一部の【大コウモリ】と全ての【小コウモリ】が採用。
例えば、音速340mで、パルスとエコーの差が2ミリ秒あれば、34㎝先に物体があることが分かる。(数回^数百回発射/秒)
【エコーロケーション】のパルスは、
周波数が変調する成分【FM成分:frequency modulated】
周波数が一定な成分【CF成分:constant frequency】
から構成され、成分が単独あるいは合成され1つのパルスをつくる。
【FM成分】のうち周波数帯域が狭く時間幅が長い【狭帯域緩変調FM成分】は、エコー中に【acoustic glints(音圧や周波数の僅かな変化)】が生じ目標物の発見、認識に適している。また、ドップラー効果により、目標物との相対的な動きを把握している。

◎「【コウモリ】の超音波を聴き取り回避する昆虫」P108
 ガの仲間、ハンミョウ、コガネムシ、クサカゲロウ、カマキリ、バッタの仲間で知られている。これらの昆虫がコウモリの【エコーロケーション】パルスを聴き取ると、飛翔の方向、速度を変えて捕食から逃れる。これ以外にも飛翔の停止、さらには、妨害音を発する昆虫までいる。
★【ヒトリガ】の仲間は【クリック音】を出し、これを聞いたコウモリは捕食行動を中止する。
「超短波を探知することができる鱗翅目」P212
ジャクガ上科、ヤガ上科、スズメガ上科、メイガ上科など14科以上が知られる。耳の位置はさまざまなことから、各系統が独立して獲得した器官と考えられる。
★★ 昼行性のチョウは、【コウモリ】の捕食から逃れるため昼に活動を移す進化をしたとする説がある。【コウモリ】が【エコーロケーション】を獲得した暁新世、始新世には、【鱗翅目】が耳をもっていたことが化石から判明している。【鱗翅目】と【コウモリ】の間では太古より攻防が繰り返され、進化にも影響していると思われる。



◆《ポイントひろい読み BEST 5》◆

○「【コウモリ】基本データ(1)」P24
・1,116種202属18科(哺乳類5,416種29目) 
☆種数で哺乳類の1/5を占め、2,277種の齧歯目(ネズミ類)に次いで多い。

・日本に生息:37^40種、【コテングコウモリ】【ヒメホオヒゲコウモリ】は体重 5^8g、【クビワオオコウモリ】で400g。
・最大の【コウモリ】:【ジャワオオコウモリ】で 1,500g、翼を広げると 2mほどになる。
・最小の【コウモリ】:【キティブタバナコウモリ】で 1.5g、前腕長さ 2.2cm
★【チビトガリネズミ】とともに最小の哺乳類

・食性:約70%が食虫性、温帯に生育する種はほとんどが食虫性(クモ、節足動物の甲殻類を含む)。
・血液食の【チスイコウモリ】は、新世界の熱帯域に3種が知られるが、血液以外に昆虫も食べる。

○「【コウモリ】基本データ(2)」
「寿命」P58
一般的に哺乳類の寿命はサイズに比例するといわれるが、【コウモリ】は推定値の3倍もあり、5^15年といわれる。その上、洞窟、樹洞にねぐらがあり、天敵に襲われにくいので外的要因による死亡率が低い。

「出産」P130
【アブラコウモリ】は1^4子、多くは1産1子、他の哺乳類に比べ大きな子を生む(母体の体重の1^4割)。
★新生児の後ろ脚は、成獣の8割にまで達していて、出産直後から母親にしがみつくことができる。

「視力」 ★Keyword=【杆体】【錐体】【輝板】 P156
・夜行性の特徴として、角膜が大きく湾曲、球状のレンズ、網膜は光の明暗を感じる【杆体】は高密度で分布しているが、色を識別する【錐体】はほとんどない。角膜と厚いレンズで屈折率を大きくして多くの光を集め、網膜の外側の【輝板】で反射された光が再度【杆体】を刺激することで識別能力が高まる。
・有視界飛行の【オオコウモリ】は目が大きく、両眼の軸開度が20度程度で、立体視野が広い。網膜内に毛細血管が発達し、視細胞の活性を高めているため、うす暗い条件下での識別能力は人の2倍もある。


○「【コウモリ】基本データ(3)」
 「飛翔能力」P162
飛翔できる動物は、胴体、翼への風圧が、スピードの3乗に比例し増大するため、体を流線型にして、翼を細長くし適応している。【コウモリ】の飛翔速度は平均8.6^96.5kmと種により大きな差がある。飛翔には大量の酸素が必要で【コウモリ】の心臓の大きさは、同じ大きさの動物に比べ3倍、1回の拍動で2倍ほどの血液を送り込める。

「発声のしくみ」 ★Keyword=【鼻葉(びよう)】 P88
人間が聞くことができる周波数より高いので聞こえないが、強さは種により110デシベル以上、200回以上/秒ものパルスを発している。発生させた声を鼻から出す種と口から出す種がいるが、鼻から出す種では、鼻の周囲に皮膚、軟骨が変形した【鼻葉(びよう)】があり、声を収束させ遠くまで探索できる。

「捕獲の仕方」P97
捕獲方法は、体を上向きに傾け尾膜を丸め、翼とこの尾膜で捕獲し、尾膜のなかに頭を入れて捕食する。(口で直接捕獲していると思っていたが意外。直接捕獲には、精密な餌の定位が必要で効率的でない)


◎「温帯・寒帯に生息する【コウモリ】」P121
【翼手目】の18科中、3科の【キクガシラコウモリ科】【ヒナコウモリ科】【オヒキコウモリ科】が生息。共通する特性は、昆虫食、冬眠、年1回の発情・繁殖(昆虫が多い6^8月)。

◎【感染症】P80 
【狂犬病】【ニパウイルス感染症】【ヘンドラウイルス感染症】が知られるが、幸いにも日本では報告されていない。



◆《チェックポイント BEST 3》◆
ここは少し上級編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。

◎【トーパー:torpor】 ★Keyword=【トーパー:torpor】 P172
・体温を下げ活動を停止する状態のことで、
 日周性の【日内休眠:daily torpor】
 季節性の【季節性休眠:seasonal torpor】がある。

休眠時に体温を変化させることができる動物を【異温動物】と呼んでいる。
・恒温状態を維持するためには、摂取したエネルギーの8割も必要で、体積に対する体表面積の割合が大きいほど高くなる。翼まで含めると体表面の割合が大きくなる【コウモリ】にとって、体温維持にかかるエネルギーは大変な負担。【コウモリ】の摂食量は少なく、恒温性を維持できる量の半分程度にしかならない。【トーパー】は省エネのため必須の特性。
・温帯域の【コウモリ】の冬眠は、年の1/3。体温は外気温に近く、心拍数は1/10、呼吸数は1回/分(それ以下になる種もいる)。酸素消費量も1/100以下に激減する。

◎「進化の軌跡」P193
・両極以外のすべての大陸から、化石が発見される。
・今までに発見された化石は、完璧に【コウモリ】の形態を獲得していて、中間形質をもつ化石は見つかっていない。このためどの哺乳類と近縁なのか、納得できる仮説がない。
・分子系統樹によれば、【コウモリ】が、食肉類や奇蹄類と共通の先祖をもつ可能性が示された。
・【大コウモリ】と【小コウモリ】では、中脳上丘と網膜との神経のつながり方が全く異なることから【単系統】ではないとする議論があった。しかし、現在ではすべての【コウモリ】は共通の先祖をもつ【単系統】である説が受け入れられている。
・【エコーロケーション】の起源は、【コウモリ】の共通先祖にあり、【大コウモリ】で失われたと考えられている。
・【コウモリ】の起源はローラシア大陸で、一部がゴンドワナ大陸で進化した可能性が高い。【大コウモリ】や他の大きなグループも、約5,200^5,000万年前に分岐したようで、この時期は気温が上昇し、植物の種類や密度が増し、第三紀の昆虫が全盛を迎えた時期と一致する。

◎「【コウモリ】と植物」P214
実を食べることで種子の拡散や花粉の媒介などがある。
★★ アンデス山で発見された【シタナガコウモリ属】の【Anoura fistulata】は、舌の長さ8.49cmもあり、体長の150%にもなる(普段は胸にある格納庫に納められている)。8cmもある長い筒状の花に特化し、この花の蜜を舐めることができる。

 


☆☆☆ ブログランキング参加中 ☆☆☆
良かったと感じた方・参考になった方、
是非クリックして投票ください!

ここをクリック↓





にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

ペンギンに惚れこんでしまった著者。写真が素晴らしい、表情がいい。著者の思いが伝わるペンギンガイドブックである。【みんなが知りたいペンギンの秘密】写真がとてもいい!

■みんなが知りたいペンギンの秘密■

温暖化で、【ホッキョクグマ】と【ペンギン】が話題になることが多いが、「どれほどの種類がどこで生活しているか」といった生態や生育地については、良く知らないのではないだろうか。私もその一人、ペンギンの実体を理解し、種それぞれの特徴を知るきっかけになったガイドブック。
【エンペラーペンギン】と【コウテイペンギン】の生育地や生態の違い、ニュージーランンドが隠れたペンギン大国であることなど、わかりやすく解説している。

【クレイシ】【トボガン】【ハドリング】など、ペンギン用語がわかれば、かなりのペンギン通。
【フリッパー(翼)】【呼吸】の仕組から、【子育】【換羽】【進化】まで、ペンギンに関する基礎知識が簡潔に書かれ、巻末に【ペンギン用語の基礎知識】があるのもうれしい。

その上、写真が素晴らしい、なんともいい表情? 特徴が良く伝わってくる。かなりの“ペンギン好き”な人柄も伝わってくる。【マカロニペンギン】【コガタペンビン】など愛嬌のある姿が良くとらえられ、写真集としての価値十分。

「世界一ペンギン好きな国民」といわれる日本人の中で、ジェンツーペンギンの後ろ姿に惚れこんでしまった著者。
『いつまでもペンギンたちがおだやかに暮らしていけますように。この世界で人間と共存していけますように。』
そんな思いが伝わるペンギンガイドブック
である。


★詳細はこちら↓

みんなが知りたいペンギンの秘密



細川博昭(ほそかわ・ひろあき)著
2009.11.24.初版第一刷
サイエンス・アイ新書SIS-141/ソフトバンク クリエイティブ㈱

★★☆☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★☆ 保存版
★★★★☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価
 
《お勧め対象》 

関連推薦本 「  」

◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎「ペンギンの種類」 ★キーワード=【グアノ】 P31
ペンギン目ペンギン科は6属に分けられるが、種についてはいくつかの見解がある(16~18種)。
 エンペラーペンギン属
【エンペラーペンギン】【キングペンギン】
巣を作らずに、1つの卵を足の甲の上で暖める。深海まで潜る能力が高い。
 フンボルトペンギン属
【フンボルトペンギン】【マゼランペンギン】【ケープペンギン】【ガラパゴスペンギン】
別名、穴掘りペンギン(穴を掘って巣を作るため)フンボルトやケープでは、【グアノ】に穴を掘って巣を作る。
 アデリーペンギン属
【アデリーペンギン】【ジェンツーペンギン】【ヒゲペンギン】
黒・白のシンプルなツートンカラーとブラシのような長い尾が特徴。
 マカロニペンギン属
【イワトビペンギン】【マカロニペンギン】【ロイヤルペンギン】【スネアーズペンギン】【シュレータペンギン】【フィヨルドランドペンギン】
黄色、金色の冠羽が特徴。
 キガシラペンギン属
【キガシラペンギン】
ニュージランドに生息する1属1種の固有種。森の中で、木の根元に巣を作るため、開発による生息地減少で絶滅危惧種。
 コガタペンギン属
【コガタペンギン】【ハネジロペンギン 】
海鳥がペンギンへ進化した面影を残す原始的な属。やや前傾姿勢で歩く姿も海鳥を連想させる。

◎「ペンギンの受難」P194
15世紀末から500年の間、ペンギンにとって“苦難の時代”。
肥料資源として【グアノ】採取。このため多くの【ペンギン】の営巣地を奪う結果となった。
食料資源として、脂肪を蓄えた【ペンギン】。大航海時代から船乗りの格好の食糧。
“油”の原料としての脂肪。大量捕獲され“釜”で処理された。
★ペンギンの油を絞った“釜”の残骸の写真がある。ペンギン受難の歴史が、現実として哀しく映る。

○「ペンギン用語 主要5種」P200
【クレイシ】ヒナだけがつくる集団。単独営巣する種など、クレイシをつくらない種もある。(フラミンゴもつくる。)
【トボガン】おもに氷上を腹這いの状態ですべる様子。
【ハドリング】体を寄せて“おしくらまんじゅう”状態で寒さに耐える。定期的に中と外、風上と風下が入れ替わり負担を分担。
【呼び出し給餌】クレイシの中にいるわが子を呼んで給餌すること。(親子が声を聞き分ける)
【ルッカリー】数万から数十万羽からなる巨大コロニー。

◆《ポイントひろい読み BEST 5》◆

○【フリッパー】 ★キーワード=【フリッパー】 P17 
海中を力強く羽ばたくための翼、空を飛ぶ鳥に比べ、抵抗の大きい水中を飛び回るため強靭な構造の【フリッパー】を獲得。海に生育する他の動物に倣い【フリッパー】と呼ばれている。(水族館で、水中の様子を観察すると、まるで空を飛んでいるよう、陸地での“よちよち”愛嬌ある歩き方とは別人?別鳥?)

○「ペンギンの進化」P13 P48
【アホウドリ】【ミズナギドリ】【ペリカン】と近縁。魚を主食とする海鳥から進化。海の生活に特化した結果、足の位置を後部の尾に近づけ、効率的な泳ぎができる流線型を獲得。

◎「代表的な5種の特徴ある生態」P56
★全種について、地図上に生育地の表示がありとてもよくわかる。
 【エンペラーペンギン】
マイナス40℃にもなる過酷な冬の南極で、2か月にわたり抱卵するオス。海から 50^200㎞も内陸にコロニーを作るため、メスが戻るまで100日以上絶食し、40㎏の体重は22^23㎏になることがある。その上、孵ったヒナに【ペンギンミルク】(食道の内壁が剥がれ落ちた栄養価の高いミルク状の物質)を与える。
 【フンボルトペンギン】
フンボルト海流があるチリ、ペルー沿岸の温暖な地域に生息、日本の気候になじみやすい。
 【アデリーペンギン】
南極の短い夏の時期に繁殖、頭部に冠羽があり、求愛時や驚いた時、怒った時など逆立つ。目の周りの白いアイリングがチャームポイント。
 【マカロニペンギン】
金色の冠羽が“伊達男”をイメージさせたことから“マカロニ”と命名。2200万羽以上と最も生息数が多い。
★19^20世紀に、油を採取のため大量に捕獲された悲劇的歴史がある。
 【コガタペンギン】
最小のペンギン。定住性が強く、通年巣のそばで生活。ニュージーランド、オーストラリア南岸に生息。

○「ニュージーランドはペンギン大国」P102
【コガタペンギン】【ハネジロペンギン】【キガシラペンギン】【フィヨルドランドペンギン】と周辺に【シュレーターペンギン】【スネアーズペンギン】【イワトビペンギン】の合計7種が生息。

○「命がけの【換羽】」P139
全身の羽毛が【換羽】するには3^5週かかり、その間は撥水、保温が維持できないため、海に入って餌をとることができない。天敵に狙われやすく、体力の消耗も激しいため命がけのイベント。【ガラパゴスペンギン】だけは2度/年換羽。

◆《チェックポイント BEST 3》◆
ここは少し上級者編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。

◎「北半球にペンギンがいない理由」 ★キーワード=【オオウミガラス】 P104
南半球から北へは赤道を越える必要があり、暑さと、熱帯の海洋の餌不足を解決できない。北半球ではペンギンに近い生態を持った【オオウミガラス】がいた。
★《潜水性の海鳥比較》
南半球      ⇔ 北半球
ペンギン     ⇔ オオウミガラス(★ヨーロッパ北部の島に生息“ペンギン”と呼ばれていたが絶滅)
モグリウミツバメ ⇔ オオハシウミガラス
ミズナギドリ   ⇔ カモメ

○「【周極流】(南極の周囲を回る海流)の誕生」 ★キーワード=【周極流】 P190
3000万年前、南米大陸と南極大陸が離れ、ドレーク海峡が誕生し、南極を一周する【周極流】が誕生。海流と海流に伴う風の流れが低緯度地方と遮断され、氷の南極へ変貌。
【ペンギン】もこの【周極流】に沿って生育地を広げ、適応していったと考えられる。

◎「呼吸のしくみ」 ★キーワード=【気嚢】 P24 P168
鳥が持っている【気嚢】(きのう)をペンギンも持ち、効率よく酸素を取り組むことができる。
肺の後ろの【後気嚢】から前方の【前気嚢】へ空気を送り、酸素を取り込むことができる。
空気の流れと、毛細血管が交差し、効率よいガス交換ができる。
筋肉中にも大量の酸素をためておける。
★体の深部の体温を下げ(10℃程度も)酸素消費量を抑えているらしいことがわかってきている。


☆☆☆ ブログランキング参加中 ☆☆☆
良かったと感じた方・参考になった方、
是非クリックして投票ください!

ここをクリック↓





にほんブログ村 科学ブログ 自然科学へ
にほんブログ村

テーマ : 気になる本をチェック!!
ジャンル : 本・雑誌

“サウンドリーダー”でドットコードをなぞると、たちまち手元で【カエル】が鳴き出す。『声が聞こえる!カエルハンドブック』思いもよらない。驚きのハンドブック!スゴイ!

■声が聞こえる!カエルハンドブック■



このような本が出版されるとは思いもよらなかった。ある意味驚きのハンドブック!“サウンドリーダー”で各ページにあるドットコードをなぞると、たちまち【カエル】が手元で鳴き出す。スゴイ!

編集は『鳴き声』の聞かれる代表的な種類を、北海道から南西諸島まで鳴き始める順にカバーしている。同じ種類でも、土地により“方言”があり、これもよくわかる。これまたスゴイ!

旅先でカエルの声は聞いても、中々お目にかかることができないため、姿と鳴き声が一緒になり難かった。これで、見分け方から、交尾と産卵の様子、卵隗の形状、鳴のうの形状まで写真付きで良くわかる。なかでも録音が素晴らしく、まるでカエルが近くにいるようで愉快であり、感激でもある。この録音かなりの苦労があったはず、予期せぬ雑音、カエルが大好きなヘビのお出ましなどなど、その様子を想像すると感激もまた一入となる。

「一部のカエルを除き、鳴き声を観賞したり、探聴されることも少ない。是非本書を旅に携帯しその地域のカエルの鳴き声を自然の音とともに楽しんでほしい」旨、『はじめに』に記されている。
フィールド観察に持っていくだけでも楽しくなりそう。同行の方々とも話が盛り上がる。そんなハンドブックである。

★詳細はこちら↓
声が聞こえる!カエルハンドブック
(※サウンドリーダーは別に購入)



写真・文:前田憲男(まえだ・のりお)
音声:上田秀雄(うえだ・ひでお)
2010.04.22(初版第一刷)
株式会社文一総合出版


★☆☆☆☆ 難易度
★★★☆☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★★ 保存版
★★★★☆ 編集、構成
★★★★★ 総合評価
 
《お勧め対象》 

関連推薦本 「  」

◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎「ベスト観察期」P02 P08
観察のベストシーズンは、梅雨時の6月と思いがちだが、“繁殖期”が観察や鳴き声を聞くのに最もよい時期。それぞれの【カエル】のページ下に、“探聴カレンダー”が付いているのでわかりやすい。冬の間から、いやいや秋の内から鳴いている種類もある。主にオスが鳴き、メスを呼ぶのが目的。声を聞いた別のオスが次々鳴くと大合唱になるが、繁殖期を過ぎるとパッタリ鳴かなくなる。

◎「カエルの分類」 ★キーワード=【無尾目】 P05
無尾目で、ヒキガエル科、アマガエル科、アカガエル科、アオガエル科、ヒメアマガエル科の5科に分けられている。
(“無尾目”私には馴染みのない目だが、尾のない両生類と考えるとナルホド…と独り言)

◎「【鳴のう】の場所による分類」 ★キーワード=【鳴のう】 P46
6種に分類、【鳴のう】が膨らんだ写真がありとてもわかりやすい。なかなかこんな姿見られない貴重な写真。
(種類によりこんなに違う、喉を膨らませるだけではなかった!)

◎「【卵塊】の形状による分類」 ★キーワード=【卵塊】P64
6種に分類。それぞれの写真がわかりやすい。

○「前足の指が5本あるカエル」P56 P63
普通のカエルは前足の指4本だが、沖縄にいる【ホルストガエル】と奄美大島にいる【オットンガエル】の前足の指は5本ある。

◆《ポイントひろい読み BEST 5》◆
カエルを知るためのキーワード5例ひろいだしました。

◆【ニホンアカガエル】 ★キーワード=【リリースコール】 P16
本州の早い地域で12月から繁殖。【鳴のう】はなく、鳴き声は小さい。オスは浅い水中を鳴きながら移動しメスを探し、他のオスに接触すると接触されたオスは『リリースコール』を発する。
(カエルの生態を良く知らない私には【鳴のう】がないカエルがいること、『リリースコール』を発することなどとても新鮮!)

◆【ニホンヒキガエル】P24
早い地域では10月から繁殖期。【鳴のう】はなく、鳴き声は小さい。オスは夜、水中を移動しながらメスを探し頻繁に鳴き、近くのカエルに抱きつくが、オスの場合抱きつかれたオスは『リリースコール』を発し振り払う。秋に産卵されるとオタマジャクシのまま越冬し、暖かくなってから変態する。
(10月から繁殖すること、オタマジャクシで越冬することこれも意外!)

◆【アズマヒキガエル】 ★キーワード=【カエル合戦】 P25
2~6月に繁殖。【鳴のう】はなく、鳴き声は小さい。近くのものに手当たり次第抱きつき、ウシガエルや魚に抱きつき絞め殺すこともある。多くのオスがメスを奪い合う様子は【カエル合戦】として知られる。
(何とも凄まじいというか、真剣なカエルに失礼ながら笑ってしまいそう)

◆【ニホンアマガエル】 ★キーワード=【雨鳴き】 P28
繁殖期以外にも雨が降り出す前に鳴く【雨鳴き】をする。両足の“吸盤”で草や木に登っていることも多く、日中観察しやすい数少ないカエル。

◆【ウシガエル】 ★キーワード=【特定外来生物】 P45
1918年輸出用食料として北米より輸入し養殖されたカエル。
2008年に【特定外来生物】に指定され、捕獲した生体の移動、放逐が禁止された。
★(輸入されたり、輸出されたり、挙句の果ては【特定外来生物】。ウシガエルにとって人間とは、いかに身勝手な生き物であることか!)

◆《チェックポイント》◆
ここは少し上級者編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。
★皮膚呼吸をし、“水”の影響を受けやすい両生類。乾燥、温暖化はもとより汚染だの酸性雨だのことさら環境に敏感な生物。今回は、カエルに忍び寄る危機的な“感染症”をチェックポイントとして2例選びました。

◎【カエルツボカビ症】 ★キーワード=【カエルツボカビ症】 P77
カエルの皮膚に感染する【ツボカビ】の一種。感染すると衰弱、致死率が高く、野外での防除法はまだない。
★皮膚のケラチンを栄養とするため、ケラチンのないオタマジャクシは感染しない。オーストラリア、中米では、両生類が壊滅的被害を受け、絶滅した種も多い。
★島嶼(とうしょ)に固有種が多い日本でも、菌の侵入で絶滅が危惧される感染症。

◎【ラナウイルス】 ★キーワード=【ラナウイルス】 P77
魚類や爬虫類も感染。オタマジャクシからカエルへの変態中に感染し、出血して腹部が赤くなる。
日本で2009年に【ウシガエル】のオタマジャクシが感染し、数千から数万匹の死体が発見された。



☆☆☆ ブログランキング参加中 ☆☆☆
良かったと感じた方・参考になった方、
是非クリックして投票ください!

ここをクリック↓





にほんブログ村 科学ブログ 自然科学へ
にほんブログ村

テーマ : オススメの本
ジャンル : 本・雑誌

カテゴリ

☆★ 目次です! ★☆
こちらから ご覧ください ↓


プロフィール

Author:Dr.kusaichi
日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
そんな中から、選りすぐりのお薦め書籍をご紹介します。

植物の本、昆虫、小動物、菌類からウィルスまでいろいろ登場予定。
科学の本 身近で分かりやすく、肩の凝らない本が中心。
最近話題の本も登場、その他 私の勝手にいろいろ出てきそうです。
気軽に楽しんでいただけると幸いです。

検索フォーム
最新記事
リンク
Dr.kusaichi お薦めGOODS




★お薦めフィールドグッズ★

◆双眼鏡
バードウォッチングから樹の花など自然観察に最適。星空観察にも向いています。 明るく自然な視界、本格防水、メガネを掛けたままでも使いやすいお勧め品。

◆送料無料◆【新品】 ニコン 8倍双眼鏡 モナークIII 8×42D CF





◆双眼鏡
バードウォッチングから樹の花など自然観察に最適。防水タイプ。 ポケットに入る小型軽量タイプ。

★15時迄の代引注文は即日発送★ビクセン 双眼鏡 ニューアペックス HR 10×28 完全防水 (ケース...





◆ネイチャースコープ
気軽に携帯して、マイクロウォッチング、ニコンのカメラでそのまま撮影も可能。 野外観察が可能の優れもの、子供でも使える軽量、防水タイプ。

【ネイチャースコープ『ファーブル』ミニタイプ】
[メーカー取寄せ]ニコン ファーブルミニ 顕微鏡 ネイチャースコープ [Nikon NATURESCOPE FABREM...





◆フィールドスコープ
フィールドスコープの標準タイプ。軽量、防水タイプ。 グループ観察会などで、便利な1台。

Nikon ニコン III-A /フィールドスコープ 






◆ポケットルーペ
小型、軽量、高解像度。 レンズ有効径が大きく見やすい優れもの。

ニコン ニューポケットタイプルーペ 20D バーガンディ [Nikon 2・3・5x loupe 2・3・5倍 携帯 ...


 
 
 
◆コンパクトカメラ
小型、軽量、高解像度。 植物、小動物などズームマクロで雄しべ雌しべもきれいに撮れる使いやすいカメラ
 
光学10.7倍ズームを搭載、約5コマ/秒の高速連写を実現リコー CX2 シルバー 写真 




  


◆トレッキング用ストック
軽量、撮影時に一脚としてブレ防止にも使えます

 


キザキ カメラ一脚対応トレッキングポール KTE-1005C 【トレッキング用ストック】【smtb-TK】


 


ハイキング用ストック(アルミ製)【在庫切れ】LEKI レキ ULマイクロアンチSLS 1300136 550グリ...


◆【トレッキングシューズ】
軽量、通気性能、履心地


【送料無料】【20%OFF】ゴアテックスCaravan 00104 キャラバン トレッキングシューズ C-4 ブラウン 


★お薦めフィールド図鑑★


◆【声が聞こえる『野鳥図鑑』】
各ページにドットコードがあり、サウンドリーダーで再生。生きいきした鳥の声を聞けます。 地鳴、さえずりも別に再生できる優れもの。



声が聞こえる!野鳥図鑑増補改訂版





◆【声が聞こえる『カエル』】
『野鳥図鑑』に続く『カエル』良くこれだけの収録ができたと驚く内容です。 野鳥と同じサウンドリーダーで再生可能の優れもの。



声が聞こえる!カエルハンドブック





◆【日本帰化植物写真図鑑】
雑草と呼ばれる草本類の“外来種600種”が掲載され野外観察に心強い1冊。



日本帰化植物写真図鑑改訂





★樹木図鑑(携帯用ポケットガイド)

◆【庭木・街の木】ポケットガイド④
身近な庭木275種、413品種を収録。 フィールドで使いやすい。



庭木・街の木





◆【野山の樹木】ポケットガイド⑨
日本に自生する樹木372種400品種を収録。 庭木・街の木の姉妹版。



野山の樹木





★野草図鑑(携帯用ポケットガイド)

◆【街・里の野草】ポケットガイド②
四季の普通にみられる野草295種を紹介。 写真と解説がコンパクトで分かりやすい。



街・里の野草





◆【野山の野草】ポケットガイド⑩
野、山、水辺のよく見かける野草391種を紹介。 街・里の野草の姉妹版。



野山の野草





★昆虫図鑑

◆【野や庭の昆虫】
植物との関係から昆虫を表示している点が特徴。 庭、野山、作物、畑などに分けられ検索しやすい。



野や庭の昆虫





◆【昆虫の集まる花ハンドブック】
昆虫により花粉が運ばれる虫媒花を中心に142種の受粉方法、仕組みを解説。 気軽に観察と推理が楽しめる。



昆虫の集まる花ハンドブック





★こんな図鑑もありますョ!

◆【イモムシハンドブック】
チョウ類91種、ガ類135種、の合わせて226種を掲載。 幼虫、さなぎ、成虫の写真、ここまでの資料に感激。



イモムシハンドブック





◆【冬虫夏草ハンドブック】
漢方薬でよく知られる冬虫夏草。 基本から見分けまで見ているだけでも楽しい図鑑。



冬虫夏草ハンドブック




◆【ベリーハンドブック】
ツツジ科とバラ科の“ベリー”と呼ばれる実を付ける植物の図鑑。 女性に人気のベリー、こんなにたくさんあった!



ベリーハンドブック




★お薦めフィールド図鑑
                          (季節編)★


◆【日本の桜】
サクラ、栽培品種から、モモ、リンゴまでわかりやすく分類。 写真が鮮明で桜の季節に、必携の図鑑。



日本の桜増補改訂版




◆【日本のスミレ】 
山渓ハンディ図鑑⑥
可憐で人気のスミレ。しかし地域種あり、交雑種あり外来種もある。 検索表でまず見当を付けることから見分けるスミレ専門の図鑑。



日本のスミレ増補改訂




◆【日本の野菊】 
山渓ハンディ図鑑⑪
『検索チャート』『見分け方コラム』で野菊を見分ける手法を詳しく解説。 どこで見分けるかのポイントがつかめる。



日本の野菊




★じっくり調べる図鑑★
各部の詳細写真が多く分かりやすい。

◆【樹に咲く花】離弁花①

樹に咲く花(離弁花 1)改訂第3版


◆【樹に咲く花】離弁花②

樹に咲く花(離弁花 2)2版


◆【樹に咲く花】合弁花他③

樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物)改訂第3版


◆【野に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑①


野に咲く花


◆【山に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑②


山に咲く花4版


◆【高山に咲く花】 
山渓ハンディ図鑑⑧


高山に咲く花


最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
管理画面へ
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。