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『日本人の知らない環境問題』途上国では「環境問題は命の問題であり環境開発であり貧困の根絶である」という世界との認識の違いが浮かび上がる。

■日本人の知らない環境問題■ 5月新刊


一般の日本人は「環境問題は環境を守ること」と考えるが、世界では「環境問題は環境開発である」と考えることが常識である。【UNEP(国連環境計画)】のナイロビ本部で活動している著者の目を通し「環境問題」に対する日本と世界の認識の違いが浮かび上がる。

巻頭に「ピーターの話」として、ケニアの青年の生い立ちが紹介されている。
急峻な山間地に育ち、電気はなく道路もない。干ばつ時には一杯の重湯さえ手に入らない。一番近い井戸まで毎日2時間かけ往復、靴などなく裸足である。職を求めナイロビに出ても、水道とトイレは共同利用のスラム。トイレといっても穴を開けた場所が囲われているだけのもの。しかも、空腹が日常であり、マラリアや飢餓で子供たちが死んでゆく。

途上国の現実を知れば「環境問題は命の問題である」「環境問題は環境開発である」という実情が浮かび上がる。開発の遅れている国にとって、貧困問題や生活基盤整備の問題と密接に関連している切実な問題である。

まして、「地球にやさしい」という表現が、人間中心的で傲慢な捉え方であり、不遜な考え方であるという認識がないと、世界の認識とかけ離れるばかりか「環境問題」の本質を見失うことになる。
お薦めの一冊。



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価格:767円(税込、送料別)

『日本人の知らない環境問題』
大賀敏子(おおが・としこ)著
2012.05.25. 第1版
ソフトバンク新書 192


★★★☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★☆ 保存版
★★★★★ 編集、構成
★★★★★ 総合評価





◆ 感銘・共感・知見の一文 ◆

◎「環境問題に対する世界との認識の違い」P4 
・「環境問題は環境を守ること」と考える日本人に対し、世界は「環境問題は開発問題である」と考えることが常識であるという著者。
・国連会議で「環境問題」が取り上げられると議論は、「どのように経済開発を進め、貧困をなくすか」という視点から捉えられる。「地球温暖化対策」の議論も「途上国の成長をどのように支援するか」が会議の成否を決めるという。
『環境問題は経済成長と開発の問題である』このことを認識し理解しないと「環境問題」の本質を見誤る。さらに、環境をめぐるビジネスチャンスに乗り遅れることになる。と著者は説く。

◎【グリーン・エコノミー】 ★Keyword=【グリーン・エコノミー】 P4 
・経済成長、社会発展を確保をする際、同時に環境の効率利用と保全を図ることを両立させる方策。
途上国にとって「環境問題」とは、同時に経済発展、貧困撲滅、生活向上、社会基盤開発と捉えられる。「環境問題」という認識ではなく“命”の問題、つまり、紛争や干ばつ、飢餓など“命”に直結した問題として認識される。
・『経済成長と雇用創出を図り、社会の発展と貧困の撲滅を図りつつ、エネルギー効率を上げ、資源の効果的利用を進める経済のこと』

◎生活基盤の現状 P23
◆ スラムの住人/都市人口
46%(1990年)⇒33%(2010年)と低下したが、絶対数は8.27億人で26%増加
◆  清潔なトイレを使える人
54%(1990年)⇒61%(2008年)になったが、現在なお39%の人が使えない状態



◆ チェックポイント ◆

◎「70億の人口を前提にした環境問題」P26
・70億の人口を考慮して「環境問題」を捉えれば、『貧困は「環境問題」を引き起こす原因であり、「環境問題」がもたらす結果でもある』と著者。
・自然は生活の基盤であり、生活の糧を得るためなら可能な限り利用する。そして、そこの環境が劣化すればさらに奥地へと進出するため劣化が広がる。生活は良くなるどころか一層困窮し、牧草、燃料、水などの資源をめぐり紛争が頻発するようになる。

◎「環境問題のキーワード【持続可能性】」  ★Keyword=【持続可能な開発】 P46
・【持続可能性=サステイナビリティ(sustainability)】【持続可能な開発=sustaiable development】は、「環境問題」を議論する際の重要なキーワード。
・持続可能な開発とは『将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今日の世代のニーズを満たすような開発』(1987年、環境と開発に関する世界委員会)
◆【持続可能な開発】2つの概念
1)とりわけ世界の貧しい人々の必要不可欠なニーズ(最優先に行うもの)
2)現在と将来のニーズを満たすため資源を利用したり環境負荷を加える場合、地球の収容能力の範囲内に抑えるべきである。

◎「先進国の課題、途上国の課題」P50
・先進国の課題は、持続可能でない消費と生産を改めること
・途上国の課題は、貧困を根絶すること
「環境問題」は、南北問題同様、先進国側と途上国側では異なる点を理解することがポイントとなる。一見別の問題に映るが、根は一緒であることを強調する著者。



environmental problem  途上国の現実   environmental problem

以前、マダガスカルで「バオバブ街道」へ行った時、異様な樹形が醸す独特な景観に圧倒され、まるで異次元の世界にでも紛れ込んでしまったような体験をした。

しかし、これ以上に驚かされたのは、周辺住民の暮らしぶり。
「森の母・バオバブの危機」の紹介blogにも書いたが、住民は、なんとバオバブの皮を剥ぎ、屋根にしたり縄を編んでいる。お世辞にも褒めるような住居にはほど遠く、わずか3坪ほどのバラックである。現地住民の生活は、日本などから見れば比較にならないほど貧困である。

樹皮の屋根が何年もつのか? マダガスカルのシンボル的存在バオバブの価値が無視された使い道。なにもバオバブを使わなくてもと思うが、彼らの周りに利用できる物資はごく限られたものしかない。バオバブを保護する以前に、まず自分たちの食料、生活物資を優先せざるを得ない現実がある。

大賀氏が本書に著しているように、環境問題も、まず“生きる”こと“命”の問題である。「環境問題は環境開発である」に込められた意味は、途上国の現実を知らないと理解できない。巻頭の「ピーターの話」も、思いもよらない現実。改めて自分が「平和ボケ」していることに気付かされる。



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テーマ : 環境問題
ジャンル : ニュース

『気候変動とエネルギー問題』地球温暖化を前提に組織されたIPCCの問題点とCO2主犯説の誤りを指摘する。関連図書も総括され、お薦めの一冊。

■気候変動とエネルギー問題■


地球の平均気温は、過去300年にわたり、0.6℃/100年の割合で上昇したが【IPCC】はこの原因を人為的な【CO2】であるとした。しかし、太陽活動が過去数千年で最も活発であったことが原因とも考えられる。宇宙線が11%減少し雲量が8.6%減少したことで、地球の温度が上昇したことを説明できる。

【IPCC】は【温室効果ガス】による地球温暖化を前提に作られた組織であり、科学的中立であり得ない。気候変動の自然要因を認めることは、存在理由を否定することにもなり、“先に結論ありき”組織にならざるを得ない。2009年の【クライメートゲート事件】の報道が国内では大きく取り上げられないため、諸外国の認識と“ズレ”が生じている。気温温暖化を印象付けるデータを集め、都合の悪いデータの公表を抑えるさまざまな謀議が含まれていた。

【CO2】が元凶であるとした科学的根拠は極めて疑わしいことがわかってきたにもかかわらず日本はCO2削減キャンペーンの先棒を担いでいる。そして、年間1兆円を超える出費を負担する。(費用対効果の面からはまったくの不条理)

コンピュータシミュレーションは【パラメーター】の設定の仕方次第で結果は大きく違うものとなる。【CO2】原因説を前提にシミュレーションすれば予想される結果が自ずと出来上がる。太陽活動や宇宙空間との熱エネルギーの収支など未解明の部分が多い。これらをどうパラメータ化するのかは、設定者次第といったところが実態ではないだろうか?

『このような状況下で、日本だけが相変わらず【CO2】削減を叫び続けているのは滑稽を通り越して悲劇である』『冷静に事態を見つめ直すべきときではないか』と著者。



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深井有(ふかい・ゆう)著
2011.07.25.
中公新書 2120



★★★☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★☆ 保存版
★★★★★ 編集、構成
★★★★★ 総合評価

 



◆ 感銘・共感・知見の一文 ◆

◎「いまだに【CO2】排出が温暖化の元凶…?を疑わない日本」 ★Keyword=【クライメートゲート事件】 Pi
・地球の気候は寒冷期(1700年ころ)から徐々に温暖化し、この10年間は頭打ちになっている。
★二酸化炭素は増加しているのに気温と相関していない一例。
・【CO2】が元凶であるとした科学的根拠は乏しく極めて疑わしいことがわかってきたにもかかわらず日本はCO2削減キャンペーンの先棒を担いでいる。そして、年間1兆円を超える出費を負担することになる。
・ノーベル平和賞まで受賞した【IPCC】により演出され、日本のマスコミが旗振り役を演じる現状から国民を目覚めさせることは難しい。
★2009年の【クライメートゲート事件】の報道が国内では大きく取り上げられないため、諸外国の認識と“ズレ”が生じている。

○「【ホッケースティックグラフ】の幻想」 ★Keyword=【中世温暖期】【小氷河期】 P5
・1998年に古気象学者マイク・マンが年輪幅から推定した地球の平均気温の変化を示すグラフで、1000年の平らな“柄”に続き20世紀の急上昇が“ブレード”に相当している。
・【IPCC】は、この急上昇の原因が人間活動による【CO2】増加であり、産業革命以来の【CO2】増加による以外ありえないと主張して、一大キャンペーンを始める。
★当初から古気象学の常識と合致していないため疑問視する気象学者が多かった。
理由として、温度計による測定は1800年ころからであるが、状況を知る多くの記録と合致していない。
・11世紀初頭、ヨーロッパは温暖で北極海は冬でも船舶が行き来し、グリーンランドには居住者がいた。【中世温暖期】
・17世紀頃、テムズ川が氷結し、お祭り(Forest Fair)が開かれた(1607~1814)。【小氷河期】
1683~84年の乾季は厳しく、日本でも江戸時代に冷夏のため飢饉が頻発している。しかしこの変動がグラフ表示されていない?このため、米国科学アカデミーが調査し、このデータ処理が不適切であると評価した。(★2007年四次報告書からは削除された)

◎「スヴェンスマークの論文」 ★Keyword=【宇宙線】【エアロゾル】 P74
・太陽活動と気候変動の関係は1998年、デンマークの気象学者ヘンリック・スヴェンスマークにより発見された。
・気象衛星が観測した雲量から、3.2km以下の低層雲と【宇宙線】強度の相関が高いことを明らかにした。(雲の60%が低層雲)飛来する【宇宙線】が低層雲量を変化させている。低層雲が増えると太陽エネルギーを反射し地表の気温が下がる。
☆《宇宙線強度が減る⇒ 【エアロゾル】ができ難くなる⇒ 雲量が減少する⇒温暖化》
(大まかには低層雲が2%変化すると気温も0.4℃変化する)
■用語■
■宇宙線
・天の川銀河内の超新星爆発で発生した高エネルギー粒子で、主体は陽子。地球には毎秒 2000個/m2到達している。【一次宇宙線】
・【一次宇宙線】は上空で大気中の原子と衝突して【ミュー中間子:ミューオン】を生じこれが地上に到達。【二次宇宙線】
・電荷を持っているため、磁場の影響を受ける。天の川銀河系内の磁場、太陽磁場、地球磁場の影響を受け曲げられて地上に到達する。
★太陽活動が活発になると、太陽磁場が強くなり地球へ到達する【一次宇宙線】が減少。太陽活動で【宇宙線】の強度の40%が変動する。
■エアロゾル
・大気中の微粒子の総称で、起源と化学組成はさまざま。地表からの粉塵、海水の飛沫、火山噴火の灰や硫酸塩、人間活動による煤や硫黄酸化物など。これらのエアロゾルは太陽光を反射し、雲生成の核となる。
★雲の核となる【エアロゾル】に硫酸(H2SO4)が含まれているが、この硫酸の起源が不明であった。1980年、植物プランクトンの代謝精鋭物から放出される硫化ジメチル(CH3-S-CH3)であることが解明された。

◎「気候シミュレーションを左右する水蒸気の存在」P109
・大気中に存在する約1%の水蒸気が温室効果の90%を占める。気温が上がり、海洋から蒸発が盛んになると水蒸気による温室効果が増大⇒「正のフィードバック」しかしこれが雲になると太陽光を反射⇒「負のフィードバック」となるように、水は状態が変化することで気温のフィードバック効果が大きく変わる。
★【パラメーター】の設定の仕方次第で結果は大きく違うものとなる。【CO2】原因説を前提にシミュレーションすれば予想される結果が自ずと出来上がる。さらに、太陽活動や宇宙空間との熱エネルギーの収支など未解明の部分が多い。これらをどうパラメータ化するのかは、設定者次第といったところが実態ではないだろうか?

◎「著者による現状認識まとめより」P225
 地球の平均気温は長期にわたり変動を繰り返してきた。中世温暖期(11世紀)、小氷河期(17~18世紀)を経て、現在再び中世期とほぼ同じ気温に戻った。近年特に気温上昇が大きくなっている事実はなく、10年前から上昇は頭打ちになり低下に向かっている。
 気候変動と太陽活動の間に強い相関関係があり、太陽磁場が宇宙線量を左右していることがわかってきた。太陽磁場が弱くなると宇宙線量が増え、低層雲をつくることで気温が下がる。現在太陽は、長期にわたる活動期が終了し、活動が弱まるとともに気温の低下が続くと予測される。
 大気中の二酸化炭素が気温変化の主因であるとする科学的根拠は存在しない。二酸化炭素の人為的排出増加が将来気温上昇をもたらすという予測にも科学的根拠がない。
 二酸化炭素削減のために資源を浪費することを即刻やめ、より有効な利用に振り向けるべきである。



◆ ポイントひろい読み BEST 5  ◆

◎【クライメートゲート事件】
【クライメートゲート事件】に見る捏造 ★Keyword=【宇宙線】【クライメートゲート事件】 P4
・2009年11月19日、【CRU】(英国イーストアングリア大学気象研究所:Climate Research Unit)のコンピューターから13年間分のデータが流出。世界中に広がり研究所長もこれが本物であることを認めた。(1000通以上のメールを含むデータは170MBが流出)
☆【CRU】は【IPCC】の科学部門を統括する権威ある機関。
・メール交信に記録されていた“陰謀”
◇気温温暖化を印象付けるデータを集め、都合の悪いデータの公表を抑えるさまざまな謀議が含まれていた。
◇世界の気象学者の一致した見解に基づくものではなく、一握りの人によりつくられていたことが露見した。
★温暖化論に不都合なデータを隠し、都合のいいデータや都合のいい部分だけをトリミングしている。陰謀というより捏造である。

【クライメートゲート事件】後の世界の対応 P46
・イギリス、ドイツとも世論の意識が変わり、政策面でも「温暖化対策法案」がフランス、オーストラリアで否決された。アメリカ、カナダいずれも法案化されていない。
★これらの諸外国に対して、日本は依然として【CO2】排出削減を崇高な目標としている。【IPCC】への疑問を日本のマスコミが報道しないことも原因の一つ。

◎「【IPCC】の実態」
中立ではありえない【IPCC】P29
・1988、世界気象機関と国連環境計画により設立された国連組織。地球温暖化に関する評価を世界に伝える広報機関。
★【温室効果ガス】による地球温暖化を前提に作られた組織であり、科学的中立であり得ない。
気候変動の自然要因を認めることは、自己の存在理由を否定することにもなり、“先に結論ありき”組織にならざるを得ない。

【IPCC】の堕ちた偶像 P35
・5次報告書をつくることになっているが、今の状態ではだれも信用しないだろう。
★気象学が気候変動の要因を特定できないのに、【CO2】が原因とし排出削減を目的とした国連機関を設けること自体不適当。
・【COP:気候変動枠組条約締結国会議】は、地球温暖化をネタに、国家間の商取引の場と化し、利害と思惑が交差する。
・二酸化炭素削減の数値目標が定められ、【排出権取引制度】が導入されれば“地球温暖化”が金儲けの場ともなる。【排出権取引】は国家間の利害と損得勘定で“地球の未来”の理念など微塵もない。
・一方で、原発推進の隠れ蓑であるとの指摘もある。化石燃料に代わるエネルギー源として原子力が見直された。

○「気候変動データ資料」
 氷河期の気温 P59
・南極のボーリングコア資料では現在より10℃低く、北半球の大陸の北半分は数千mもの氷床で覆われていたが、中緯度地帯では標高の高い山を除き氷河はほとんどなかった。
・氷河期と間氷期の温度差は、中緯度地帯で5℃、赤道付近で2~3℃程度と推定される。

 太陽活動と気温の相関 P66
・1991年、過去100年間では、黒点の11年周期と北半球の気温変動に、非常によく一致した相関があることを発見した。その後、1700年ころの寒冷期、1000年ころの温暖期も良く相関していることが確認された。

○「地球の平均気温の測り方」P109
 各測定値での基本データの信頼性
・都市に設置された観測点からヒートアイランド効果分を除外しているのだろうか?
・設置場所も、芝生の上とコンクリートの上では10℃も違ってくる。
・アメリカでの調査では一部観測点が劣悪であることがわかり、測定誤差1℃以内のものは10%ほどしかなかった。
 気象衛星による測定
気象衛星観測データに比べ、地上観測点のデータの温度はかなり高い。
★観測結果から、2001年ころから気温上昇は弱まり、2009~10年の北半球における冬は30年ぶりの低温が続き、各地での最低気温が平年より10~15℃低くなっている。
 著者の総括
★「最近の世界平均気温が急激に上昇している確かな観測結果は存在しない。都市の温暖化はヒートアイランド効果であり、動植物の分布変化は100年以上にわたる温暖化の蓄積に違いない。いずれも二酸化炭素濃度の増加とは無関係と考えられる」と著者。

◎「米国が【京都議定書】を批准しない理由」P128
 リチャード・リンゼン(マサチューセッツ工科大学の世界的気象学者)
人為的温暖化論の誤りを訴え続けている。「現今の気候モデルは過去の気候変動の自然要因と人為的要因を正しく評価できるほどの信頼性がなく、まして将来の気象予測ができるようには見られない」
 米国科学アカデミー
1998年に始まった「地球温暖化に関する請願プロジェクト」は【京都議定書】の批准阻止を目的に科学者を対象にした著名運動。
・提案されている温室ガスの制限は、環境に害をもたらす・科学技術の進歩を妨げる・人類の健康と福祉を損なう。
・温室効果ガスの放出が地球大気の破壊的温暖化をもたらし気候システムを破壊するという確かな科学的証拠がない。
・大気中の二酸化炭素の増加が動植物の成育環境に良い効果をもたらすという多くの科学的証拠がある。



◆ チェックポイント ◆

◎「天の川銀河内の太陽系の位置から地球史を読み解く最新古気象学」
◆ 銀河系の【渦状腕】 ★Keyword=【渦状椀】【オリオン座椀】 P82
・2002年、イスラエルの宇宙物理学者シャヴィヴは、天の川銀河の構造から地球の古気象が読み解けることを示唆した。
・天の川銀河系には星の密度が高い【過状椀】がいくつもあり、現在太陽系は【オリオン座椀】の中にある。
・【渦状椀】の回転は太陽系の公転周期より遅いため、太陽系は過去に何度も【渦状椀】を通過している。
★【渦状椀】では、超新星爆発に遭遇する確率が高く宇宙線強度も高い。この【渦状椀】通過時期に地球が寒冷化したとする理論。
・鉄隕石中のカリウム同位体から、【宇宙線】の強度が1.4億年ほどの周期で極大になっていること、10億年前からの寒冷期・温暖期と対応していることが推測される。その後、太陽系から4,500光年以内の超新星爆発の時期が氷河期と一致していることが解明される。
★地球形成初期は太陽からの放射が7%少ないのになぜ凍結しなかったのか?という『暗い太陽のパラドックス』は、「太陽磁場が非常に強く、地球に【宇宙線】が到達し難いため雲による寒冷化が起こらなかったため」と説明できる。

◆ 太陽系が銀河面から垂直方向に離れた時期と符合する生物の大絶滅 P87
・太陽系は、天の川銀河を公転しているが、約6,400万年の周期で垂直方向に振幅もしている。ヒッパルコス衛星の観測結果から、太陽系が銀河面から最も離れた時期に生物の大絶滅が符合していることが読み取れる。原因は、銀河系の外から来る【宇宙線】が強くなったためと思われる。
★カンブリア紀以降の化石の産出数に周期変動がある。およそ6,200万年1.4億万年で、これも【宇宙線】の影響と思われる。

◎「二酸化炭素主因説から脱却するための気候変動の科学」
◆ 過去の気候変動を読み取る
□ 樹木年輪の炭素同位体(過去2000ほどの気温変動解析が可能)
・年輪中のセルロースに含まれる炭素の同位体【13C】と【12C】の存在比による。温度により光合成での存在比が異なることを利用。
・年輪幅による測定よりも信頼度が高い。
☆11~13世紀の【中期温暖期】16~17世紀の【寒冷期】が読み取れる。

□ 大陸氷床のボーリングコア試料(100万年前の気温変動解析が可能)
・水素と酸素の同位体の存在比を指標として利用する。(水素はH:軽水素とD:重水素、酸素は酸素16と酸素18の存在比)
・海水の【H2O】は場所によらず存在比は一定で、
酸素16からなる【H2O】:酸素18からなる【H2O】:重水素からなる【H2O】=99.77:0.20:0.03
・これを利用し南極氷床のコア試料から古い時代の気温を推定する。(重い同位体が蒸発しにくいが、温度が上がるにつれ存在比が増える)

□ 海洋堆積物中の【有孔虫】(1,100万年前の気温変動解析が可能)
・海水中の酸素18は蒸発しにくいので堆積した【有孔虫】の殻の炭酸カルシウム【CaCO3】の酸素同位体比を指標にする。
・深海掘削船による1000mのコア試料から測定。1mmに満たない有孔虫の殻1個からでも酸素同位体比が割り出せる。


○○▼○○ クライメートゲート事件 ○○▼○○

2009年11月19日、Climate Research Unitのコンピューターから13年分のデータが流出した。その中に【IPCC】により、気候温暖化に都合の良いデータだけを集めるためのさまざまな謀議が含まれていた。しかし、この捏造事件が明るみになったことの報道を聞いた覚えがない。ニュースとしての扱いは小さかったのだろうか。
“二酸化炭素”“二酸化炭素”と一大キャンペーンをしている国内で大ニュースにならなくてはおかしい。

ひところ「ダイオキシン」問題が毎日のように報道され、埼玉のホウレンソウ農家などが出荷できない騒ぎがあった。これもその後どうなったのか?「ダイオキシン」の毒性を煽るニュースはさんざん聞いたが、いつの間にか忘れられようとしている。調べてみると、報道された測定値はpg(ピコグラム)で、人体に影響が出る基準値の 1/1000万であったらしい。解析技術や測定機の能力が格段に上がったことが原因のようで、人騒がせなニュースである。

問題なのは、このことが分かったことをきちんと報道していないことである。騒ぐだけ騒ぎ、脅かすだけ脅かして視聴率を上げただけのことだったらしい。後始末のないだらしのない報道である。

今回の“温暖化二酸化炭素主犯説”また暫くするうちに忘れられてしまう同じ経緯をたどるのだろうか。以前の報道やニュースに新たな知見や間違いがあったことが分かったとき、一刻も早く正確に伝えることこそ報道に求められることではないだろうか。

うっかり信じては間違いのもと!過去の経験を生かし、今度は騙されないぞ!と肝に銘じてニュースに接しなくてはならない。日本の報道“オカシイ!”と感じるのだが、如何?



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ジャンル : 本・雑誌

『地球クライシス』大震災、原発事故など自然の猛威と人災を分析。崩壊するインフラ、ユースバルジ理論など具体的な事例と検証で認識を改めさせられる一冊。

■地球クライシス■ (5月新刊)


大震災、原発事故など生活基盤を脅かすニュースが続く中で、『地球クライシス』として現在地球上で経験する自然の猛威と人災をとり上げ分析している。

本書では5つの危機に分けそれぞれ掘り下げている。
◆ 原発エネルギーの危機
◆ 食糧・海洋資源の危機
◆ 動植物の危機
◆ 海洋・湖沼の危機
◆ 人類存亡の危機

気になる指摘が2つある。

◇ 物事を直視しない日本人(P12)
・レストランの「閉店」は、⇒「準備中」
・「故障中」の時計は、⇒「調整中」
・「敗戦」は、⇒「終戦」
などをあげ、あいまい化により本質を見失うのではないかと危惧する著者。

◇ NDC(新興衰退国:New Declining Country)(P44)
・日本の【GNP】は、2000年世界3位、2010年世界17位。
・経済の優位性が失われ、政治が崩壊、自殺者が13年連続して3万人を超えるのが現状である。
いつの間にか経済が低迷し、暮らしにくい日本になってしまった現実を指摘している。

経済を含め生活基盤に不安を感じる現在の状況の中で、危機となる問題点を整理し認識を新たにすることが大切と感じる。個人では考えも及ばない指摘が多く、認識を新たにするキッカケとなる書。お薦めです。



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石弘之(いし・ひろゆき)著
2011.05.21. 初版
株式会社 洋泉社 新書248




★★★☆☆ 難易度
★★★★★ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★☆ 保存版
★★★★★ 編集、構成
★★★★★ 総合評価


 



◆ 感銘・共感・知見の一文 ◆

◎「誘拐と人身売買」 P182
・世界的に急増している背景には、少子化による花嫁不足、貧困層増大による子供の売買がある。
・中国での原因に「一人っ子政策」がある。「一人」であれば後継ぎになる男児が選ばれ、女児であれば中絶されてしまう。そして、男尊女卑、貧富の格差など複雑な社会現象が人身売買の温床となっている。
・中国では年間、30^50万人が誘拐されていると推定(NGO全中国女性連盟)。誘拐の目的は人身売買で、需要に追い付かず急騰している現実がある。
・売買先は、嫁不足の山村、児童労働目的の工場、ひどいものでは障害児に仕立て上げ「物乞い」として稼がせるケースもある。同情を引くよう刃物や硫酸で傷つけられる児童がかなりいると推定される。
・嫁不足の供給として、北朝鮮からの脱北女性、ミャンマーで誘拐された女性が売買される報告もある。
★国連児童基金(ユニセフ)のレポートでは、毎年数百万人の子供(18歳未満)が誘拐され性産業で働かされる。なかでも途上地域の子供の被害が多く、フィリピンでは6^10万人/年にも達している。

◎「崩壊するインフラ」 P196
・米国では1930^60年につくられた公共の施設が耐用年数を超え、高速道路、橋梁、堤防、上水道設備などに老朽化が進んでいる。
・日本でも同じ事態となることが予想され、今後公共事業費がかさむ原因となり、財源を圧迫する。2030年後半に公共事業費は、維持費と更新費で現時点の予算を使い切ってしまう計算になる。
・ニュータウンを含め、日本全国60万キロの上下水道管も老朽化が進んでいる。
・日本の人口減少と高齢化で、現在65歳以上の人口比率は(23%)⇒ 2035年(30%)⇒2050年(40%)と予測される。このため、インフラ整備、維持に掛かる一人当たりの費用は増え、負担が大きくなることになる。

◎【ユースバルジ】 ★Keyword=【ユースバルジ】 P207
・最近のアラブ諸国での民主化運動がこれに当てはまる。長期政権と汚職、失業者の増大、貧富格差、食料価格高騰、など不満が蓄積されていた社会で、【ユースバルジ】世代が弾けた。
・アラブ圏の人口の30%ほどが【ユースバルジ】にあたる。若者の増大に合わせ雇用が生み出せない。【ユースバルジ】世代の男性の失業率は34%にもなる。そして、携帯電話普及率は95%にもなる(日本は90%ほど)。
★日本の日清・日露・一次・二次世界大戦時期は、江戸の静止人口から解放され人口が増加した時期にあたる。
・日本では、60年安保時の【ユースバルジ】世代は240万人減った。
・中国では、1989年の天安門事件の【ユースバルジ】世代は1,400万人減っている。
■【ユースバルジ】
人口ピラミッドでベビーブームや少子高齢化で膨らんでいる部分が“バルジ”。
その膨らみ部が若者“ユース”の部分にあると、活動力、闘争力、情報力の旺盛な若者が増えるため社会不安が増大する。これが【ユースバルジ】理論である。
■【ユースバルジ理論】
1990年代に登場。15^29歳の世代が“バルジ”を形成すると、テロ、内戦の多発などの社会不安が増大するという説。アメリカ国防省情報局長は世界的な脅威になると警告を発している。

◎「イスラム世界の人口増大」P213
・今後20年間の人口増加率は
イスラム圏:1.5%
非イスラム圏:0.7%
・世界のイスラム人口は2倍ほどで、2030年には現在の16億人が22億人となり、83億人と予想される総人口の26%を占めるに至る。このうちの6割がアジアに集中する。パキスタン、サハラ以南のアフリカなどが増加する地域。
・ヨーロッパに居住するイスラム教徒は、現在の4410万人から20年後に5820万人と20%も増加すると推定される。



◆ ポイントひろい読み BEST 3  ◆

◎「原発事故」
◆「チェルノブイリ原発事故(1986.4.26.)」P32
【チェルノブイリ】とは、建設された地方に多いヨモギの一種。
・広島原爆500個分ともいわれる放射性物質が飛散し、北半球に拡散した。
・事故等に原子炉内にあった燃料の95%が、現在も石棺内に留まる。
・石棺の耐用年数は30年ほどであり、外側を新たに遮蔽する必要があるが、膨大な費用がかかるため工事は進捗していない。
・2000年、4基ともに閉鎖されたが4号機の保守のために3900人が従事している。
★福島原発も冷却に5年、廃炉に10^20年かかると考えられている。

◆「原発の冷却装置の作動はすべて電気」P41
・このため電源確保が生命線となる。
・会社側が【多重安全設計】であり安全性が高いと言い張った原発が事故を起こした。想定外と弁解することは、『【多重安全設計】が機能しないことを想定していなかった』ということではないかと著者の弁。

◎「日本の地震」
「三陸・福島の地震記録」P46
・【貞観(じょうがん)地震】869年(貞観11年)、【東日本大地震】と同規模の津波被害を受けた。
・【延宝房総沖地震】1677年(延宝5年)
・【明治三陸地震】1896年(明治29年)
・【昭和三陸地震】1933年(昭和8年)
・【三陸はるか沖地震】1994年(平成6年)

「【東海大地震】と【南海地震】の関係」P48
・【東海大地震】は記録に残るもので5回あるが、このうち4回は2年以内に【南海地震】を誘発している。
・【東海】【東南海】【南海】の巨大地震が連鎖的に発生している。

日本の地震
・江戸時代以前は、災害が起きると元号を改める【災異改元】が行われている。
★ 世界で発生するM6以上の地震の10%は日本で起きる。(1994年以降では21%)

○「漁獲量」
 「淡水魚の漁獲量」P69
・「種の多様性」「遺伝的多様性」「生態的多様性」の危機に瀕している淡水の生態系。
・2010年、【UNEP】(国連環境計画)は世界の淡水魚の1/3が絶滅の危機に瀕していると発表。
・発展途上国の淡水魚漁獲量は1300万トン(全漁業生産の14%)で、調査されないため統計に含まれない漁獲量を含めると3000万トンと推定される。
・バングラデシュでは全漁獲の40%が内水面で、貧困地域では漁業が唯一の収入源である。また、アフリカの貧困層に大半は魚をタンパク源にし、サハラ以南では魚で生計を立てている。
★世界で6000万人の雇用を支える産業である。(海洋漁業に比べ1300万人も多い)

 「漁業生産量」(FAO:国連食糧農業機関統計)P90
・2008年、中国は1515万t(世界総生産量の17%で2位のペルーの2倍以上)
・1988年、中国は255万t(世界5位で日本の1/3)、日本は800万tで世界1位であった。
・現在日本は世界5位で、中国の1/3以下である。



◆ チェックポイント BEST 3 ◆

◎「動植物の危機」
 「動植物の危機-1」P102
・アンボセリ国立公園(ケニア)では、2007年以降の旱魃でシマウマ(7,000⇒1,000頭)、ヌー(12,000⇒1,500頭)そのほかの動物も60%減少。
・草食獣は、雨期に合わせて草原を移動する。タンザニアよりケニア側へ大群が北上するが、2010年にはこの移動がほとんどなかった。この結果、食物連鎖上位のライオンも減少することになる。
★紀元前ライオンの生息地
メソポタミア文明の粘土板にもライオン狩りの彫刻がある。以前は、ヨーロッパ南部、中東からインドまで広い地域に生息していた。紀元前5世紀にギリシャ、バルカン半島で普通に見られたらしい。

 「動植物の危機-2」 ★Keyword=【パンデミック】 P112
・2010年以来、世界各地で動物の大量死が相次いでいる。なかでも野鳥の報告が多く、新型鳥インフルエンザが野生生物を巻き込んだ【パンデミック】の可能性もある。
・秋になるとカモ、ガンなどの渡り鳥がシベリア、アラスカの湖沼に集まる。そこでウイルス感染が起り、ウイルス拡散へつながる。
・家畜の糞を魚の餌にしている地域もあり、魚への感染も広がる。野鳥が飼育されているニワトリから感染したとみられるケースもある。
★過去に例のないほど野鳥への感染が見つかるということは、自然界に広がっていると指摘する。

◎【世界森林資源評価2010】P121
・【FAO:国連食糧農業機関】の報告では、年間の森林破壊面積は1990年代がピークとなっている。
★『森林の定義:森林被覆率が10%以上』とされ、人工衛星からの調査がもとになる。
・この評価では、世界の森林面積は40億haで、陸地の31%⇒地球表面の約1割となる。
南米:51%、ヨーロッパ:46%、北米中米:26%、
フィンランド:73.9%、日本:68.2%、スウェーデン66.9%、韓国:63.5%、ロシア:47.2%

◎「日本産ワカメの海外侵略現象」  ★Keyword=【バラスト水】 P157
・日本、韓国など東南アジアに生息しているワカメを世界の海に持ち込んだのは【バラスト水】。1987年ニュージーランドで問題となり、その後、オーストラリア、アメリカ大陸、ヨーロッパ、地中海など沿岸で勢力を拡大している。
・【IMO:国際海事機関】は、『海洋環境に顕著な影響を及ぼす生物』10種をあげている。【ワカメ】【カワホトトギスガイ】【ヒトデ】と【コレラ】が含まれている。
・2004年、『船舶バラスト水及び沈殿物の制御及び管理のための国際条約』(通称:バラスト水管理条約)が採択され、2019年以降すべての船舶が対象となる。



△△▼▲▽▽ ユースバルジ理論 △△▼▲▽▽ 

大変説得力のある理論がもてはやされている。
世界の政治不安や戦争、暴動などがこの理論一つで大方説明がついてしまう。

日本で過去に起きた戦争当時もユースバルジ世代が多い。
60年安保、中国天安門事件などもあてはまる。

何かを説明するときは単純で明快な方が説得力がある。
理解する方も分かりやすい。

たとえば、地球温暖化問題で、原因因子はいろいろあり、太陽活動や地球磁場などについてはまだまだ解明されていない。そんな時、『二酸化炭素』を悪役にしてすべてを説明しようとしているのも単純で分かりやすく、理解もしやすいからではないだろうか。

画期的な理論だが、『二酸化炭素』的な役割を演じさせ、これですべて分かったような解釈をすると、大きな落とし穴がありそうな気がしてならない。



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テーマ : 書評
ジャンル : 本・雑誌

『破局噴火』超巨大噴火・スーパーボルケーノは必ず起こる。地球規模の壊滅的被害。過去の噴火を検証するお薦めの一冊。

■破局噴火■


超巨大噴火【破局噴火】は必ず起こる自然現象“地球システム”であることを改めて認識させられる新書。

1815年、ジャワ島で起きた有史以来最大の【タンボラ火山】噴火は、スンバワ島民12,000人を襲い生存者は僅かに26人。しかも、その後の二次災害はもっと深刻である。成層圏に達した噴煙により、翌年は『夏の来ない年』といわれ地球規模で異常気象による寒冷化をもたらした。夏の寒波、干ばつによる大凶作、大飢饉、そして疫病の蔓延につながった。

しかし、これが有史以来最大ではあっても、過去に起きた噴火に比べ規模は小さい。噴出マグマ量にして50km3、【イエローストーン・カルデラ】や【トバ・カルデラ】を形成した2500^2800km3など想像を絶するマグマ量の【スーパーボルケーノ】が過去にいくつも起っていたことが分かる。

日本では、【鬼界カルデラ】形成の超巨大噴火(7,300年前)により九州域の縄文人は壊滅したらしいが、これとてマグマ量60km3である。この規模で、日本列島各地に積もった火山灰【鬼界アカホヤ火山灰】は、紀伊半島で20cm、関東地方で数^10cmの堆積層として見つかる。マグマ量1000km3を超える規模の【スーパーボルケーノ】となると想像が及ばない。

『マグマ量30km3程度以上の【破局噴火】は、7,000年に1回の割合で起こる』とする計算がある。

人の一生に比べあまりに長い時間間隔。7,300年前の【鬼界カルデラ】体験談は縄文人に聞かなくてはならない? 【姶良カルデラ】(2.9万年前)形成は、旧石器時代。【イエローストーン・カルデラ】(63万年前)形成時にまだホモ・サピエンスはいない!イヤハヤ人間の時間感覚では捉えきれない。

しかし、超巨大噴火【破局噴火】は必ず起こる自然現象。地球のシステムの一部でもある。本書に、トバ火山噴火によるシミュレーション『人類壊滅の日シミュレーション』箱根火山噴火によるシミュレーション『死都東京』がある。インフラの整備された生活をしている現代人の対応能力を超えている。ヒトに限らず、生態系を含むすべてのネットワークが破綻する。

地球の歴史のなかのチョットした“定期的”な変動だが、まだ地球の歴史の一瞬しか経験していない人類にとって、種の存続を脅かされる事態となる。
地球規模のシステムを認識させられるお薦めの一冊。


《噴出マグマ量の比較》
・【雲仙普賢岳】・・・・・・・・0.2km3(1991年)
・【セントヘレンズ】・・・・・・1km3(1980年)
・【ピナツボ】・・・・・・・・・・・5km3(1991年)
・【タンボラ】・・・・・・・・・・・50km3(1815年)
・【イエローストーン火山】・・1,000km3(63万年前)
・【イエローストーン火山】・・2,500km3(200万年前)
・【トバ火山】・・・・・・・・・・・2,800km3(7.4万年前)



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価格:819円(税込、送料別)

高橋正樹(たかはし・まさき)著
2008.10.05. 初版第一版
祥伝社新書126


★★★☆☆ 難易度
★★★★☆ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★★ 保存版
★★★★★ 編集、構成
★★★★★ 総合評価





◆ 感銘・共感・知見の一文 ◆

◎「【破局噴火】発生の確率」P69
・日本列島で最近の10万年間に噴出量100km3以上の超巨大噴火を起こしたカルデラ火山は7。
12万年間にすると、9回超巨大噴火を起こしている。 ★【超巨大噴火】は、1.3万年に1回の割合。
・30km3程度以上にすると、17回あり ★【破局噴火】は、7,000年に1回の割合になる。

◎「噴火の予想される【超巨大火山】」P140
 【イエローストーン火山】200万年/120万年/63万年前に超巨大噴火
・米国北西部のワイオミング州に位置し、90km×100km(四国の1/2)。210万年前より活動している【超巨大火山地域】。250もの間欠泉が有名で地下の浅いところに膨大な熱源がある。
★世界的にも珍しい大陸上の【ホット・スポット】
 【新期イエローストーン・カルデラ】(72×48km)は阿蘇カルデラの8倍ほどの広さ。
・63万年ほど前の超巨大噴火、マグマ量1000km3を超える桂長質火砕流堆積物を噴出して形成。同時に、米国のほぼ半分の地域が火山灰で覆われた。
・120万年前の超巨大噴火、マグマ量280km3。アイランドパーク・カルデラを形成。
 【古期イエローストーン・カルデラ】(80×64km)想像を絶する規模。
・200万年前の超巨大噴火、マグマ量2500km3
★最後の超巨大噴火からすでに63万年経過、マグマ溜まりの量も800^2400km3と推定される。
いつ巨大噴火を起こしてもおかしくない【スーパーボルケーノ】。

 【ロングバレー火山】
・米国カリフォルニア州、シエラネバダ山脈はアメリカ最高峰のホイットニー山(標高4418m)、ヨセミテ渓谷国立公園、塩湖のモノ湖と巨大な盆地【ロングバレー・カルデラ】がある。
 【ロングバレー・カルデラ】(30×16km)
・76万年前、大量の降下火砕堆積物、火砕流堆積物が噴出、【ロングバレー・カルデラ】を形成。
(600km3の桂長質マグマ)
★超巨大噴火ではなくとも破局噴火を起こす可能性がある。

 【タウポ火山】 
・ニュージーランド:オークランドがある北島は、プレートの沈み込みにより火山活動が活発な火山島。
・タウポ湖のある大規模な火山域は【タウポ火山地域】と呼ばれ『引張応力場』にあり、中央部は火山性の地溝帯を形成。
・厚い桂長質火砕流堆積で、少なくとも8つのカルデラが埋められている。最近10万年間で活動的だったのは【タウポ・カルデラ】【オカタイナ・カルデラ】
 【タウポ・カルデラ】(20×10km)
・2.7万年前、超巨大噴火(マグマ量530km3)、1,800年前(13)
 【オカタイナ・カルデラ】(13×26km)
・5,500年前(マグマ量13km3)、8,100年前(18)、1.4万年前(11)、2.5万年前(13)、3.3万年前(12)、4.5万年前(10)、5万年前は超巨大噴火(121)。
1つの火山だけで平均7400年ごとに噴火。噴火頻度からみると世界一危険な火山地帯。

 【トバ火山】
・2004年12月26日の巨大地震【スマトラ沖大地震(M 9.3)】は記憶に新しい。スマトラ島を縦断する大規模断層【スマトラ断層】に沿った東側に【トバ・カルデラ】がある。
 【トバ・カルデラ】(100×35km)
・3つのカルデラが重複した複合カルデラ。
・2,400km離れた海底に30cmの厚さの火山灰が堆積する。中国南部(数cm)、インド大陸(15cm)の火山灰が報告されている。
・7.4万年前、超巨大噴火(マグマ量2,800km3)★過去10万年間で最大規模、50万年前(マグマ量60km3)、84万年前(マグマ量500km3
 【気温低下】
・【トバ火山】の超巨大噴火により6年にわたり気温は10℃も低下した。この状況下で寒帯地の針葉樹は50%が枯死するといわれる。ほかの地域も同様で全地球上の生態系は壊滅状態になったと思われる。
・ミトコンドリアDNA解析で「人類はこの時期、10,000人から3,000人程度に減少し、絶滅寸前だった」とする説がある。

◎【タンボラ火山の超巨大噴火】P170
・ジャワ島の東に連なる島嶼【スンバワ島】の北部に位置する【タンボラ山】。
・1815年4月5日夜半、突如大噴火を起こし噴煙は高度3.3万kmに達した。3時間ほどで治まる。5日後の4月10日午後6時から本格的な破局噴火が始まり噴煙は4.3万kmにまで達した。大規模火砕流が7波におよび海まで流れ込む。
・マグマ水蒸気爆発、火砕流堆積物の流入による大津波、海岸での火砕流堆積物の厚さは30mを超え、周囲の海は60cm厚の軽石が浮遊した。
≪堆積物の厚さ30m?間違いではないかと何度も見直した規模。想像を絶する数字!≫
・(桂長質火山噴出物量150km3、マグマ量にして55km3)【鬼界カルデラ】のアカホヤ噴火(7,300年前)に匹敵。有史以来最大の噴火

◎【タンボラ火山の超巨大噴火後の災害】P174
・【スンバワ島】の人口12,000、生きながらえたのは26人。
 【異常気象】
・翌年1816年、世界各地で“夏の来ない年”を経験する。6月の寒波、積雪、寒波は7月、8月にも襲来。平年より4^6℃低い平均気温。異常旱魃は大凶作をもたらし、家畜が死に、ニューイングランドでは農民が農地を放棄。
・異常に赤い夕焼けが出現した。ターナーの名作はこの夕焼けを題材に描かれている。

 【疾病】
・大凶作と飢饉により疲弊した人々が感染し大流行になる。
・1817^19年、アイルランドで発疹チフスが流行し、150万人が感染(6.5万人が死亡)
・1816年、インドでコレラが大流行。拡大し7年後にはカスピ海沿岸、1830年にはロシア、1831にはヨーロッパ全土へ広がる。1832年、アメリカ上陸、中国、日本にも広がる。
・日本では19世紀半ばの安政年間に発生【安政コレラ】と呼ばれ、江戸だけで10万人の死者が出た。

 【硫酸エアロゾル】 ★Keyword=【硫酸エアロゾル】
・成層圏に達した噴煙は、拡散し地球全体を覆っていく。噴煙は、火山灰と火山ガスが含まれ、火山ガス中の【二酸化硫黄】【硫化水素】は、光化学反応を起こし水と結合して【硫酸イオン】の微粒子【硫酸エアロゾル】となる。
・火山灰が降下するのに対し、【硫酸エアロゾル】は長期にわたり滞留、太陽光を遮るため寒冷化をもたらす。【硫酸エアロゾル】は、大気保温効果のあるオゾン層を破壊するため、これも寒冷化につながる。
★氷河のコア試料には、1816年の【タンボラ火山】、7.1万年前の【トバ火山】の超巨大噴火により【硫酸イオン】濃度が著しく高くなった痕跡が刻まれている。



◆ ポイントひろい読み BEST 3 ◆

◎「過去のマグマ噴出量」P30
 【箱根火山巨大噴火】(6万年前)(マグマ量5km3
東京から80km。初めに【プリニー式噴火】で大量の軽石、火山灰が噴出。(1960年代、東名高速道路、新幹線際工事の際この地層が発見された)
・【東京降下軽石】と呼ばれる層は、東京(20cm)、横浜(40cm)、鎌倉(50cm)、平塚(>1m)、小田原(4m)の厚さで堆積している。さらに噴火直後の【東京火砕流】で、神奈川県のほぼ全域が(場所により数m)堆積物で覆われたことが分かる。
≪この例はマグマ量5km3の規模で、周辺地域の堆積物量がどれほどになるか分かる資料≫

◎過去の巨大カルデラ
 【姶良カルデラ】(2.9万年前)(噴出物量450km3)P54
錦江湾(鹿児島湾)最奥部、桜島火山により塞がれ湾状になっている巨大な【カルデラ】。
◇【入戸(いと)火砕流】
【姶良カルデラ】より噴出し、周辺に真っ白な火山灰の台地【シラス台地】を形成。場所により厚さは100mを超える。神奈川県北西部の丹沢山地で13cmの堆積が見つかっている【姶良丹沢火山灰=AT火山灰】。関東地方(10cm)、仙台(5cm)。
★【旧石器時代】南九州に旧石器人がいた物証はないが、生活していれば壊滅するほかなかったことになる。

 【鬼界カルデラ】(7,300年前の超巨大噴火)(噴出物量170km3、マグマ量にして60km3)P43 
大隅半島南端より50㎞の薩摩硫黄島、竹島は【鬼界カルデラ】の北縁にあたる火山島。竹島は軽石の厚さは2.5m その上に5^10mの溶結した火砕流、さらに10m厚の溶結していない火砕流が重なる。
◇【鬼界アカホヤ火山灰】
宮崎県南部>60cm、紀伊半島>20cm、四国:25^30cm、関東地方:数cm^10cm、の堆積層がある。
★【縄文時代】上野原遺跡は9500年前に始まる集落跡。2,200年続いたが7,300年前の超巨大噴火により壊滅。これより600^900年余り南九州で照葉樹林の森は復活しなかったことが【プラントオパール】から推定される。

 【阿蘇カルデラ】
南北25km、東西18km。
◇4回にわたる超巨大噴火
・阿蘇-1火砕流(27万年前)(噴出物量>100km3)
・阿蘇-2火砕流(14万年前)(噴出物量>100km3)
・阿蘇-3火砕流(12万年前)(噴出物量>100km3)
・阿蘇-4火砕流( 9万年前)(噴出物量>600km3)★【アカホヤ超巨大噴火】の3.5倍
★【阿蘇-4火砕流】は日本で過去10万年間最大規模の火砕流。【姶良カルデラ】から噴出した【入戸(いと)火砕流】以上の規模。
・200kmを超える巨大火砕流は、瀬戸内海を超え山口県の秋吉台の一部まで覆っている。九州中部から北部全域を数m^数10mの厚さの火砕流堆積物で覆った。★現在1100万人の住んでいる地域が覆われたことになる。
噴煙は、数万mの成層圏にまで噴上げ火山灰が日本全体に及んだ。北海道でも15cm以上堆積した。完全に“日本埋没”の規模。
・高千穂峡は、100mほどの厚さの溶結した火砕流堆積物を河川が浸食しできた深い峡谷で、【阿蘇-4火砕流】により生まれた。
「世界一のカルデラ」といわれるが、これより大きいカルデラは世界に存在する。国内でも【屈斜路カルデラ】の方が大きい。阿蘇市を含む市長村があり5万人が生活する。

○「大規模カルデラ火山の分布」 ★Keyword=『圧縮応力場』『引張応力場』 P88
日本列島における過去50万年間の分布には偏りがあり、青森県十和田以北と中部九州以南に集中。十和田以北の地殻は『圧縮応力場』、九州は『引張応力場』で、大規模カルデラの発達する地域は長期的な変形が★小さい。変形速度が小さい地域で長時間かけてマグマが蓄積したと考えられる。≪火山活動が活発で変形が“大きい”ように勘違いしやすい≫
 十和田以北のカルデラ
◇【屈斜路(くっしゃろ)カルデラ】11.5万年/8.5万年/3.5万年前に破局噴火
26×20km、西の半分は屈斜路湖になる日本で最大規模のカルデラ
◇【摩周カルデラ】7,000年前に破局噴火
6×8km、カルデラ内に摩周湖がある。
◇【支笏(しこつ)カルデラ】6万年/4万年前に破局噴火
直径12km、カルデラ内に支笏湖がある。
◇【洞爺(とうや)カルデラ】11万年前に破局噴火
直径10km、カルデラ内に洞爺湖がある。南西の縁に有珠火山がある。
◇【十和田カルデラ】3.2万年/1.5万年/8600年/6000年/1100年前に破局噴火
二重式カルデラで直径9㎞、十和田湖となり中央に直径3kmの【中の湖カルデラ】がある。
 南九州のカルデラ
◇【加久藤(かくとう)カルデラ】17×15km、52万年/34万年前に破局噴火
◇【姶良(あいら)カルデラ】24×20km、9万年/5万年/2.9万年/1.3万年前に破局噴火
◇【阿多(あた)カルデラ】18×12km+25×19km、24万年/11万年前に破局噴火/(6400年前に巨大噴火)
◇【鬼界(きかい)カルデラ】25×15km、9.5万年/7300年前に破局噴火
◇【阿蘇カルデラ】25×18km、27万年/14万年/12万年/9万年前に破局噴火



◆ チェックポイント ◆

基礎用語
■【カルデラ:caldera 】
火山性の凹地形で、国内では直径2㎞以上のものをさす。スペイン語で「大鍋」の意味。大量のマグマ噴出後、マグマ溜まりが空洞になると上部が崩壊し陥没することで形成される。
■【火砕流】
マグマが砕けた高温の火山砕屑や火山ガスが混ざった「高温粉体流」。500度を超え、流下速度も100km/時を超える。
■【マグマ:magma】
岩石が高温で融解したもの。700^1200度になる。噴出すると噴火。液体状態のまま火口から噴出すると溶岩。
■【マグマの成分による区分】
最も多い成分は珪酸で【二酸化珪素】の重量比により玄武岩質(48^53%)、安山岩質(53^63%)、デイサイト質(63^70%)、流紋岩質(70%以上)に区分される。【二酸化珪素】を多く含むマグマほど粘性が高く、爆発的な噴火を起こす。
・苦鉄質(玄武岩質+安山岩質)Mg,Feに富み黒っぽい火成岩。
・珪長質(デイサイト質+流紋岩質)珪酸成分と長石成分に富み、長石はアルカリ、Ca,Alを含みMg,Feをほとんど含まないため白っぽい火成岩。
■【プリニー式噴火】
爆発的噴火により噴煙が、1^3万mを超える成層圏まで立ち上がり偏西風などにより水平方向へ流され、そこから軽石、火山灰が夕立のように降りそそぐ現象で、しばしば【火砕流】を伴う。
■【ブルカノ式噴火】
マグマが固まり火口を塞ぐため火山ガスが溜まり、爆発して溶岩を吹き飛ばすことを繰り返す噴火。【桜島火山】がこの噴火。
【噴出物量】【マグマ量】
噴出物には軽石、火山灰がふくまれ、気泡や間隙がある。見かけの体積は大きくなる。岩石の体積に換算し【マグマ量】とみなすことが多い。
■【軽石】【スコリア】
発泡したマグマが固まると、気泡を含んだ軽石ができる。白っぽいものは【軽石】黒っぽいものは【スコリア】と呼ばれる。
■【広域テフラ】
日本列島の広い領域を覆う火山灰のこと。【テフラ】はギリシャ語で火砕物の総称をさす言葉。
【スーパーボルケーノ:Supervolcano】
日本で超巨大噴火をおこす火山よりさらに規模の大きい超巨大火山。欧米では1回の噴出マグマ量が500km3を超える規模の噴火をさすことが多い。
【マントル・プルーム】
2,900kmの深さにある地球中心核より半径6,400kmの地球表面まで、高温の湧昇流が固体状態のまま1億年ほどかけ上昇する対流現象。
【ホット・スポット】
【マントル・プルーム】が地殻直下まで到達している“特異点”で、海洋地域に多く、ハワイ、アイスランドが有名。


◆□◆□◆ 雑 感 ◆□◆□◆

NHKがBBCと共同制作したサイエンス・ドラマ「スーパーボルケーノ」SF小説「死都日本」など、超巨大噴火が話題になった。

そして、このところ噴火に関するニュースや話題が続いている。
一つはイエローストーンのカルデラが隆起したことから、いよいよスーパーボルケーノの予兆か?などのニュース。過去にも1mほど隆起したり沈降したりしているので、この範囲かどうかが問題である。

もう一つは、霧島連山・新燃(しんもえ)岳の300年ぶりの本格的な噴火。過去に多くの超巨大噴火があった火山地帯でもあるため、これが巨大噴火につながるのか?と不安になることからも注目される。

身近に活火山の多い日本でも、地震以上に予測が難しい火山活動。超巨大噴火の予測は現在の火山学ではまだまだ難しい。例え予測できたとしても、対応ができない。なにしろ、超巨大噴火の対策はひたすら逃げる他選択肢はない。

鬼界カルデラ形成レベルの超巨大噴火であれば、九州全域の避難が、イエローストーンのスーパーボルケーノであれば、全米の2/3地域の避難が必要とする予測がある。

そして、これ以上の難問は、二次災害の寒冷化や大凶作、大飢饉が続くことが予測されることである。
「超巨大噴火」「スーパーボルケーノ」は必ず起こる地球のシステムであり、よく知ることよく認識することが必要と感じる。




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テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『地球温暖化は本当か?』CO2は政治問題化し科学から逸脱。シミュレーションでどうにでも描ける未来予測。科学の視点で検証する薦めの一冊。

■地球温暖化は本当か?■


CO2排出を抑えないと、海面が上昇し、都市が水没するだろうか?
温暖化の脅威を警告しているが、科学的根拠があるのだろうか?
人間活動が原因なのだろうか?大自然の“ゆらぎ”ではないのか?

科学的予測から政治問題へ発展した 『地球温暖化論争』 を検証する。と銘打たれている。
『地球温暖化は本当か?』と今までのデータ、情報を冷静に解析し、温暖化と判断された根拠を検証している。

地球温暖化予測は、コンピュータ・シミュレーションの産物である。
気温、気圧、大気などを定数や【パラメーター】として入力するというが、太陽活動、海洋循環、大気中の水蒸気などまだまだ解明されていない現象が多い中で、どのように設定した結果なのか、はなはだ疑問になる。

「個々の研究者が、僅かな間接的データをどうにでも解釈し、思うがまま推論し主張するという現象が、まかり通っている」と著者の冷静な批判がある。今のこの時代にこれでは科学もなにもないではないか!と思わずにいられない。

『二酸化炭素が、地球温暖化を引き起こしている』 という政治的、社会的要請に沿ったシナリオばかりに目を奪われていると、惑星地球を 真に科学的かつ 冷静に見るチャンスを 失う恐れがある。と著者は結ぶ。



★詳細はこちら↓
地球温暖化は本当か?

地球温暖化は本当か?

価格:1,659円(税込、送料別)

矢沢潔(やざわ・きよし)編著
2007.01.25. 初版第一刷
知りたいサイエンス 006



★★★☆☆ 難易度
★★★★★ 蘊蓄度
★★★★★ お勧め指数
★★★★☆ 保存版
★★★★★ 編集、構成
★★★★★ 総合評価



 


◆《感銘・共感・知見の一文》◆

◎「【はじめに】に集約されている著者の視点」P9
 【地球温暖化論争】のキッカケは、気象学者【ジェームズ・ハンセン】の警告
『人間活動が排出する二酸化炭素などの温室効果ガスによって地球が急速に温暖化し、21世紀中に恐るべき環境破壊が生じる』に端を発する。

 本来、地球環境問題と向き合うとき、目を向けるべきは、科学的探究の対象としての【地球温暖化】であり【気候変動】である。太陽系の一惑星の地球環境は、大自然の法則に負うところが多いが、科学はその法則、仕組みを十分解明してはいない。

 そして、【地球温暖化】に対するとらえ方は、政治性あるツールと科学性のある課題に2極化していく。
【社会的コンセンサス】 ⇔ 【地球環境の科学的理解】
【危機的な温暖化に向かいつつあるという社会通念化した見方】 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇⇔ 【温暖化一辺倒ではない科学者、研究者の多様な視点】

今までのデータ、情報を冷静に解析し、温暖化と判断された根拠を検証していくのが本書である。

◎「【理論的予測】【シミュレーション】の問題点」
 「科学者の理論的予測」P72
一般の多くの人は、高い信頼感を示す傾向があり、客観的事実として受け止める。他分野の研究者も同じように受け止める。理論の矛盾点を指摘できない限り、その正当性を見分けることはできないため、やむをえないことである。
『一般相対性理論』『ビックバン理論』など有名な理論は、宇宙の一部だけをうまく説明したという以上でも以下でもない。
★都合のよいデータだけを恣意的に集め理論をつくり上げることも、都合の悪いデータだけを集め否定することもできる。

 「【シミュレーション】は“予測”ではなく“可能性”」P77
【地球温暖化】予測の手法は、コンピューター・モデルを使い【シミュレーション】するもの。
これを発表する研究者は、「そうなる可能性がある」と結ぶ。 “予測”ではなく“可能性”であるが、メディアは最新の未来予測であるがごとき報道をするため、聴衆は不安ともに真に受けとめてしまう傾向がある。
★研究者は、自分の発表報告が、大きく取り上げられ注目されることを期待、人類や地球環境の未来を悲劇的に予測しがちになる。安全で明るい未来を予測しても、メディア、聴衆共に興味を示さないばかりか、楽観的未来の研究には予算がつかないことも起因。

 「コラム1」に【温室効果】の【シミュレーション】に必要な【パラメーター】に対する信頼度のリストがある。(※これ必見!)
【シミュレーション】するには、要因ごと正確に【パラメーター】化する必要があるが、信頼度に大きなバラツキがある。
×▲で色分けしている。20項目ほどの【パラメーター】のうち、
●(過去の信頼できるデーターがある程度存在)は僅かに4項目、しかしどれも▲が付加されている
▲(過去のデータが不十分で信頼性が低い)、
×(データが存在しないまたは、存在しても信頼性が非常に低い)がほとんどである。

 「未来予測が常に外れる理由」P129
予測が外れる理由は簡単。【シミュレーション】をする時点では、不確実な【パラメーター】しか利用できないためで、未来には常に予測できなかった新しい【パラメーター】が現れ、先の未来へ行くほど大きく外れることになる。
例)【人口爆発】の予測はどこへ行ってしまったのか?
20年ほど前には、さまざまな予測がされ、どれも100億人を突破し食糧危機に見舞われるというもの。いまでは、今世紀半ばをピークに、減り始めるとされている。しかし、これも確かかどうか、根拠があるわけではない。




◆《ポイントひろい読み BEST 5》◆

◎「【地球温暖化】に対する関心の高まり」P14
 【サイエンス】に投稿された【J・ハンセン】の共著『増大する大気二酸化炭素の気象への影響』
『21世紀に予想される【地球温暖化】は、前例がない規模で、エネルギー消費を低下させても最大 2.5℃温度上昇し、南極の氷が解け、海面が上昇し、多くの都市が水没、内陸部は砂漠化するおそれがある』というもの。

 1988年アメリカ上院での公聴会での【J・ハンセン】証言
『観測されている気温と、人間が大気中に排出する温室効果ガスの間に、強い因果関係がある』
この発言は、科学的予測とともに政治的側面を含んでいた。経済活動を抑えないと自然環境を脅威にさらすという警告。

 多くの科学者がハンセンの警告に刺激され共鳴し、メディアはグリーンランドや南極で崩壊する氷床の映像とともに、繰り返し【地球温暖化】の脅威を伝えた。
★★ 【地球温暖化】は、科学の世界から政治の世界へ影響力を拡大。

 1992年、国連は【地球サミット】をリオデジャネイロで開催。(ハンセン論文から10年、公聴会証言から4年後)
【リオデジャネイロ宣言】(持続可能な開発に向けた世界各国の協力)が採択され、さらに、【アジェンダ21】【森林原則声明】【気候変動枠組条約】【生物多様性条約】の合意がされた。

 1997年【気候変動枠組条約】を実行に移すため京都で国際会議が開催され、【京都議定書】が議決された。


◎「【京都議定書】に対する思惑と批判」
「【京都議定書】批准拒否を請願したアメリカの知識人」P34
批准を拒否する理由に、2万人を超える科学者、知識人からの請願があげられる。
・人間が排出する【温室効果ガス】が、【地球温暖化】の原因とする確たる証拠がない。
・CO2を生みだす炭化水素の利用が、有害であると認められないばかりか、大気中のCO2増加は環境にプラスに作用する証拠がある。
・世界の技術発展、なかでも、開発途上国の人が、貧困から抜け出すチャンスを提供する技術発展に否定的影響を及ぼす。

 2001年、アメリカ議会は、気象学者【リチャード・リンゼン】に【地球温暖化】について証言を求めた。
【IPCC】の報告書の筆者の一人でもある【リンゼン】は、
『【地球温暖化】の証拠とされる現象、報告には十分な【定量性】(客観的に数値化して表す方法)が存在しない。【京都議定書】は科学的でなく、仮に温暖化が起っていてもこの議定書で防ぐことはできない。』と激しく批判した。

【京都議定書】は地球環境の保護をかざしてはいても、科学ではなく、政治的ツールに大きく変質してしまっている。政治化することで、利権が生じ利益を得るとなれば、なおさら科学的議論から外れてしまうことになる。

 BBC放送は、2005年、日本が【京都議定書】を今なお世界に売り込む理由を『日本が世界に、新しいクリーン技術を売込めるチャンスだから』と解説した。


◎「【地球温暖化】を理解するための基礎データ」
【グリーンランド】P50
デンマーク領、面積217万km2、世界最大の島で、90%が平均2800m厚の氷床で覆われる。(平均気温-11℃)氷の重さで、地表は海面下300mまで下げられている。近年、氷床は10倍の速さで融けだしているという。氷床は10m/年 薄くなっているという。米国海洋大気庁は、2005年の氷床はかってない速さで融けだしたと報告。
★一方、ヨーロッパ宇宙機関は、増減を繰り返しながら中央部の氷量は増えていると報告
★ 「気温上昇により氷床の融解が加速されていても、数十年ごとに繰り返す温暖化と寒冷化のサイクルの一つ」と氷河学者の解説がある。

【南極】P56
面積1400km2、98%が氷床で覆われ、東南極で平均2600厚の氷床、最大5000mに近い。(平均気温-49℃)
地球に存在する淡水の70%が南極に、残りほとんどがグリーンランドにある。世界の湖、河川の淡水を集めても微々たるものでしかない。年間降雪量2^10cm、地球上でもっとも乾燥した大陸とは意外にも感じる。中心部は常に氷点下のため、長い年月をかけ氷となり堆積する。東南極の4500厚の氷の最深部は、2500万年前に積もった雪であるという。(現在の氷床が生まれたのは最終氷河の始まる3000万年前。)
 「温暖化が進むと氷床は厚くなる?」
世界の気象学者の常識として、【温暖化】が進むと、南極大陸の氷床はやせるのではなく、厚みを増す。気温が上がると海面からの蒸発が増え、気流は寒冷な南極大陸に吹き込み、そこで冷やされ雪として降り積もる。実際、カナダの人工衛星の地上観測レーダでは、氷が(270億t/年)増えていることが分かったという。棚氷などの量を差し引いても、膨大な量の氷が増えていることになる。
★★★最近数10年の、限られた地域の、限られた観測データをもとに予測する科学者やメディアの報道があることを認識すべきである。

【北極圏】P51 
厳密な定義がないが、白夜現象の起る北緯66.33度より北の地域を【北極圏】と呼ぶことが一般的。
気候変動に敏感に反応すると思われ、60^70年サイクルで氷の増減が観測される


◎「異論を唱える科学者たち」P137
 【J.ハンセン】が【CO2】放出が気温を上昇させている証拠として提出されたグラフ、よく見ると、温度の上昇が先行している。
★★ 温度が上昇したのは【CO2】が増えたからではなく、温度が上昇した結果【CO2】が増えたことになる。海洋には膨大な【CO2】が融け込んでいる。海温の上昇に伴い【CO2】が大気中に放出される。最初に【温暖化】をもたらしたのは【CO2】ではない。別の要因を検証する必要がある。

 1996年、気象学者【ベンジャミン.・サンター】博士が、【ネイチャー】に【地球温暖化】の論文とともに掲載されたグラフ。温暖化説を強力に主張する一人で、温暖化を論じるに都合のよい部分だけを切り取ったグラフを添付した。1960^80年代のここだけを見れば、温暖化と読み取れてしまう。
★このグラフに前後の年代のデータを付け加えると、全体としては上昇と下降がみられ、指摘する温暖化にはつながらない。
★★【J.ハンセン】【B.サンター】どちらのグラフもその背景に、科学とはかけ離れた思惑や利害が見え隠れする。

 「【地球温暖化懐疑論者】の立場」P149
懐疑論を展開する科学者、研究者はかなり困難な立場にあるという。最大の理由は、彼らの報告や意見の掲載をメディアが取り上げないためで、懐疑論者は“異端者”扱いされてしまう。

 「【リチャード・リンゼン】の【温暖化説】批判」P149
・【IPCC】の気象モデルには、重要な要素である【雲】の要因が正しく反映されていないため、【CO2】が過大に扱われている。
・地球の気候変動は、過去70万年間に約1万年ごとの氷期をもたらしたが、【コンピューター・モデル】では、こうした長期的な変動を説明できないばかりか、短期的変動も説明できない。
・【CO2】ばかりが注目される理由として、【環境問題】のように政治家や熱烈な先導者が介在している問題を科学的に扱おうとすると、一般社会にはなるべく簡略にしようとする心理がはたらくためと回答している。
★こうした社会現象の原因は、《気象情報がよく理解されていないため》《危機感を煽り国家予算がつぎ込まれることで利権が生じるため》
・気象研究のアメリカ連邦予算は、1990年数億ドル⇒現在は17億ドル
・日本でも、課題が【地球環境問題】であれば、研究機関、研究者へ多くの予算が支払われている。

 「氷のコアのデータはそのまま鵜呑みにできない」P153
一番の理由は、氷床から取り出された氷コアは、閉鎖系としての条件に欠けるためで、圧力から解放されたサンプルは変質し、ボーリングに注がれる液体で汚染され、閉じ込められていた大気は、孔内の液体中や外気へ逃げてしまう。
★補正の必要があるデータをそのまま採用している点を批判。

 「過去の観測データの信憑性」P166
この100年に平均気温が、0.6度上昇したといかにも正確そうに発表されるが、根拠となる確実なデータがない。(百葉箱などで使われていた一般の温度計は1^2℃の誤差が許容されていた)
20世紀半ばまでの温度計は、正確さに欠け、0.6℃などのように厳密な計算ができる記録は存在しなかったはずである。


◎「【パラメーター化】できない要因」
 「大気の組成」P171
大気中の【CO2】は、0.035%、【地球温暖化論】で【CO2】が毎年1%増加しているということは、
0.00035%の増加になる。この数字で、これほど問題視される理由は、【温室効果】が大きいため。
★★ しかし、大気の1^4%を占める【水蒸気】の【温室効果】の方がはるかに大きい。【水蒸気】が論じられない理由は、大気中の水蒸気のことはよく分かっていないため、【パラメーター化】できない。
★大気の厚さは、実質100㎞、地球直径の1/100以下でしかない。

 「地球の熱エネルギーの収支」P188
太陽と地球、宇宙空間の間の熱エネルギーの収支は、ほとんど解明されていないため、【パラメーター化】できない要素。
★★【パラメーター化】できないため、無視する、または適当な数字を入れる、これ以外選択がないのには驚きである!

 「地球表面の【アルベド】」 ★Keyword=【アルベド】 P193
【アルベド】(可視光の反射率)は、
新雪で、75^95%
層雲(厚い雲)で、60^90%
薄い雲で、30^50%
氷で、30^40%
水で、5^25%
森林で、3^10%
★【温暖化】が進行して、雲が覆う面積が増えるとどうなるか
《温暖化論の科学者》は、雲が地球の熱を逃がさない毛布の役を果たし、【温暖化】が加速する。
《温暖化否定論の科学者》は、ひろく雲が覆うことで、【アルベド】が高まり、入射する太陽エネルギーが減るので【寒冷化】する。これ一つをとりあげても、小さな視点で見るか大きな観点で見るかで正反対の結論となる。
★大量の雲が発生、大量の塵が発生したときは、【アルベド】の変化で地球は寒冷化する見方が圧倒的。
ところが、【地球温暖化のシミュレーション】では【アルベド】を適切に扱えない。平均30%とされているが、気候変動でどう変わるか予測できないため【パラメーター化】ができない




◆《チェックポイント》◆
ここは少し上級編、ひろい読み編が気に入ったら次はこちらで、チョット深読みしてはいかがでしょうか。

◎「地球大気の温度に関わる要因」
【太陽定数】P190
1,370ワット/秒/m2(太陽に直角な地球の仮想平面が受ける太陽エネルギーの強さ)
地球が受け取る太陽エネルギーの総量は、174兆キロワット(標準的な100万キロワットの原子力発電所が生み出す電力の 1億7400万倍に相当)

 「地球の温度を決める要因」P201
1.太陽の放射エネルギー(地球への入射エネルギー)
2.吸収されず宇宙に反射される【アルベド】
3.熱エネルギーを赤外線として宇宙へ逃がす地球の温度
この3つによる計算結果で、地球の平均温度は【-18℃】と大気の温室効果【+33℃】を加えると【15℃】、実際は約【16℃】で一致する。
★地球の温度を変動させる要因は、【温室効果ガス】【火山活動】などあるが、これらは長期変動要因に対する短期変動要因で、根本要因ではない。

 【ミランコビッチ・サイクル】 ★Keyword=【ミランコビッチ・サイクル】 P204
1.公転軌道の離心率の変化
近日点(1億4705万5000km)遠日点(1億5214万km)、500万kmもの差があり、入射エネルギーは7%増減する。
2.地球の自転軸の方向きの変化
現在、23.4度(22.1^24.5度の間を4100年毎往復)
3.地球の自転軸の首振り運動
23.5度の幅で運動する首振り周期は3つ、(1万9千年、2万2千年、2万6千年)
この3つの不規則運動を組み合わせて生じる【ミランコビッチ・サイクル】(2万年、4万年、10万年)の周期と、過去60万年の太陽からの入射エネルギーの変動のグラフがある、驚くことに9つの最小値は、実際の氷河期年代と一致している。

 【太陽活動の周期】 ★Keyword=【マウンダー極小期】【小氷期】 P211
太陽の入射エネルギーが変動する要因は、【ミランコビッチ・サイクル】と【太陽活動の周期】。
【太陽活動の周期】は複雑であり、定式化できないため【シミュレーション】で無視されている。黒点の11年周期、さらに、200年、2500年の大周期があるとされるがよく分かっていない。
【温暖化論者】は、【太陽活動の周期】変動による放射エネルギーの変動幅は【0.1%】程度なので考慮しない立場をとっている。
★17^18世紀にかけての【マウンダー極小期】【小氷期】と呼ばれる異常な低温の時代があった。しかし一部の【地球温暖化論者】は、太陽活動の低下とは無関係と主張する。この因果関係を認めれば、現在の温暖化も自然のメカニズムと認めることにもなるため。
★「個々の研究者が、僅かな間接的データをどうにでも解釈して、思うがまま推論し主張するという現象が、まかり通っている」と著者の冷静な批判がある。今のこの時代にこれでは科学もなにもないではないか!と思わずにいられない。





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Dr.kusaichi

Author:Dr.kusaichi
日頃より、身近な科学に興味があり、新書などいろいろ読み漁り、また読み耽っています。
そんな中から、選りすぐりのお薦め書籍をご紹介します。

植物の本、昆虫、小動物、菌類からウィルスまでいろいろ登場予定。
科学の本 身近で分かりやすく、肩の凝らない本が中心。
最近話題の本も登場、その他 私の勝手にいろいろ出てきそうです。
気軽に楽しんでいただけると幸いです。

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